本日は,結局はクラシックの話なのだが,その前に尊敬する同業者に薦められた本の話を・・・。もう3年も前のことになるであろうか。同業者としても尊敬し,人間的にも面白いある弁護士から,「この本を読んでどれだけ癒されたことか」と言われ,「ダンテ『神曲』講義(改訂普及版)」(今道友信著,みすず書房)という本を薦められた。お薦めの言葉どおり,やはり良い本だった。特にそのように思えたのは,まずはダンテの神曲を実際に読んでからこの本に入ったので,この古典に対する理解をさらに深められ,感動をもって読むことができたからであろう。
この本の最初の部分ではクラシック(古典)の意味について言及されていた。何と,クラシックという言葉には深い意味が込められていたのだ。引用すると,「クラシスとはもともと『艦隊』という意味で、クラシクスとは国家に艦隊を寄付できるような、そういう意味での愛国者でもあるし、財産も持っている人のことをさした言葉で、そこから転じて、人間の心の危機において本当に精神の力を与えてくれるような書物のことをクラシクスと言うようになったということである。もちろん書物ばかりではなく、絵画でも音楽でも演劇でも精神に偉大な力を与える芸術を、一般にクラシクスと呼ぶようになったのである。」とある(5~6頁)。
古典的な書物から確かに勇気を与えられたり,インスピレーションを感じたりすることはある。また,好きなクラシック音楽から(特にバッハ様),癒しを与えられたり,優しい気持ちを取り戻させたり,勇気を与えられることもある。皆さんもどうですか,これからクラシックの世界へ足を踏み入れてみては。
僕はというと,そういえば,確かクラシックという名前が付いたビールがあったんじゃないか,少なくともクラシックラガーというのがあったなというのを今思い出した。今晩は,そういう名前のビールを飲んでみよう。飲み過ぎちゃいけないけど,そのビールを飲んで精神に偉大な力を与えてもらおう。ゴク,ゴク,ゴク,ぷふぁーっ(笑)。