これまでの僕のブログ内容を振り返ってみても判るように,あまり政治的なことは話題にしてこなかったし,いろいろなことを考えてつとめてそうしていた節もある。でも,近頃の東国原英夫宮崎県知事の発言やマスメディアでの露出ぶりを前に,どうしても一言述べておきたくなった。
東国原知事は,自民党の古賀誠選挙対策委員長から同党からの衆院選出馬の打診を受けた際,自分を自民党の総裁候補にすることを条件にしたということである。僕としては最初にこのニュースを目にした時,どうせ断るならもっと別の冗談で断ればいいのにと思っていたところ,その後の言動を総合すると東国原知事はどうやら本気らしい。その数日後に,東国原知事は高千穂町で開いた県民との対話集会で,自分が行けば自民党は負けないし,負けさせないなどといった発言をし,さらにその数日後には,大阪府庁で橋下大阪府知事と記者会見をした際,自分が総理になったら橋下知事には地方分権で手伝ってもらいたいという趣旨の発言もしている。気分が悪くなった。明治維新の時代,大久保利通の死後に事実上明治政府を支え,内閣制度を確立し,初代内閣総理大臣になった伊藤博文と,あの東国原知事とが,内閣総理大臣としての肩書きが一時的にでも同じというのでは,少なくとも僕の納得性が得られない。まぁ,人間,自分の値踏みもできなくなったら終わりなんじゃないでしょうかしら。それに自民党及びその関係者の中でも,それほど人材が払底しているとも思えないのだけれど。
今は東国原知事はマスコミの「寵児」なのだろう。メディアへの露出度が半端ではない。でも,僕のマスコミへの不信感も半端ではない。というのも,マスコミの報道姿勢は,安倍内閣の時と福田内閣の時とでは明らかに違うし,それ以外の各場面でも公正さを疑わざるを得ないことが多々ある(いわゆるヤラセの問題やねつ造も)。さらに,政治の皮相的な面しか取り上げなかったり,何かイメージだけを先行させている嫌いもある。それに本当に話題にして欲しかったり,報道して欲しかったりする項目が,何か圧力でも受けているかのように,どういう訳か取り上げられないことも多い。
先の東国原知事の言動といい,マスコミの現状といい,非常に浮薄な感じがする。僕は絶対にこのような浮薄な感じには乗せられないようにしようと肝に銘じている。今日はいつになく暗い感じのブログ内容になったが,決して機嫌が悪い訳ではなく,朝食でいただいた納豆とアジの開きの美味さにはヒジョーに満足している。