名古屋グランパスのチーム状況がとても悲惨なものになっている。リーグ戦第17節のFC東京戦では0-3の完敗。昨日行われたナビスコ杯の決勝トーナメントでは,やはり同じFC東京が相手だったが,1-5の大敗を喫している。この試合は,何と,開始26分の間に4失点もしており,「破綻」という表現がピッタリである。
リーグ戦第16節の対ガンバ大阪戦では後半ロスタイムの得点で辛勝したが,その前の対鹿島戦ではやはり0-3と完敗し,それに先立つ新潟戦,千葉戦,磐田戦も連敗している。思い起こせば,もう4月の川崎フロンターレ戦以降の戦いぶりから,疑問と不安を感じ始めていた。このブログでも述べたが,何より中盤が全く機能していない。相手から厳しいチェックは受けても,自分の方からは厳しいチェックをできないでいる。こぼれ玉はことごとく相手選手に奪われる。中盤を相手に制圧されているから,徐々にディフェンスラインを下げ,スルーパスやアーリークロスをゴール前に出されて失点する。中盤とディフェンス,中盤とフォワードのそれぞれの協同関係が見えないし,本当に何らかの約束事や戦術の共通認識があるのかと思う。
今朝の新聞のスポーツ欄を読んだら,カタールに移籍を決めたダビはフロント,監督,コーチ,選手を非難するようなコメントを出しているし,ストイコヴィッチ監督はダビを非難している。もうカタールに移籍するダビのことはいい。僕が最近思うのは,これまで相当の時間が与えられながら,チームというものを作り上げられなかった監督には少しばかり失望した。選手を入れ替えたりすることで問題は何ら解消しないのだ。どうもこれまでの戦い振りを見ると,監督の学習能力,修正能力に疑問を感じる。
以上述べたようなチーム状態や戦い振り,これまでにも繰り返されてきたんだよなぁ・・・・・。Jリーグが発足してもう16年も経ったのだが,名古屋グランパスは天皇杯は2度制してはいるものの,リーグ戦での年間優勝の経験はまだない。何かしら,宿痾のようなものを感じてしまう。