今年は夏休みの日程を確定するのに手間取った。ようやく確定したのだけれど,もうすぐ8月に入ってしまう。宿の予約は大丈夫だろうか。
今年も温泉目指して,東北かどこか北の方へ行こうと思っている。わが日本国にも素晴らしい旅先は無数にある。ただ,僕の場合,夏の旅行は北の方へ行くことが圧倒的に多い。しかも,水のある所が好きで,滝,渓流,湖,川,そして温泉。十和田湖と奥入瀬渓流,田沢湖と抱き返り渓谷,そして猪苗代湖などが今も目に焼き付いている。そして,温泉入って,一杯やって,読みたい本を堪能する。極楽じゃー(笑)。
それと,そういうことは意識していなくても,旅先で素晴らしい日本人の先達に触れることもできる。十和田湖へ行ったら,あの「武士道」を英訳で著した新渡戸稲造先生の記念館に巡り会え,その素晴らしい業績に触れた。同じ青森では棟方志功先生の記念館に巡り会え,やはりその素晴らしい作品を鑑賞できた。猪苗代湖に行ったら,あの野口英世先生の記念館に巡り会え,その不屈,無私の精神に触れ,やはり同じ日本人として誇らしい思いがした。秋田の尾去沢鉱山へ行った時は,マインランドという施設があって,当時の採鉱現場が見学できるようになっており,日本の産業,経済成長を坑内で支えてくれていた多くの坑夫の奮闘,努力に感謝の念が芽生えた。
かつてアメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトは,新渡戸稲造先生の「武士道」を読んでいたく感動し,30冊も取り寄せ,5人の我が子に渡し,残りの25冊は,上下両院の議員や大臣に分配して読むよう薦めた。ルーズベルトは,5人の我が子にこの本を渡して次のように述べたということだ(「世界の偉人たちが贈る日本賛辞の至言33撰」波田野毅著,ごま書房136~139頁)。
「これを読め。日本の武士道の高尚なる思想は、我々アメリカ人が学ぶべきことである。(中略)この武士道は全部アメリカ人が修行し又実行してもさしつかえないから、お前達五人はこの武士道をもって処世の原則とせよ」
今度の旅が実現したら,やはり温泉場で新渡戸稲造先生の「武士道」を読み直そうと思う。
ちょっと出遅れてしまったが,今のところ旅行社の知り合いの美人担当者に今回の夏休みの旅行の企画,手配をしてもらっている。何とか東北など北方への旅行が実現したら良いと思う。東北の中では,宮城県と山形県だけはまだ足を踏み入れていないので,この辺りもいいかな。温泉は絶対に外せないけど(笑)。それにしても,旅というのは,旅の真っ最中が楽しいのはいうまでもないが,行く前もワクワクして楽しいものである。