先週の土曜日には,同業者やそのご家族の方々と,知多半島の方へちょっとしたバス旅行をした。あいにくの雨だったが,内心雨も悪くはないなと思っていた。というのも,この小旅行には,海岸での地引き網体験の企画が組み込まれていたからである。真夏の炎天下で地引き網というのは,「虚弱体質」の僕にはヒジョーに辛い。
炎天下での地引き網修行がいよいよとなったら,僕としては同業者数人をそそのかして,近くのハウスでこっそりビールでも飲んでようと企んでいた。でも,雨が降ったりやんだりの天気で,炎天下という訳ではなかったので,結局僕も浜辺に出た。
おかげで,日本古来からの地引き網漁法のやり方がよく分かったし,真鯛,黒鯛,コノシロ,ボラ,タコ,小さなサバなどの獲物がかなりあった。同業者のご家族の中には,まだ小学校に上がる前の子や小学生らがいて,雨に濡れながらも最後尾になったら順繰りに先頭になって一生懸命に網を引いていた。これらの子どもたちは,獲れた魚を目を輝かせて見ていた。さらに子どもたちは,漁師さんが魚の鮮度を保つために血抜きし,魚をしめる光景も目にしていた。これらの獲物は,予め用意されていた牛肉や豚肉,野菜などのバーベキューとともに,刺身や鍋に調理され,どの子どもも美味しそうにほおばっていた。勿論僕も。要するに,これは立派な「食育」となっていたのである。炎天下での地引き網修行だけは回避しよう,一部の仲間とこっそりビールでも飲んでいようと企んでいた自分が恥ずかしい。
その後バスは,「酢の里」というさる食酢メーカーが運営している施設に足を運んだ。ここでも酢が出来上がる工程を見学でき,これも大人にとっても子どもにとっても一種の食育となったのであった。この施設で配られたリンゴ酢は美味かった。特にこのリンゴ酢のボトル表面には「・・・ダイエット」と記載されていたので,思わず買い求めようという衝動に駆られた。でも,本当にダイエット効果はあるのかしらん。あるんだったら,毎日何杯でも飲むんだけど(笑)。