さあ,3泊4日の旅行も最終日となった。もうこの日は名古屋の自宅に帰らなければならない。午後4時30分までには熱海駅前付近でレンタカーを返却し,熱海駅4時43分発の新幹線(ひかり)に乗ることになっている。下田から熱海までは,車で1時間40分ないし2時間はかかる。その間に美味しいランチもしたい。・・・という訳で最終日は,名残惜しげに最後まで客室の露天風呂を愉しみ,午前11時ころに旅館をチェックアウトして,下田観光をすることにした。
下田観光といっても,市街を散策するのではなく,下田駅近くにある乗り場からロープウェイに乗り,寝姿山に登って下田港や太平洋を一望したのである。寝姿山は自然公園になっていて展望台もあったし,愛染堂に安置され,鎌倉時代の仏師運慶作と伝えられる愛染明王もあった(古い時代の仏像を見ると何故か心が和む)。それに,幕末見張所,日本の写真技術の開祖である下岡蓮杖の資料館もあった。
寝姿山に関する予備知識は全くなく,山に付けられた「寝姿」という名称は,山の形が馬か何かの寝姿に似ているからかなと思っていたら,どうやら仰向けに寝たご婦人の姿に似ているからということらしい。それにしても,寝姿山から見た下田港,太平洋は絶景であった。日本が美しい島国であることが実感できる。
これで今回の楽しかった旅行も終わり(泣)。海外旅行もそれなりの魅力はあるが,僕としては温泉,読書,観光をセットにした国内旅行がとても好きである。日本にはとても美しい所が本当にたくさんあるのだから。