テレビの大食い企画はもうやめてよ・・・。この前の日曜日,夜の時間帯の3時間にわたって「元祖!大食い王決定戦」という番組が流れていた。以前にもこのブログに書いたことがあるし,自分のブログだから好き勝手に書くが,僕はこういう番組は好きではない。いや嫌いである。
見ただけで胸が悪くなるような大量の料理,空になった皿の山,苦痛に顔をゆがめ,今にも吐きそうな感じになってまで食べ続けるフード・ファイターの姿。食べる速さと量を競うのだから,食べ方などはどうでもいい状態・・・・・。この人たちのこの時の胃袋の状態はどうなっているのだろうかと,いやでも想像してしまう。胃が張り裂けんばかりになっているのだろう。見ていると,本人同意の上でのあたかも拷問のようである。
「そんなにイヤなら,見なきゃいいだろ。」と言われてしまえば,確かにそれまでではある。ちなみに,インターネットで「大食い 視聴率」とキーワードを入れて検索してみたら,その日のこの大食い企画のことに言及されており,3時間という長時間番組であったにもかかわらず,関東地区の平均視聴率が19.7%と高く,瞬間最高視聴率が28%に達したようだ。こういうデータからすると,やっぱり僕のような意見は恐らく少数意見なのだろう(泣)。
だけどね。このジジイは敢えて言う。「日本国民に告ぐ!(フィヒテ風),もう大食い企画などはやめよ!こういう番組に釘付けになるようなまねはするな!」と。飽食の時代といわれているが,もっと食べ物を大切にしよう。この瞬間にも夥しい人々が飢餓で死亡している。こんな企画のために食料を無駄にするくらいなら,食料不足の難民キャンプで炊き出しをしたらどうだ。それに,食べ物というのは,「いただきます。」といって,味わいながら,美味しいと言いながら食べるもの。苦痛に顔をゆがめながら,吐きそうになりながら食べるものではない!テレビ番組に「バラエティー」というジャンルがあるように,確かに限りある電波を独占するのであれば番組にも多種多様なものを取り入れるべきではあろう。でも余計なお世話だろうが,どうせ夜の3時間を使うなら,もっとためになる企画をして欲しい。
この大食い企画はテレビ東京系列の番組である。もともとテレビ東京系列の番組は僕は好きな方なのである。例えば,旅番組なんかはとてもイイと思うし,楽しんでいる。でも,さきほど挙げた視聴率は,テレビ東京としては今年一番の成績のようだ。おそらくは担当者や首脳陣もこれに気をよくしてますます過激なフードファイトものを企画してしまうのではないか。やはり所詮僕のような考えは少数意見なのだろう。