いやー,凄い運転だった。朝一番で拘置所に接見(面会)に行き,それを終えて事務所に向かう途中で乗ったタクシーのことである。左折する時は横断歩道上の歩行者を縫うようにして通過するし,交差点の「止まれ」の表示は無視してほとんど減速することもなく進行するし,乗っていてハラハラしたのである。どうやら世の中には,車を運転していて,「少しでも速く」,「少しでも前へ」という意識に取り憑かれた人が存在するのだと思った。ゆゆしきことである。交通法規の遵守と交通マナーの向上については,行政としても絶えず課題としていかなければならないだろう。
名古屋グランパスが,リーグ戦で三連覇を目指す鹿島アントラーズに4-1で勝利した。しかも敵地カシマスタジアムで。グランパスの今年の成績ではリーグ優勝は無理だが,この勝利は少しうれしかった。僕の心理としては,昔から何となくアントラーズには苦手意識というものがあった。なにしろJリーグが始まった平成5年の開幕戦の無惨な記憶があるからである。ワクワクして見た開幕戦は,リネカーを擁する名古屋とジーコを擁する鹿島との激突だったが,何と0-5の大敗を喫したのだ。その後も名古屋は,敵地カシマスタジアムでの連敗記録を続け,ようやくこの連敗が途切れたのが昨年だった。それが先日のカシマスタジアムで圧勝劇。やはり少しうれしい。現在では名古屋対鹿島戦の対戦成績はそれほどの開きはない。
次に,先日の川崎フロンターレ戦での勝利も少しうれしい。これはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)における4強入りをかけた戦いだったが,名古屋が3-1で勝利し,通算4ー3で4強入りを決めた。名古屋はこれまで川崎には分が悪い戦いを強いられていたが,ようやく溜飲を下げた。
でも,名古屋グランパスの課題もまだ多い。もう少し中盤の構成力を高めて欲しいし,戦術の共通認識を徹底し,攻撃面での連携を図って欲しい。