駅弁というのはとても美味しい。日本全国津々浦々,鉄道で旅行すれば美味しい駅弁に巡り会えるであろう。でも実は,自宅にいながらでも全国の美味しい駅弁を味わうこともできる。というのも,僕の自宅近くのスーパーでは,月に1,2回,主に日曜日が多いが「駅弁特集」をやってくれるのだ。これが秘かな愉しみなのである。
この「駅弁特集」は,事前に新聞の折り込み広告でわかる。という訳で,日曜日の昼食はこの「駅弁特集」で販売される全国の駅弁にしたのだが,どれにしようかとても迷ってしまった。とりあえず,信越本線横川駅の「峠の釜めし」,石北本線網走駅の「網走名物かにいくら弁当」,北陸本線福井駅の「越前かにめし」の3つに絞り込んだ。でも3つも食べる訳にはいかないので,結局,熟慮に熟慮を重ね,「峠の釜めし」を選んだのである。
配送の関係で午前11時以降しか店頭に並ばない。駅弁によっては,販売開始からほどなくして売り切れてしまうので,買いに行ってもらう場合には,第1志望から第3志望までメモしてもらっている。さてさて,この日の第1志望は「峠の釜めし」だったが,何とかありつくことができた(笑)。これはいつ食べても美味しい。味のしみ込んだしいたけが2枚,たけのこ,鶏肉,うずらの卵,その他具が一杯で,炊き込まれたご飯の味がまたいい。このお釜は実際に使えるのであろうか。一度自宅のコンロで試してみたい。
それにしても,駅弁という文化に接するにつけても日本人に生まれて良かったなとしみじみ思う。このスーパーの「駅弁特集」は今後も是非続けていって欲しいし,食べ終わったたった今から次回が楽しみである。駅弁・・・,諸外国にこのような文化はあるのだろうか。わが日本の誇る駅弁文化は,この先もずっとずっと続いていって欲しいものである。