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弁護士ブログ

2010/01/29

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 民主党幹事長小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件は,国民に多くの疑惑を生じさせている。いや,普通に批判能力のある国民は疑惑の目を向けてしかるべきである。平成22年1月25日の読売新聞朝刊(くどいようですが,巨人ファンなんです)の記事は,この問題に関する疑惑の内容を要領よくまとめていた。その記事を要約すると・・・

 

 陸山会が平成16年10月29日に東京都世田谷区の不動産を購入した原資について,小沢氏の説明では,①父親(小沢佐重喜氏)から相続した湯島の自宅を売却して現在の自宅を購入した残りの2億円,②家族名義の銀行(信託)口座から平成9年に引き出した3億円,③やはり家族名義の銀行(信託)口座から平成14年に引き出した6000万円だという。しかし,このような説明には,次のような疑問がある。

 

 ① 家族名義で銀行に預けていたという3億6000万円について,これが小沢氏の個人資産だというなら,何故家族名義にしていたのか。
 ② もしこの3億6000万円がその「名義」どおり,家族に贈与していたとするならば,贈与税支払義務が生じ,贈与された家族は贈与税を支払わなければならなかったはずである。
 ③ 小沢氏は,このように家族名義にしていた理由について,「(自分の身に)万が一何かあった時のために分けておいた」と説明しているというが,その一方で,小沢氏は家族名義の口座から引き出した現金を,元赤坂にある小沢氏の個人事務所の金庫に保管したと説明しており,自身に何かあった時のために家族に贈与した資金を再び自分の事務所に保管するというのは不自然である。
 ④ また,これらの資金が家族に贈与したものではなく,小沢氏自身の金を家族の名義だけを借りて銀行に積み立てていたとしても疑問が残る。なぜならば,小沢氏の資産報告書ではこれまで「預金・貯金・郵便貯金・金銭信託」(普通預金などを除く)の項目はいずれも「該当なし」と記載されていた。

 

 この新聞記事が要領よくまとめた疑惑の内容は以上のとおりである。正にそのとおりである。それにしても,自分の身に万が一のことがあった時のために3億6000万円もの多額の金銭を家族名義にしていたというが,普通に考えれば「万が一」というのは死亡のことであろう。死亡すれば相続が開始する訳で,これらの金銭は何もしなくても愛する家族が相続分に応じて相続することになる。説明としてピンとこないのである。いやーそうすれば多額の相続税がかかってしまうではないか,という反論に対しては,じゃあー,来るべき相続と相続税の支払を免れるために(脱税)家族名義にしていたのですか,しかも贈与税の支払も免れて,という再反論も成り立つ。いずれにしても,先日の小沢氏の記者会見における説明で疑惑は晴れたとご本人が思っているのであろうか。もしそうだとすれば,底抜けの楽天家か,度し難い確信犯であろう。

 

 あれあれ,今朝の毎日新聞にもすごいことが書かれている。それによると,陸山会の口座をめぐって平成16年12月から17年5月にかけて総額約13億円の出し入れの事実が存在するのに,政治資金収支報告書に記載されていないことが明らかになっている。その大金のやり取りは,小沢氏が実質的に運営する政治団体「改革フォーラム21」との間でのやり取りのようだ。しかも,この「改革フォーラム21」の口座には,さきほどの約13億円の資金移動に先立つ平成16年10月に,約15億円が現金で入金されていたにもかかわらず,そのことも収支報告書に記載されていない。さらに,その2年前の平成14年,当時小沢氏が党首だった自由党から,同党幹事長だった藤井裕久前財務大臣に15億円余の政党交付金が「組織対策費」として支出され,使途が分からないままになっているが,この資金が入金された可能性も指摘されている。藤井前財務相の辞任は本当に健康問題だけの理由だったのだろうか。

 

 それにしても,それにしても本当にびっくりなのは,民主党の他の議員からその政党の自浄能力を示すような言動が全く見られないことである。こぞって小沢氏をかばおうとする言動だけが目立ち,すごく異様である。この政党は本当に「民主」党なのだろうか。
                 

2010/01/27

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 今日は膝をガクガクさせながらこのブログを書いている。とうとうスロートレーニングの実践段階に入ったのである。ここで,おさらいしておくと,これまでの僕の低体温に関する学術的研究の結果,低体温はいろいろな意味で健康によくないことが分かった。そして,この低体温状態を改善する方法としては,スロートレーニングによって,熱産生器官である筋肉を鍛えることが有効だと帰結するに至ったのである。

 

 「スロトレ【完全版】・DVDレッスンつき」(石井直方・谷本道哉著,高橋書店)という本を買って,臆病な僕はまずは読んで研究してみた。それによると,スロートレーニングは,軽めの負荷でありながら重い負荷でトレーニングしたかのように筋肉をダマす,ちょっと「ずる賢い」テクニックであり,そのメカニズムと効果の高さは多くの研究論文で実証済みなんだそうな(同書12頁)。さらに詳しく引用すると,「スロトレの大原則は、筋肉に力を入れ続けながらゆっくりエクササイズすること。たとえばスクワットなら、スタート姿勢からゆっくり立ち上がりきる直前にまたゆっくりしゃがむようにし、つねに筋肉に力が入った状態を保ちます。こうして力を入れ続けながら動作をくり返すと、筋肉内の血流が制限され酸素不足に。こんな過酷な状態にさらされると、筋肉は高い負荷で激しい運動を錯覚して発達するのです。」(同書14頁)。

 

 それに,これによって成長ホルモンがたくさん出るし,アドレナリン,ノルアドレナリンという体脂肪を分解してエネルギー源として消費されやすい形にしてくれる作用もあるそうだ。それに,これは毎日やる必要はなく,中1日でいいし,特に器具もいらず自宅で1セット20~25分くらいで完了だ。

 

 そういう訳で,今朝から僕もスロートレーニングを開始し,今も膝がガクガクしている。このようにして,不肖元松も低体温解消のための飛翔を始め,空に向かって勇躍羽ばたいて行ったのである。              

2010/01/26

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 僕が自分の低体温を疑い始めたきっかけは,先日のブログでも書いたとおり風邪で病院を訪れたことである。後日,風邪が治った後の自分の平熱を測っても,36度に達しないことの方が多い。

 

 そうすると「低体温」なるものを一度調べてみたくなるのが人情である。「体温を上げると健康になる」(齋藤真嗣著,サンマーク出版)という本を買って読んでみた。医師らしく理論的な論述がなされ,内容的にも分かりやすく,良い本だった。なぜ低体温になるのか。そもそもの原因はストレスのようである。人間が多くのストレスにさらされた場合,健康を保つための機能が人体に備わっており,その一つが自律神経のバランス,もう一つがホルモンバランスだそうだ。まず自律神経のバランスが,ウイルスなど外側から侵入してきたストレスから体を守る免疫系システムを司っているし,次にホルモンバランスが,体を構成している細胞が受けたダメージを回復させるシステムを司っているとのこと。そして,自律神経のバランスが崩れると血流が悪くなり,血流障害から低体温になる。またホルモンバランスが崩れると細胞の回復が遅くなり,細胞自体のエネルギーが低下してやはり低体温になる。

 

 ・・・・・とすると,逆に言えば,低体温こそ改善すれば,自律神経バランスとホルモンバランスを崩すことがなく元気になる,免疫力も,体力も,そして精神力も高められ,さらには,血流改善・増加→毛細血管も血流増加→毛根・毛母細胞に十分な栄養が運ばれる→髪の毛がフサフサになる(ここまでくると僕の切実な願望が込められた希望的観測が入っている)→モテる・・・・・

 

 特にこの本で参考になったのが,「アドリーナル・ファティーグ」という概念である。同名の本は全米でベストセラーになったそうな。アドリーナル・ファティーグというのは,副腎疲労のことである。副腎皮質で作られるホルモンの一つに,DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と呼ばれる性ホルモンがあり,これが「長寿のマーカー」として注目を浴びているそうだ。このアドリーナル・ファティーグ(副腎疲労)になると,副腎の機能低下,DHEAの生産量も低下し,これが男性更年期障害のメカニズムなのだ。

 

 もうこうなったら,低体温は全力で解消するしかないでござる。この本では,低体温解消のためには「スロートレーニング」(スロトレ)が推奨されている。筋肉は最大の熱産生器官だから,筋肉を鍛えるのが良いのでござる。また,筋肉を鍛えれば基礎代謝量がアップし,太りにくくなることは昨日のブログで述べたとおり。

 

 そこで,僕の次の課題は,このスロートレーニングの実践ということになるのでござる(続く)。
                     

2010/01/25

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 うーーーん・・・・・やっぱり,どう考えても低体温はよくないでござる。いろいろ理由はありそうだが,まずは体温と基礎代謝量との関係で,低体温だと太りやすくなると思う。

 

 基礎代謝量というのは,人間が何もせずにじっとしていても生命活動を維持するために生体で自動的(生理的に)に行われている活動のために必要なエネルギー消費量のことである。例えば,僕の場合は1日の基礎代謝量を1450キロカロリーと仮定しよう。そのうち「体温」の維持に必要な熱量(エネルギー)は約65%程度といわれているので,僕の1日の体温維持のための熱量は約942キロカロリーとなる(1450×0.65)。そして,人間の体温が1度違うと体温維持に必要な熱量は約15パーセント違ってくるので,僕の体温が1度変動すると約141キロカロリーの消費量の差となって現れてくる(942×0.15)。

 

 この消費カロリーの差を,恐る恐る体脂肪,つまり脂質の差で換算してみると・・・。脂質の熱量(エネルギー)は1グラム当たり約9キロカロリーといわれているので,僕が体温を1度上げた場合と相変わらず低体温のままでいる場合とを比較すると,低体温のままだとそれだけ消費エネルギーが少なく,1日当たり15.7グラムも脂肪がついて太ってしまうことになる(141÷9≒15.7)。これが1か月になると471グラム(約0.47キロ)となる。半年で・・・・・2.82キロ(-_-;)

 

 それだったら,エネルギーを摂取しなければいいではないかということになるが,食べる愉しみが奪われて,僕は元気がなくなるのではないか。この太りを阻止するためには,運動してエネルギーを消費するか,あるいは筋肉を付けるなどして体温を上げ,基礎代謝量を増やすしかない!

 

 やっぱり,低体温はよくないのでござるよ(続く)。

2010/01/22

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 僕は巨人ファンだし,新聞は読売新聞を読んでいる。読売新聞に掲載された「日本の針路」というシリーズがあったのだが,先日素晴らしい記事にめぐりあった。総合科学技術会議員の白石隆さんの「『科学立国』を掲げよう」という記事である。

 

 僕などが下手に要約してもどうかと思うが,要するに,日本という国は先端的な科学技術を有しており,これをますます保護,発展させて人類に貢献しよう,そのためには有為な人材を確保し,中長期的な視点で研究を暖かく見守ろう,「科学立国」というのも日本のアイデンティティーの一つではないかということであろう。

 

 この白石隆さんは,総合科学技術会議の議員として,資金助成の対象になる先端的な研究者30人の選考に関わり,650以上の提案を読み,100人近い人の話を聞いたそうだ。その時「日本にはすごい研究者がいる」と本当に元気になったという。例えば,iPS細胞(新型万能細胞)を作った山中伸弥京大教授,超伝導で論文引用数が世界一になった細野秀雄東京工大教授をはじめ,その他にもいずれ産業化にも結びつく先端的な研究者が日本にはいっぱい存在する。

 

 民主党が政治ショー化したいわゆる事業仕分けで,スーパーコンピュータ開発費用をカットする話しが出た後,外国企業が日本の技術者引き抜きを図っているという噂まで流れたようである。また,iPS細胞(新型万能細胞)を作った山中教授もアメリカへ行けば年俸は簡単に数倍になるにもかかわらず,行かないのはやはり日本に世界的な研究センターを作りたいからであろうと言われている。そういう有為な人材,そしてそれに陸続と続く若い研究者を保護しなければならないのは言うまでもない。民主党の蓮舫という国会議員は,鬼の首を取ったように「1番じゃなきゃだめなんですか。なぜ2番じゃだめなんですか。」とのたまったという。知的財産権においても先願主義が支配し,1番じゃなければだめなのだ。こういう手合いが事業仕分けを仕切っているとは。それに科学技術の分野は,目先のしかも短期的な効果をすぐに期待してはいけない。目に見える形ですぐに効果が出なければ何でもかんでも予算をカットするというスタンスでは,有為な人材は海外に流出し,仮に国内にとどまったとしても研究意欲がそがれてしまうであろう。記事には,次のようなくだりがあった。

 

 「日本が輝いている部分はたくさんある。省エネで賢い生活スタイルを創り出せるかもしれない。素材や部品も強みだ。電気自動車の時代がくれば,日本のモーターなしに世界は車を作れなくなるかもしれない。日本は覇権を求めたり,説教して回ったりする国ではない。しかし,先端的な科学技術を生かして縁の下の力持ちになり,人類の生活や安全や繁栄を支える-そんな役割は日本人の性に合っている。それをこなす力も衰えていないと思う。」

 

 ・・・・・うーん,正にそのとおりだと思う。資源のない日本は人こそ資源である。先日得た情報では,海洋研究開発機構は,現在,地上で排出した二酸化炭素(CO2)を海底に輸送して閉じこめ,将来はそこで微生物の力で天然ガスに転化して活用する研究にも乗り出したという。・・・よく分からないが(笑),何だかすごい。

2010/01/21

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 わが家の日曜日の夕食時は,たいていはフジテレビ系列の「サザエさん」を見ながらというのが多い。今週の日曜日の夕食時,「サザエさん」を見ていて思い出したことがあった。娘のあかねちゃんの誕生の時を昨日のことのように思い出したのである。

 

 うちのかみさんは,前日の9月25日の土曜日から,昔の国立名古屋病院産婦人科に入院していた。いよいよ生まれそうだったからである。あまりはっきりとした記憶はないが,翌9月26日の日曜日の午後4時ころに,病院のスタッフからいよいよ生まれるかもしれませんからという電話連絡があったので,僕は母と2人で病院に向かい,産婦人科の待合室で待機していた。この時の気持ちは,何とも言えない気持ちだった。いよいよオレの子が生まれるのか。楽しみだ。どんな顔だろうか。いよいよお父さんか。でも,かみさん苦しまなければいいがな。無事に生まれてくればいいけど・・・・などといった複雑な気持ちであった。

 

 待合室には,テレビが置いてあって,「サザエさん」の映像をボーッと見ていた。登場しているサザエさんやカツオは,いつもどおりのんきなものだったが,僕は内心ドキドキしていたのである。一緒にいた母も同じだと思う。その時である,看護婦さん(当時は看護婦さんと呼んでいたと思う)が待合室に入ってきて,「おめでとうございます!」と言ってくれた。ホッとしたと同時に,いよいよ生まれたばかりの赤ちゃんとしてのあかねちゃんとの初対面だ。緊張した。分娩室だったかその隣の部屋だったか記憶はないが,看護婦さんの指示に従ってマスクとシャンプーキャップみたいなものをかぶり,招かれるまま入室した。看護婦さんが白いタオルにくるまったあかねちゃんを僕に抱かせてくれた。

 

 抱っこして初対面の時にあかねちゃんが僕の前で一番最初にしたことは,何と,大あくびであった。あかねちゃんの僕に対する最初の挨拶は,大あくびだったのである。羊水の中でずっと頑張っていて,ようやく手足を伸ばせたんだから,無理もないだろうと思った。・・・でも,感激したわ。あかねちゃんは,まだ目が完全には開いておらず,赤っぽくて随分とくたびれた顔をしていたが,よくぞ元気で生まれてきてくれたという気持ちであった。この時は僕はまだ司法修習生だったが,改めて父親としての責任を自覚したものだ。

 

 そのあかねちゃんも今年の春で早くも高校2年生になろうとしている。あかねちゃんが生まれたのは日曜日の午後6時40分ころで,正に「サザエさん」の真っ最中の出来事であったのだ。

2010/01/19

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西 郷「キャーッ,大久保君と飲めるなんてうれしぃーっ。」
大久保「・・・お前,何をそんなにハイになってるんだ。」
西 郷「政治の話だけど,民主党の政権って,もう底抜けだなぁ。不安を通り越して,もうヤケクソだぁー。」
大久保「あぁ,政治に対するヤケクソでハイになっちゃったんだ。オレも鳩山首相の脳天気と小沢幹事長の傲岸ぶりには,脱力感というか,絶望感というか,・・・21世紀は始まってまだ少ししか経ってないんだけど,もう世紀末的な気持ちになっちゃって・・・」
西 郷「ふんじゃぁ,酔余のおフザケで俳句でもひねり合おうか?」
大久保「オレは俳句なんてやったこともないが,季語のないやつでもいいか?」
西 郷「ここは居酒屋だ,何でもありだ。まずはお前からだ・・」
大久保「そうだなぁ・・・『悪相も このときだけは えびす顔』」
西 郷「・・・何だそれ?悪相の主が小沢幹事長だというのは察しがつくが・・・。」
大久保「小沢幹事長が民主党の国会議員143名を含む総勢600名を超える大集団で中国に行った時のことを詠んだんだ。」
西 郷「ああ,アレね。臨時国会もそこそこに引き揚げて,その一方で彼らは中国に一体全体何をしに行ったんだ?」
大久保「さぁ・・・」
西 郷「プリクラじゃあるまいし,中国の国家主席と握手のツーショットをポンポンやっただけだろう。あんなことをやって一体何が嬉しいんだ。あんなことで有頂天になっているような資質を疑う議員の歳費を払うために,オレたちは血税をとられているのか。」
大久保「おっしゃるとおり!・・・・・お前,このおでんの玉子食べないのか?」
西 郷「・・・・・パクッ。」
大久保「あぁ,食べちゃった。狙ってたのに・・・。」
西 郷「お前の玉子はお前がさっき食べたじゃないか。このコンニャクで我慢しろよ。」

大久保「・・・。じゃ,今度はお前がひねる番だ。」
西 郷「ハイ,わかりやした。・・・『熱い灸 すえたつもりが すえられき』」
大久保「・・・あぁ,判った。これはお前の持論だったな。要するに,去年の総選挙で有権者の多くは自由民主党にお灸をすえるつもりで民主党に投票して308議席も勝たせちゃったけど,結局は,今はその有権者自身が民主党から熱ーいお灸をすえられつつあるということだろう。」
西 郷「ハッ,ハッ,ハッ,そういうことだ。・・・笑い事じゃないけどな。」
大久保「予算編成はできたけど,過去最大の赤字国債発行高。少子化対策なんかのためには,待機児童解消に直結する施設や人的スタッフの充実こそ急務なのに,飲み食いやパチンコ代に消えかねない『子供手当』だと。それに経済の成長戦略も何もない状態。国際的にはあれほど評価されていたインド洋での給油活動をただ止めてしまった。資源の少ない日本は何としても国際的に協調してシーレーンを確保しなければならないのに,国際的な貢献度や評価が低下する一方だ。それに今後はこの地域に関する情報も得られにくくなる。鳩山首相が考えている代替案だが,汚職の疑惑のあるカルザイ政権にお金を渡しても意味があるのか。それから,そのうちに永住外国人の地方参政権法案まで通常国会に提出されるぞ。」
西 郷「・・・・・・あぁ,気が滅入る。大久保,スゴイやつをもう一句くらいひねったらどうだ。」
大久保「やっぱり,おでんの玉子もう一個注文していいかな。」
西 郷「いいけど。ついでにオレは牛すじ,頼んでくれ。」
大久保「・・・・・よし。二個目の玉子も食ったことだし,もう一句ひねるわ。・・・・・『民主党 やらせてみれば この始末』」
西 郷「アーッ。それは,『民主党』以外は盗作だろう。何かの雑誌に載っていたコピーだろう。」
大久保「バレたか。でも秀句だと思わないか?佳作だぞ。」
           

2010/01/18

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 僕とクラシック音楽との意識的な最初の出会いは,ショパンのピアノ曲だったと思う。小学校6年生のころから高校2年生ころまでの間は,ほとんどショパン一辺倒だった。今年は2010年だから1810年にポーランドで生まれたショパンの生誕200年記念の年であり,いろいろなイベントが企画されている。

 

 僕もこれまで様々なショパンの伝記を読んできたが,「この一冊」として現在でもお薦めなのが「ショパン」(カシミール・ウィエルジンスキ著,野村光一・野村千枝共訳,音楽の友社)である。なぜこの伝記が素晴らしいのだろうか。ひとことで言うと,著者もショパンと同じポーランド人で,同国内の豊富で新規な資料(書簡なども含まれるであろう。)に基づいて著作されており,特にショパンがパリに定住する以前のポーランドでの半生に関する叙述部分が豊富なのと,書簡などに基づいた心理描写に詳しいからということになろう。この本の訳者あとがきの箇所には,訳者の野村光一氏が次のように述べている。

 

 「・・・そのうえ、彼はその著述に当り、同郷の便もあって、今日まで西欧諸国には未発表のままになっていた、ショパンが祖国に遺した多くの文献を入手して、これを使用する好機を得た。本書中におけるその顕著なる一例は、ショパンが他界するまで彼と親交があり、特にその死の床で独唱を行なったことで名高くなった麗人デルフィーヌ・ポトツカに関する記述であって、これは従来西欧あるいはアメリカで公刊されたいかなるショパン研究書にも見出し得ぬ、新資料による珍しい叙述である。・・・・・・・ひいてはまた、そのために本書ほどショパンの発育時代について紙数が費やされている著述もないのである。」(426頁)

 

 僕はこの本を店頭で手にした際,すぐに気に入った。根拠となる資料も確かなものだし,心理的な描写も多い。ショパンの気持ちはショパンしか判らないのは当然であるとはいえ,心のどこかでこの著者がショパンの同郷人として似通ったメンタリティーをもっているのではという期待もあった。実際に読んでみたが,情報量も豊富で,現存する書簡などからの引用部分も多いため,リアリティーをもって読み進むことができ,読後もとても満足のいくものであった。ショパンの伝記で物足りなさを感じている人があるなら,やはりこの伝記を薦める。この本の序の部分には,20世紀最大のピアニストの一人であるアルトゥール・ルービンシュタインの次のような推薦の言葉もある。

 

 「私はショパンにかんする著書を読むことが非常に好きである。それによって、私はいつも非常に喜びを感じてはいるが、しかしそれにもかかわらず、ショパンの大部分の著書は、なお満足に遠いものである。・・・・・・・・・彼の微妙な正確さと、手法の節約とは、彼の動揺する熱情と、深刻な感情から切り離しがたいものである。一方では妥協を絶対に排する英雄主義と、他方では至高の繊細さと感受性を-彼の世界はあらゆる豊かさをもって、この二極地の間を循環しているものである。この異常な特色の結合が、いかにしてショパンの生涯を構成したか、ということは本書に語られているところであって、彼の音楽、および人間についての理解を広めたい人人に、私が本書を薦める所以もまた、ここにあるのである。」(2~8頁)

2010/01/15

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 何やら小難しそうな標題(タイトル)にしてしまったが,何のことはない,「ぜんまいざむらい」に登場するキャラクターにはそれぞれ長所や短所があり,絶対善をひけらかす人も絶対悪の権化もそれぞれいない,とても心地よい世界になっているということが言いたいだけなのだ。

 

 ぼくは主人公のぜんまいざむらい(以下「ぜんまい殿」という。)がとても好きである。ウィキペディアにも書いてあるとおり,ぜんまい殿は「現NHKで最も平和的な主人公の一人」であって,心に安らぎを与えてくれる。彼は不正や困った人・状態を目の当たりにしたときは,「必笑だんご剣」でこれらを正したり,自己犠牲精神を発揮するけれども,バリバリの勧善懲悪というものでもない。このぜんまい殿だって,何かの拍子に電撃を浴びたりすると「アクタレざむらい」になったりもするし,何しろ前世(約200年前)では,だんごを盗もうとしてねずみに会ってこれに驚き,井戸に落ちて死んでしまったという経歴がある。

 

 豆丸だって,すごく真面目で良い子だけど,おねしょの癖という弱点がある。

 

 だんごやおばばだって,毎日毎日だんごを作って生業に精を出す本当に真面目な町人だし,何よりもぜんまい殿や豆丸を居候させているという意味で,根が優しいのだろう。でも,あの随所に出てくる悩殺ポーズはいただけない。

 

 なめざえもんは,お金にものを言わせて傍若無人の振る舞いをしたり,貧乏人を小馬鹿にしたりする鼻持ちならない奴だけれど,ぜんまい殿が絶体絶命の時は真剣に助けようとするし,涙を流したりする善良で優しい面もある。

 

 あくとり代官だって,あのダジャレの連発にはとても閉口するが,考え方はすごく真っ当だし,例えばある回のお話では,他の料理人と料理大会で順位を争った際には,他の料理人の悪質な妨害にもめげずにフェアに振る舞って堂々と優勝し,この僕をして涙ぐませている。

 

 「・・・・・でごじゃりまする。」のわたあめひめも,人のため息を棒で巻いてわたあめにし,そのため息をした人の疲労感や不安感を取り除いてくれる良い女の子である。わたあめひめはその一方で,性格的に思いこみが激しく,ワガママな面もある。

 

 このように,「ぜんまいざむらい」に登場するキャラクターは,ごく一部の例外を除いて,みんな長所と短所を併せ持っていて,絶対善をひけらかす人も絶対悪の権化もそれぞれいない。居心地のよい世界になっている。これこそが絶対に正しいのだという押しつけや,徹底した勧善懲悪でもないので,肩がこらない。正邪,善悪などの区別が峻厳ではなく,いわば価値が相対化され,神々が共存している感じである。

 

 さきほどごく一部の例外を除いて,と述べたが,かみちよねーさんだけは短所らしきものが全く見当たらず,僕は非常に好きなのである(♡)。

2010/01/13

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 前日のブログでは,風邪により望外の,ただし若干にとどまるダイエットに成功したことを述べた。ところで,皆さんは低体温というのをご存知だろうか。僕も低体温という言葉自体は耳にしていたが,具体的には平均して何℃以下くらいを低体温というのか,はたまた低体温だとどういう問題があるのかについては,全く認識がなかった。いやー,ひょっとして僕は低体温なんじゃないかと疑いだしたきっかけは,風邪で先日病院を訪れた時である。

 

 僕が朝から積極的に病院の外来予約をして受診したように,この日の朝は本当に顔がほてり,頭がボーッとし,鼻水がこんこんと湧き出るような状態で,絶対に発熱していると自覚したからである。病院に着いて受付を済ますと,看護師さんから体温計を渡され,熱を測った。体温計を腋に挟んで少し経ったら,「ピピッ,ピピッ,ピピッ」と鳴ったので表示を見てみたら,「36.2℃」となっていた。エーッと思った。爆笑問題の田中じゃないけど,「・・なわけ,ねえだろっ!」とツッコミを入れたくなった。実際僕はそんな訳ないと思ったので,さきほどの計測は夢か何かだったことにして,再度測ってみた。そしたら,今度は「36.5℃」。僕がこんなに顔がほてって,頭がボッーとしているのだから,まだまだこんなもんじゃないだろと思い,3回目の計測に入った。そしたら,今度は何と「36.3℃」であった。看護師さんから「もう出ましたか?」と言われたので,この最終データをやむなく差し出した。医師も,この体温を前提にして若干の診察をしたのみで,もっとも軽い症状に対するものと思われる薬を処方されるにとどまった。この時僕は,じゃ,僕の平熱はひょっとすると35℃台なのかと不安に思ったのだった。

 

 このブログを書いている今でもまだ本調子ではないが,本調子になったら一度自分の平熱を心ゆくまで測ってみようと思う。先日の病院での体温計測事件からである,僕が低体温に関する研究に入ったのは・・・・・。研究結果がでた。やはり低体温はよくないでござる・・・。体温が1℃下がるだけで免疫力が37パーセント程度も低下し,病気しやすくなり,老化も進み,精神面でも悪影響を及ぼすそうである。特に僕にとっては,最近めっきり薄くなった大切な毛髪の維持が喫緊の課題であるが,育毛には低体温は禁物のようである。インターネットで「育毛」,「低体温」の2つのキーワードを入れて検索したところ,低体温が育毛に悪いというネガティブなことばかりが書いてある。僕の同業者の中には,まだ30代半ばだというのに毛髪維持的側面からは相当に不安を感じさせる○○弁護士がいるが,彼はこのことに気づいているであろうか(普段はこのブログで同業者を紹介する時はイニシャルで呼ぶのであるが,個人特定に結びつく危険性があるので今回はやめておく)。

 

 まぁ,この低体温を解消するには,これに最適な食品を意識して摂取することと,これに最適な運動をすることなどがポイントである。僕は十分に理解した。同業者の○○弁護士は大丈夫だろうか。彼の自宅は割と僕の近くであるし,彼の事務所も割と僕の事務所の近くだから,このことを教えてあげようか(自宅や事務所の近くなどといった個人特定に結びつく情報を思わず出してしまい,結果的に彼を追い詰めているような気がする・・・)。

 

 いずれにしても,僕は,恐らく低体温かあるいはそれに近いと思われるので,これを解消するためのグッズを通販等で注文しておいた(特に,筋力のトレーニングが有効のようである)。これに常日頃実践している半身浴を加えれば鬼に金棒であろう。あっ,はっ,は(笑)。

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