新聞報道によれば,4月8日の参議院外交防衛委員会で北澤俊美防衛相が,米軍の施設のことを「迷惑施設」と発言した。普天間飛行場移設問題をめぐって日米関係がぎくしゃくする中で,担当閣僚が米軍施設を「迷惑施設」と表現したことは米国側の感情的な反発を招くであろうことが懸念されている。日本一国で十分に自国の防衛を果たすことができるのであればそれでもいい。しかし,安全保障の観点から現在の日本を取り巻く情勢を見れば,日米同盟を基軸とすべきことは明らかである。こんな者がわが国の防衛大臣だとは・・・。
鳩山由紀夫というおよそ総理大臣などになってはならない者が,大した成算もないのに「国外。最低でも県外。」などといったその場限りのリップサービスを繰り返したせいで,普天間飛行場移設問題は迷走に迷走を重ねている。その間,同盟の相手方である米国側との関係は回復し難いのではないかと思われるほど傷ついている。最近では各国首脳が顔を合わせる国際的な会合などでは,オバマ大統領は鳩山という人を無視しているといっていい。「こいつだけは本当に困った奴だ。」と内心思っているに違いない。
名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行案は,自民党政権が地元と米国側との折衝を重ねながらようやく地元が苦渋の選択をし,着工まであと一歩というところまで来ていた。にもかかわらず,鳩山政権は現行案以外のおよそ現実的ではない案を振り回している。でも,よく考えて欲しい。この鳩山政権は,なぜ現行案ではいけないのかについて,国民に対して説得的な説明をしてきたであろうか。説得的でなくても,なぜ現行案ではだめなのかについてそもそも説明をしたことがあっただろうか。否である。小沢一郎という者が,美しい青い海を埋め立てることはダメだと言ったかもしれないが,では,これまで政府が案の一つとして推進してきたうるま市沖のホワイトビーチ案は,やはり美しい海を埋め立ててしまう案ではないのか。この案ももずく漁に多大の影響を及ぼすとして地元が強く反対している。政府案は矛盾しているのである。結局,今日の新聞報道では,政府もこのホワイトビーチ案を断念したということだ。これだと費用が1兆円に上るという試算もあるし,建設に15年ないし20年かかるという。合理的な思考能力さえあれば,実現などできないことは端から分かるはずだ。
それに,鳩山という人が,「鳩カフェ」か何だか知らないが,そこで着ている奇抜なデザインの服はもうどうでもいい。それよりもこの人の在任期間が1日でも短くなればと切に願っている。わが日本国が本当に危うくなる。この人は,4月7日の国家公務員合同初任研修において,「政治家がバカ者であり,そのトップの総理大臣が大バカ者である,そんな国がもつわけありません。そんな国が世界的にも、認められるわけありません。国内的な様々な難しい課題を乗り越えられるはずもありません。本来政治というものは、バカ者がやってはいけない。」と発言したそうである(爆笑)。天にツバするとはこのことである。これはジョークではなく,文脈からすると本人はこれまでの歴代の総理大臣や政治家のことを言っているようである。自分のことを言っているつもりはないようなのである(笑)。この研修に臨んだ優秀な研修員(キャリア官僚)は,この鳩山という人の発言をどんな表情で,内心どんな気持ちで聞いていたのであろうか。ニヤニヤしていたり,内心「お前が言うな!」と思っていた人は相当多数いたと推測する。要するに,この日のブログのタイトルどおり,つける薬がないのである。