僕がかつて大所帯の法律事務所で勤務していた頃は,同僚の弁護士と連れだってよくランチに行ったものだが,独立した現在は,「ぜんまいざむらい」の弁当箱に入った弁当を食べる時以外は,一人でランチすることが圧倒的に多い。確かに,最初の頃は一人で食べるのは何かしら苦手な面もあったが,最近では慣れてしまった。日によってはむしろ気楽でいいとさえ思う。
でもね,週刊誌で読んだんだけどね,信じられない現象が起こっているんだって。「便所飯」という現象が若者の間に広がっているんだって。学生食堂や社員食堂で一人でさびしく食べている姿を同級生や同僚に見られたくないばっかりに,トイレで昼食を済ますんだと。どうやら,そういう行動をとる人は,一人で食べているような人は友達がいない=最低な人間だと思いこみ,そんな評価を受けるんだったらいっそのことトイレで食べた方がマシだという発想をするらしい。
・・・・・信じられない。人の目を気にしすぎだ。もっと武士ならば武士らしく堂々とせよ(笑)。僕なんかは,何やらトイレ独特のにおいや不衛生な雰囲気の中で食事するのと,一人で食べているところを見られるのとどちらがいいかというと,全く選択の余地がない。一人で食って何が悪い!トイレでメシ食うくらいなら,いっそのことコーヒーか牛乳を飲んで一食抜く方がマシである。
ランチついでにもう一つゴーマンかます。先日いつものように一人ランチのために行きつけのそば屋に行った。お一人様用に丸く細長い10人くらいが座れるテーブル席がある。大好きな海老おろしそばを食べていると,向かい側に僕と同じか少し上の年齢と思われる会社員風の男の人が座った。その人は,その店に置いてあったマンガを読み始め,注文の品が来てもマンガを手放さず,終始食べながらマンガを読んでいた,あるいはマンガを読みながら食べていた。箸で食べ物を口に入れながら,目はマンガの方へ・・・。とても見苦しかった。分別盛りのいい大人があんな食べ方をするものではない。こういう人は自分がそんな振る舞いをしているのだから,家庭内でも自分の子にロクな躾ができていないだろう。余計なお世話だって?・・・余計ではないっ(笑)。