先頃開催されたAPECの日中首脳会談の様子を見せられて,私は心底,民主党なる綱領なき政党による政権に絶望した。実際にはもっともっと早くから絶望しているのだけれど(笑)。それにしても,政治家としての菅直人という人の見苦しさといったら,もう見るに堪えない。本当に唾棄すべき政権である。
日中首脳会談の冒頭の部分が映像で流されたが,この菅という人は,「ようこそお越しくださいました」的な前口上でさえも,相手の目を見ることなく,頭を垂れて,あろうことか原稿を読んでいるのである。プレス関係者を部屋から出して実際の中身の議論に入る段階では,時には手元のメモ等を読むこともあろうが,カメラを前にした段階で(当然全国にその様子が映像として流れるというのに)頭を垂れて原稿を読むとは・・・(苦笑)。こういったシーンを見るにつけても,民主党政権の外交というものは巷間揶揄されているように,正に叩頭外交なのである。恥を知るべきである。この男はいやしくも(国民にとっては誠に不幸なことであるが)内閣総理大臣という日本の代表でしょう。首脳会談ならば相手の目をしっかと見据えて,堂々たる態度で臨まないでどうするのだ。
沖縄県では近々沖縄県知事選挙が実施される。現職の仲井真弘多知事と,前宜野湾市長の伊波洋一という候補との事実上の一騎打ちだと言われている。この伊波洋一という候補は社民党や共産党などが推しているが,この伊波という人の新聞記事におけるインタビュー記事を読んで,すごく違和感を覚えた。もう約1か月も前のことになるが,10月22日の読売新聞の朝刊には,この人の発言内容として次のようなものが掲載されていた。
「沖縄の米海兵隊を米領グアムに(全面的に)移転し、基地はなくすべきだ。」
「今の日米安保条約は時代錯誤的だ。日本は同盟深化より日米平和友好条約の締結を視野に入れるべきだ。」
「沖縄は明治時代、日本に併合されるまで中国と朝貢などの関係があり、中国はとても身近に感じる。(政府が検討中の沖縄の)先島諸島への自衛隊配備には反対だ。」
この伊波洋一という人は,中国が根拠もなく不法にも尖閣諸島は中国領だとの主張をしているのに,そんな中国をとても身近に感じるようなのだ(笑)。尖閣諸島は紛れもなく石垣市に属し,沖縄県の一部なのですよ。有事の際にはどうやって沖縄県を守ろうとしているのだろうか。こういう人が沖縄県知事の候補なのであり,とても違和感を覚える。
明日は2年ぶりの人間ドック。検査結果を突きつけられるのがとても怖い(笑)。