こんな私でも,個別的労使紛争の解決のためのあっせん活動に一役買っている。労使間の労働紛争,たとえば,解雇,雇い止め,労働災害などで紛争が発生した時に,厚生労働省からの委託を受けて話し合いのあっせんをさせてもらっているのである。話し合いには紆余曲折あるが,ちゃんとまとまる(合意が成立する)ことが多い。
昨日もめでたく合意が成立した。その合間にあっせん員の控え室の一隅に何気なく目をやると,厚生労働省のパンフレットがあった。そのパンフレットの表紙には,ちょっと懐かしい人の姿があった。お笑い芸人のヒロシである。そのパンフレットには,「ヒロシです。悩んでるだけでは、いかんとです。」とあった。懐かしい不幸顔である。割と好きな芸人であった。数年前に発行されたパンフレットだろうが,彼はこのような形でも活躍していたのだ。例の自虐ネタで公の仕事もしていたのだ(笑)。
ヒロシのネタで好きなのは・・・。
「今度会うときは違う服を着てきてねと言われたことがあります・・・」
「友達の家に遊びに行ったら、おれのシャツとカーテンが同じ柄だったとです!!・・・」
「こんな布団もう嫌だと思いながら14年が経ちました・・・」
「猫から睨まれました・・・」
「携帯電話が鳴らないから・・・たまに鳴るとビックリするとです・・・」
「彼女の浮気が心配で、こっそり携帯電話をのぞいてみました・・・俺の番号は、取引先のグループに分けてあったとです・・・」
私は,厚生労働省のあっせん員の控え室の一隅で,懐かしい芸人を思い出し,感慨にふけっていたのであった(笑)。