ひみ子「・・このホテル,今日は洋食のランチバイキングよねぇ,楽しみだわ。久しぶりにいっぱい食べちゃお。」
さくら「・・・久しぶりって,あなた・・・(苦笑)。いつもいっぱい食べてるじゃない。そんな風に食べまくってると,北朝鮮の後継者,ほら,金正恩とかいう人みたいになっちゃうわよ。あの人あれでまだ20代なんでしょ。何であんなに栄養状態がいいのかしら。」
ひみ子「あら,それって私に対して失礼ねぇ!いくら何でもあんなに太ってないわよ。あー,でもこのタンシチュー美味しいわ。・・・それにしても,今の民主党見てると,もう怒りを通り越してむしろ滑稽にさえなってきたわ。そうは思わなくって?」
さくら「ホントに。たまにはいいこと言うわね。民主党が政権の座についた頃は,かなりの疑いの目で見てたの。その後,ルーピー鳩山の振るまいに度肝を抜かれて極度の不安に陥り,徐々に心底怒りに震え,イラ菅,空き菅,いや菅直人になってからも底なしの絶望感に苛まれ,最近ではむしろ面白くなってきてしまったわ。滑稽なんだもの。楽しみですらあるわ・・・。」
ひみ子「楽しみっていうのは,ここまで有権者の前で醜態をさらし続けているんだから,次の総選挙が楽しみということなの?」
さくら「ご明答!茨城県議会議員選挙の結果も民主党にとって悲惨だったしね(笑)。あー,それにしてもホントに美味しいわね。」
ひみ子「あっ,それ何?その黒いの・・」
さくら「ペンネじゃないかしら。イカスミの・・」
ひみ子「いいなぁ,私も後で取ってこよっと。まあ,民主党のどの議員にも付ける薬はないけど,小沢一郎という人は本当に国民の空気が読めないわね。口にする政策も国益を害するものばかりだし・・・。でもね,小沢一郎の発言で一つだけ私が評価しているのがあるのよ。」
さくら「えー,何?どんな発言なのよ。」
ひみ子「自民党の福田内閣の時に小沢一郎が大連立を画策して失敗したことがあったじゃないの。その時に小沢一郎が『民主党には政権担当能力がないから。』って言ったの。スゴイと思わない?その限りでは民主党の真実を知り抜いていて,珍しく真実を語っているんですもの。」
さくら「あの顔は何をどうしても好きにはなれないけど,そんな正論を語っていたとはね。その限りでは見直したわ。」
ひみ子「菅という人も,本当にうわべだけを取り繕う軽薄な人間ね。諫早湾開拓事業の裁判の上告断念だって,肝心の開門時期や方法,それまでに巨額を投じて展開されてきた干拓地での営農に与える影響,対策などを具体的に詰めた上での政治判断じゃなかったようなのよ。長崎県など地元にも全く根回しもなく,農水省の役人は途方にくれているそうよ。指導力を発揮したかのようなパフォーマンスをすれば支持率アップにつながると単純に考えたんじゃないかしら。場当たり的な沖縄訪問や,突如の硫黄島訪問も,しょせんはそれなのよ。よく言われるようにモグラたたきの政治家ね。」
さくら「菅という人は,反国家権力でここまで来た市民運動家ですもんね。いったん権力の座についてみて,よく考えたら,この国をどうしようというビジョンも国家観も何もないことに今気づいているような感じ・・・。だって,この菅という人は,国旗国歌法に反対した人なのよ。あの君が代も『嫌いではないけど,もっと元気のいい歌でもいい。』なんて言ってるような人間。こんな人に国益を守っていくちゃんとした政治などできっこないじゃないの。私なんか君が代を聴くと,いつもじーんときちゃうの・・・。」
ひみ子「それが日本人というものよ。あなた知ってる?」
さくら「何を?」
ひみ子「インターネットで,たとえば『君が代 野々村』って入れて検索してみたら?甲子園球場で当時高校生だった野々村彩乃さんが君が代を独唱している動画を見ることができるわ。本当に感動するわよ・・・(涙)。」
さくら「・・・・・あ,あなた,何も泣かなくったって・・・(苦笑)。イカスミのペンネ,取りに行かないの?」
ひみ子「あっ,そうだった。行ってくる。」