昨日は東京出張でした。名古屋駅を午前7時30分に出発する訳ですから,いつもより少し早起きです。名古屋駅の新幹線口まではタクシーで行ったのですが,その運転手さんの名前は近藤勇さんでした(笑)。いや笑っちゃいけませんね,新撰組局長の近藤勇と同姓同名。新撰組局長は「いさみ」と読むのですが,おそらくこの運転手さんは普通に「いさむ」というのでしょう。降車するときは,この〝新撰組局長〟から「行ってらっしゃい!」と送り出してもらいました。何かしら,江戸で腕の立つ新隊士を募集して来いとでもいわんばかりに。朝から幸先のよいことでした。
さて,新幹線の中では往復の時間を利用して,現在委任を受けているある民事事件に関する4つの裁判例に目を通して研究しようと思っていたのです。で,でも,それがカバンの中に入っていないことに気づき,結局は,今読んでいる「一刀斎夢録」(浅田次郎著,文藝春秋)の続きを読むことになったのです(笑)。「一刀斎」って一体何だろうと思っていたのですが,新撰組三番組長(副長助勤)だった斎藤一を逆さまにした呼び名だったことが分かりました。それにどうやらこの小説では,坂本龍馬暗殺の実行犯が斎藤一であったことになっております。どうなることやら・・・。かつて浅田次郎の「壬生義士伝」を読んでいて何度も泣けたことがあり,今度も泣ける本がないか探していたところ,どうやら泣けるという前評判だったのでこの本を買ってみました。以前,「輪違屋糸里」では全く泣けなかったという肩すかしの苦い経験があるのですが,今回は本当に泣けるのかしらん。
東京での仕事を終えた後は,銀座の山野楽器で「バッハ・アラウンド・ザ・ワールド」というDVDを購入し,あとはいつも行く旭川ラーメン「番外地」(八重洲地下)で塩バターコーンラーメンを食しました。東京へ行ってこのラーメン屋さんに行かなかったことは最近ではないと思います。絶対に美味しいと思います。この店ではカウンターで誰にも邪魔されず黙々と食べるのが好きです。
仕事も溜まっていることだし,東京での時間もほどほどにして,早めに名古屋への帰途につきました。東京駅で新幹線「ひかり」に乗車するとき,僕の後ろにおられたのは,おそらく女優の浜美枝さんだったと思います。それは女優としての全盛期に比較すればお年を召された感はありましたが,やはりオーラはありましたよ。偶然にも,名古屋駅で下車する時も列の後ろは浜美枝さんだったと思います。若干ドキドキしました(笑)。