菅直人という人は,このたび「復興構想会議」なるものを立ち上げ,その議長に五百旗頭真という防衛大学校長を起用したようです。これで菅という人が立ち上げた会議や○○本部は全部で20の大台に達したのでしょうか,それとも19でしょうか(笑)。これは一般論ですが,何をやるにしてもその人選を見れば,そういった人選をした人の能力,意欲,思想傾向が分かると思います。菅という人は,やはり少なくとも有能ではなく,やる気もなく無責任なのだと思います。
この五百旗頭真という人物は,4月14日に開かれた「復興構想会議」の初会合の席上で,「がれきを使った『希望の丘公園』を造ってはどうか」と提案したそうです。もうだめです(笑)。意味が分かりません。それにこの人は,「16年前の(阪神大震災の)被災がかわいく思えるほどの,すさまじい震災だ。」とも発言しております。阪神淡路大震災の被災者の方々の心情を察するメンタリティーもなければ想像力もありません。それにこの人は,ある大学教授の話によれば,その教授の前で「(北朝鮮の)拉致なんて小さな問題にこだわるのは,日本外交として恥ずかしい。」と発言したそうです(産経新聞)。さらにこの人の歴史認識上の自虐史観には度し難いものがあり,こんな人物が,あろうことか防衛大学校の校長とは・・・。
人選といえば,菅という人は,辻元清美なる議員を災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に起用しました。この方は一体全体,今何をし,どんな働きをしているのでしょうか。ウィキペディアによるとこの人は,阪神淡路大震災の時,被災者に対して「自衛隊は憲法違反だから,救援物資を貰ってはいけません。被災者の皆さん,我慢しましょう。」と呼びかけていたそうです(笑)。それにこの人は,やはりウィキペディアによると「本当のことを言えば,1条から8条はいらないと思っています。天皇制を廃止しろとずっと言っています。(中略)日本国憲法は9条から始め,天皇は伊勢にでも行ってもらって,特殊法人か何かになってもらう。」と発言しているような人物なのです。心底怒りを覚えます。さらにこの者は,「国会議員って言うのは,国民の生命と財産を守るといわれてるけど,私はそんなつもりでなってへん。私は国家の枠をいかに崩壊させるかっていう役割の”国壊議員”や!」とも発言しています。こんな人物が今,災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に起用されているんですよ。誰だ!こんな人選をしたのは!・・・そうそう,菅という人でしたね。呆れかえってしまいます。
国家の枠で思い出しましたけど,劇作家の平田オリザという人物がこの菅内閣においても内閣官房参与に起用されております。この人物は,あるシンポジウムで「・・・やはり21世紀っていうのは,近代国家をどういう風に解体していくかっていう百年になる。しかし,政治家は国家を扱っているわけですから,国家を解体するなんてことは,公(おおやけ)にはなかなか言えないわけで,それを選挙に負けない範囲で,どういう風に表現していくのかっていうことが,僕の立場」と発言しております。国家を解体するんですって(笑)。民主党政権や菅という人物が要職に起用した中にはこんな手合いがワンサカいるんでしょう。
人選・・・,思い起こせば,悪夢のような政権交代後,民主党なる政党が満を持して選んだ首相が鳩山由紀夫と菅直人なんですもの。亡国ものですね。不幸にして東日本大震災という天災は確かに起こってしまいました。でもその後のこの状況(被災者救済が有効に機能せず,さらに基本的には東京電力任せで後手後手に回り,収束の見通しが今ひとつ曖昧な原発事故処理)は,正に人災です。