前にもこのブログで書いたことがありますから,二度目というのは気が引けますが,童謡・唱歌の「ふるさと」という曲は,本当に佳い曲ですね。つくづくそう思います。
「兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき ふるさと 如何にいます 父母 恙 無しや友垣 雨に風につけても 思い出ずる ふるさと 志を 果たして いつの日にか 帰らん 山はあおきふるさと 水は清き ふるさと」(作詞/高野辰之,作曲/岡野貞一)
私も幼少の頃,約2年間,熊本県の田舎でのんびりと過ごした経験があります。このふるさとという曲を聴いてじーんとくるのは,その当時目に焼き付いた田舎の風景が私自身の原風景として残っているからでしょう。でも,私だけでしょうか。都会育ちでも,田舎育ちでも,この歌詞に出てくるような風景は日本人誰もが有している心象風景なのではないでしょうか。
「世界三大テノール」として有名,しかも親日家(来日は20回以上)であるプラシド・ドミンゴさんは,この4月に来日し,東京・渋谷のNHKホールでのコンサートのアンコール曲として,この「ふるさと」を日本語で唱われたそうです。本当にありがたいことです。東日本大震災や,福島第一原発の事故などで,海外のアーティストによるコンサートのキャンセルが相次ぐ中で,このドミンゴさんは,「来ないつもりは全くなかった。震災を前に音楽ができることはほとんどないが,音楽はつかの間であっても人を幸せにできる。悲しみや苦しみを忘れさせることができる。」と話されたそうですし,日本の悲劇をワシントンで知り,総監督を務めるワシントン・ナショナル・オペラでの公演前,「君が代」を演奏してくれたということも伝えられています(産経新聞)。
ドミンゴさんは,アンコールでこの曲を選んだ理由を,「ノスタルジックで誰もが知る曲と聞いた。日本語の曲を歌ったことはあるが,今日は特別な意味があった。いつの日か強い気持ちになれる日が来ると信じています。」と述べられたそうです。
そして,ドミンゴさんが日本語で「ふるさと」を歌い始めると,約3600人の聴衆からはどよめきが起こり,やがて聴衆全員が総立ちになって合唱し,多くの人は泣きながら唱っていたそうです。
振り込め詐欺の加害者を心から軽蔑しております。悪知恵を働かせて手の込んだことをし,特に高齢者から老後の生活のための蓄えをむしり取るような連中は,許し難いと思います。どのような職業であれ,お金というのは額に汗して稼ぐものだ!
振り込め詐欺にも様々なものがありますが,2週間ほど前の産経新聞の記事によりますと,イラク・ディナールやスーダン・ポンドの振り込め詐欺が猛威をふるっております。どういうことかというと,イラクの通貨であるイラク・ディナールを買えば「別の業者が高く買い取る」とウソをついて金をだまし取る悪質な手口が横行し,同じようにスーダンの通貨であるスーダン・ポンドに関しても同じようなウソをついてお金をだまし取るのです。
もう少し詳しく言うと,例えば,Aという業者から突然自宅に電話がかかり,「アメリカ軍がイラクから撤退すれば,イラクのディナールという通貨の価値が跳ね上がるんですよ。今買っておけばめちゃくちゃ儲かりますよ。このチャンスを逃してどうするんですか。」などと言われて,1口(2万5000ディナール)10万円での購入を勧誘するんです。取り敢えず断るか,考えてみると言って電話を切ったとしても,ほどなくして今度はBという業者から電話がかかり,「イラクのお金,ディナールをお持ちになっていませんか。もしお持ちでしたら,是非当社に買い取らせてください。欲しいんです。」などと言って,あたかもこの通貨が高騰しているかのような錯覚に陥らせてしまうのです。結局,再びAという業者から電話がかかってきた時に,「これは儲かるな。」と思って100口近くもの多額の購入をしてしまうのです。このように,複数の加害者が役割分担をして騙していく手口を「劇場型」の振り込め詐欺と言います。
しかし,イラク・ディナールの実際の為替レート(5月8日~14日)は100ディナール当たり7円2銭に過ぎず,2万5000ディナールでも1755円にしかならず,50倍以上もの完全なぼったくり状態なのです。スーダン・ポンドに至っては,為替レートすら不明なのです。国民生活センターによると,スーダン・ポンドの相談者のうち,実際にお金を振り込んだ総額は合計約9億100万円に達し,イラク・ディナールについても,その被害合計額は約24億1000万円に上っており,その被害者の大半は高齢者だということです。さらに悪いことには,騙された被害者の傷心に乗じて,「あなたが買い取らされたその業者は詐欺業者だ。弁護士を紹介します。」などといってさらにだまし取ろうとする悪質業者もおります。
このような被害の救済については,振り込んで間がない場合には,いわゆる「口座凍結」戦法が有効だと思います。
高齢者が特に騙されやすい背景事情としては,主として2つほどの理由があると思います。第1は,やはり老後の生活不安があり,虎の子の資産を少しでも増やしたいという心理が働いてしまうこと。第2は,核家族化です。昔ならば,高齢者はもうご隠居さんの身で,直接電話に出たり,来訪者に直接応対せず,お嫁さんなどがまずは防波堤になったり,同居の家族に相談したりする機会がありましたが,独居の老人では守ってくれたり,忠告してくれる機会が少なくなっているのです。
とにかく,悪質業者にあぶく銭をつかませてはなりません。言い古されたことですが,「うまい話には気をつけろ!」です。
もちろん私も職業人の一人ですから,毎日ちゃんと真面目に仕事をしておりますが,ここ数日,自分の頭の中でぐるぐる回っているフレーズがあります。これはあるお気に入りの政治ブログの中で発見した言葉なのですが,ご紹介しましょう。
「バカな大将 敵より怖い」
素晴らしいじゃありませんか!「言い得て妙」とは正にこのことです。戦時には,当然敵を甘く見てはだめで,敵を恐れ,その戦力を分析し,斥候し,戦術を練り,兵站も確保して万全を期します。自分の力を信じつつも,やはり敵を恐れるものです。しかし,その敵よりももっと怖いものがあります。それは自軍のバカな大将です。先ほどの言葉は,仮に自軍にバカな大将がいたとしたら,それは敵よりももっと怖いという意味です。誰のことを言っているのか,もうお分かりですね。そう,菅直人という人物です。到底,宰相の器でも,大将の器でもありません。
次に,これもうまいことを言うなあと感心したのは,ある会合で三宅博さん(前八尾市市議会議員)が発言された次のような言葉です。
「3月11日の大震災によって,東北の港に面する町々が,津波のがれきによってライフラインが寸断された。復興の第一歩はまずはがれきの除去から始めなければならないであろう。いま,日本の政治そのものもライフラインが寸断されている。菅直人,あるいは民主党政権というがれきが,うず高く積み上がっている。だから日本の再興は,民主党政権というがれきを取っていかなければならない。それがまず第一歩だ。がれきと民主党政権を比較するというのは,がれきに対して失礼かと思う。それは何故かというと,がれきには悪意がない。菅直人,民主党政権は悪意の塊である。」
なるほどね。これもあるブログからの紹介ですが,思わず唸ってしまうような表現ですね。そのとおりだと思います。
菅直人という人は,ドービル・サミット(G8)へ出席していますが,前回のカナダでのサミットにおけるのと同様,相変わらずヘラヘラと愛想笑いをしているだけです。前回のカナダにおけるサミットでの様子がユーチューブにアップされておりますが,彼は各国首脳の中で完全に孤立しておりました。なにしろ英語でのコンタクトが取れず,思いあまったロシアのメドヴェージェフ大統領が話しかけても,やはりヘラヘラ愛想笑いを浮かべるだけで会話として発展しない様子が撮影されています。また彼は思いつきで,G8の会合に中国も呼ぼうなどといった頓珍漢な提案をし,各国首脳から完全に無視されています。G8というのは,自由,民主主義,人権という価値観を概ね共有している(ロシアは?ですが・・・)という意味で,G20とは違う存在意義があるということすら理解していません。
今回のドービル・サミット(G8)において彼は,将来の原発政策についていろいろとご託を並べるようですが,他の国,首脳が腹の中で思っていることは,「将来の理想論もいいけど,何よりも『フクシマ』は今どうなっているんだ。どういう段階で,これからどんな手を打って収束させようとしているんだ。その見通しはどうなんだ。どんな情報も客観的なものを最大限オープンにしないと外国の信頼は得られないぞ。」といったようなものだと思うのです。でも彼(菅直人)はそれが分かっていません。付ける薬がないのです。
いったい,どうしちゃったんでしょうか。読売ジャイアンツと名古屋グランパスは。ジャイアンツの昨日の試合などは象徴的です。パリーグ最下位のオリックス相手に,九回裏までわずか3安打で,何とかこのイニングに追いつくのが精一杯でした。結果は1-4で敗北です。ケガ人が多いのは分かるのですが,フラストレーションのたまる試合が多いですね。阿部捕手が復帰したことは何よりですが,とても優勝できる感じはしません。この戦力で15勝15敗1分けですから,まずまずなのかもしれませんが,もっと爆発力がないとね。爆発しろーっ。
名古屋グランパスに至っては,ここまで1勝3分け2敗でリーグ12位に低迷中です。昨季の年間王者に輝いたのに・・・。6試合で5点しか取れていないし,先日などは昨季J2にいたヴァンフォーレ甲府に1-3の惨敗でした。情けない。グランパスも爆発力がありません。もっと爆発しろーっ。確かに名古屋グランパスも今のところケガ人の多さに泣かされていることは間違いありませんし,ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の試合もあって過密日程に泣かされている面もあるでしょう。でもそれにしても情けない試合内容なのです。これはずっと指摘してきたことですが,このチームはやはり中盤を構成,支配できていません。あくまでも個人技頼みです。もっと組織的なサッカーを目指さなければダメでしょう。
さて,読売ジャイアンツと名古屋グランパスにはもっと爆発してもらいたいのですが,本来は爆発してはいけないものが中国では爆発してしまっております。中国製のテレビなどの電化製品が中国国内で爆発することがあるのは,これはもう日常茶飯のことのようですが,あろうことか江蘇省ではスイカが爆発してしまっております(笑)。その原因は使用されていた膨張促進剤だったようで,中国ではスイカの他に,ブドウ,イチゴ,キウイなどの果物に大量に使用されているようです(怖)。しかし,それで驚いていてはいけません。四川省成都市のスーパーでは,プラスティック製瓶入りの豆板醤(トウバンジャン)が・・・・・,ば,爆発してしまっております(爆笑)。女性客が棚にあったその豆板醤を手に取ったとたんに,「バン!」と音を立てて爆発し,その女性客は豆板醤を頭からかぶり,目に入ってしまったそうです。製造過程で内容物の発酵状態を正確に把握しておらず,その後容器内でさらに発酵が進み,内部圧力が高まったためだと説明されているようですが。
いやー,すごいことになっていますね。私としては,こういった物は爆発してはいけないものだと認識しておりますが・・・。
通勤や裁判所までの道のりは,私はたいていは徒歩です。良い運動になりますし,散歩気分になれます。しかし,特に出勤途上や帰り道では,本当に運転マナーの悪い自転車乗りのせいで,非常に不愉快になることがあります。これは毎日と言っていいほどです。
猛スピードで歩行者のすぐ脇を疾走させて恐怖感を与える者,時には腰を浮かして思いっきりペダルをこいでいる者,携帯電話をいじくりながら前方注視を怠っている者,減速もせず歩行者の間を縫うようにして走行する者,道路が交差する場所でも徐行や安全確認もせず飛び出して来る者などなど(以下,これらの極めて運転マナーの悪い自転車乗りのことを総称して「奴ら」と言います。)。
奴らの特徴をいくつか列挙してみましょう。第1に,奴らは,決して道を譲ろうとしません。そのままではすれ違いが困難なような場所でも,自らは減速も停止もせず,当然のように歩行者に道を譲らせます。ほぼ直角に交差する場面でも,奴らは減速等せず,歩行者の方を待たせます。第2に,奴らは,歩行者らとぶつかりそうになっても,決して頭を下げたり謝ろうとしません。歩行者を危険な目に遭わせているのは奴らなのに,かえって奴らは「危ないな」といった目つきで歩行者を目で非難します。第3に,信号が変わりそうな時にどうしても交差点を渡りたいと思う奴らは,猛スピードで自転車を疾走させ,交差点を渡りたい一心でその視野が狭くなり,周りの人のことなど気にも止めません。第4に,奴らは決まってしかめっ面か不機嫌な表情をしています。もともと傲岸不遜な性格が表情に出ている場合もありましょうが,そのほとんどは交通の危険に対する漠然とした不安のなせるわざでしょうし,換言すればそれだけ奴らが危険なスピードやマナーで走行しているということでしょう。
みなさんは,道を歩いていて,少し進行方向を変えようとする際,思わず後ろを振り返りませんか。猛スピードの自転車が接近していないか気になりませんか。徒歩通勤というものは,前にも言いましたように,良い運動になるし,ちょっとした気分転換になって気に入っているのですが,奴らのせいで一日数回は不愉快にさせられ,内心では罵詈雑言を浴びせていますし,私は蛇蝎のように嫌っております。
自転車という乗り物は,本当に便利でしょうし,自転車そのものに罪はありません。しかし,お気に入りの徒歩通勤の際,奴らのせいで一日数回は不愉快にさせられるとあっては,「坊主憎くけりゃ袈裟まで憎し」ということにもなりかねません。歩行者として,猛スピードで自転車を疾走させる奴らのために恐怖を感じたり,ハッとさせられたりしたような時には,私はその時だけ検察官になって,奴らを交通刑務所にぶち込んでやりたいくらいです(笑)。
毎朝私は,家族全員で朝食をとります。ご飯と味噌汁,納豆とアジの開き,そういった純和風の食事です。それはこれまで法統連綿と続いてきた我が家の朝食なのです(笑)。みんな「いただきます。」と言ってから箸をつけます。終われば「ごちそうさまでした。」
朝食の後,私は産経新聞,読売新聞の順にそれぞれ興味のある記事に目を通すのです。ある朝,読売新聞を読み終えようとした際,仁丹みたいな大きさのホントに小さなシャボン玉が突如として私の目の前に現れたのです。可愛いそのシャボン玉はしばらくの間空中を浮遊しておりました。
そのシャボン玉は,うちのカミさんが食器等を食洗機に入れる前に洗剤で洗った時に発生したホントに小さなものでした。新聞を読んでいた場所と食器洗いの場所とはそれほど近くもありませんが,その小さなシャボン玉はわざわざそこまでやって来て,何か言いたげでした。私は紙面から目を離して,しばらくそのシャボン玉を見ておりましたが,その時ふと感謝の念が生じました。このホントに小さなシャボン玉は,うちのカミさんが家事を真面目に一生懸命にやってくれている証なのだなと。彼女はねずみ年だからでもないでしょうが,炊事,後片付け,洗濯,掃除など本当にマメによくやってくれます。私ときたら,カミさんの体調の悪いときなどはご飯を炊いたり,おかゆを作ったり,味噌汁や簡単なおかずを作ったりすることはできますが,そんなことは滅多になく,普段でもごくたまにお風呂を洗ったり,洗濯物を取り入れたりなどをするくらいで,その他の家事はカミさんに任せっきりです。
朝食後に新聞をゆっくり読めるのも,普段いろいろな本を読めるのも,そしてこれらの付け焼き刃の知識や情報で評論家気取りでブログを書いたり,床屋政談ができるのもカミさんのお陰なのです。感謝しなければなりません。このホントに小さなシャボン玉は,感謝の気持ちを忘れがちな私に対して,「恐れながら,感謝の気持ちを忘れちゃダメだと思いますよ。たまには家事を代わってあげるくらいの殊勝な心がけがあっても,バチは当たりませんよ。」と窘めてくれたのです。
みなさんも既にご承知のとおり,私は政治評論家でもありませんし,政治の世界に詳しい訳でもありません。でも,どうしても民主党及びその議員の言動には腹に据えかねるものがあるのです。ど,ど,どうしても言わずにはおれないのですっ(笑)。
日本会議のメールで知ったことなのですが,このたび国会の「震災対策合同会議」が発展,解消するに当たって,民主党が「震災対策合同会議」の打ち上げの懇親会を東京都内の高級中華料理店で開催しようと呼びかけたということです。日本会議からの情報では,被災地の学校給食は,給食センターが機能していないために悲惨な状況になっている所が多いとのこと。育ち盛りの子供たちは,ご飯,ふりかけ,牛乳という給食でしのぎ,たまに献立が変わっても,ふりかけが佃煮になったり,たまにゼリーのデザートが付くくらいなのだそうです。しかも避難所の被災者の方々の中には,相変わらず冷たいおにぎりや弁当の食事でしのいでいます。それなのにこの使命感の希薄な民主党の議員さんたちは,都内の高級中華料理店での打ち上げの懇親会を呼びかけたのです。さすがに「懇親会」はまずかろうとの意見もあり,「意見交換会」にネーミングは変わりましたが。何も飲み食いするなと言っているのではありません。少なくとも,中身は高級中華料理店での打ち上げの懇親会に過ぎないのに,「震災対策合同会議」の名を冠するなと言いたいのです。そして少しは被災者や子供たちに思いを致せといいたいのです。
民主党副代表の石井一という人間は,この連休中に,他の民主党議員2名らと一緒に,フィリピンでゴルフに興じました。この人間は震災対策副本部長(!)でもありました・・・。そして圧巻なのは,「国外ならば目につかないと思った。」との本人の弁明です。いい年をして恥というものを知りません。いや,有権者をナメているというしかありません。
菅という一分一秒でも長く総理大臣でいたいだけの人は,何と,国会の会期延長はせず,二次補正予算の提出は8月以降に先延ばしする意向のようです。ガレキの仮置き場への移動率はまだ14パーセント程度であり,ガレキ処理も遅々として進みません。遅々として進まないのは仮設住宅の建設も同じです。為政者としては,会期を延長してでも復旧,復興に向けてやるべきことは山ほど有るでしょう。この菅という者は,「拙速はいけない」などと寝とぼけたことを言っていますが,じゃあ例えば,「復興構想会議」なるものは機能しているんでしょうか。「熟議」を重ねて何か実になるものが提示されるのでしょうか。一言居士達がそれぞれ意見を言いっ放しに述べるだけの「百家争鳴」状態で,この会議の構成員にもなっている三県(岩手,宮城,福島)の各知事もその議場にいながら相当な不信感をもっていることでしょう。この菅という人間は,恐らく相当に自己愛が強く,裏付けのないプライドのみが高く,名誉欲が旺盛で,自己に対する批判を許さず,「期限を切った独裁」を目論んでいるのでしょう。どうやら最近の顔を見ていると,浜岡原発運転停止の指示で支持率浮揚を図ることができたぞ,これで安心してドービル・サミット(G8)に行けるぞ,そして会期延長はせずに国会を閉じて批判封じと責任追及をかわせるぞ・・・,そういう感じなのだと思います。
暴風雨や炎熱地獄の日でない限り,私は自宅から事務所へも,そして事務所から名古屋の裁判所へも,徒歩で参ります。
それにしても先日,裁判所からの帰り道,もともと城のお堀であったと思われる場所に生い茂った草木の見事だったこと。名古屋の裁判所の住所である中区三の丸という名が示すように,あの界隈は昔はお堀だったと思われる場所があるのです。そこに生い茂った草木の景観の見事さには思わず立ち止まって見入るほどです。特に雨の日はその色の鮮やかさが際だちます。緑といっても正確には黄緑色で,正に若葉の色です。本当は少しばかり傘を差しながら立ち止まって眺めていたいのですが,通行人もあり(同業者も結構多いのです),少し小恥ずかしいのでゆっくり歩きながらの鑑賞でした。この日本にははっきりとした四季があり,季節の移り変わりを気づかせてくれる美しい自然があります。ありがたいことです。政治及び政治家(特に民主党など反日左翼政党)以外は本当に素晴らしい国です。
雀も好きです。鳥の中では一番好きなんじゃないでしょうか。愛くるしくてほっぺたにチュをしたくなるくらいです。あんな可愛い鳥もいません。特に朝,事務所に向かう途上で見る雀には癒されます。漂泊の俳人井上井月にも雀の句作があります。
「気配りの 親と知らるる 雀かな」
「乙鳥(つばくろ)も 雀も客よ 花の宿」
最初の句は特に微笑ましいですね。数匹の雀の群れがあり,何やらエサを一生懸命につついておりますが,その中でも周りに注意を払って子を守ろうとしているかのような一匹がいます。おそらくそれが親なのだろう・・・という句でしょう。二つ目の句は分かりやすいですね。漂泊を続けた井月は春の大自然を寝床に寝っ転がり,花を愛でていますが,そこに乙鳥(つばくろ)も雀も客として現れた,お互い仲間だなあという句でしょう(笑)。
この連休中に長野県の伊那に日帰りの家族旅行に行ってきたことは,既にこのブログに書きましたが,井上井月の句碑巡りをして帰途につく前に,高遠城趾周辺にも足を伸ばしました。会津藩初代藩主で名君と伝えられる保科正之が育った場所です。この高遠城趾の近くにある伊那市民俗資料館には何か懐かしい品々が展示されており,この地域では昔から養蚕業が盛んだったようです。蚕が桑の葉っぱを食べて繭を作り,それを生糸として生産するやつです。
話は変わりますが,この大震災のどさくさに紛れて,皇居や国会議事堂からほど近い都心の一等地(港区南麻布4丁目)の約5677平方メートルの土地を,中国が60億円で落札したそうです。代金納付が実際になされれば,こういう大切な土地の所有権が中国に移るのです。本当に極めて由々しきことです。その土地に隣接している土地上に既に中国大使館が存在するのに,さらになぜ新たに約5677平方メートルもの広大な土地が必要なのでしょうか。極めて疑問だし,恐ろしいと思います。
この件については自由民主党の浜田和幸参議院議員の公式ブログでも明らかにされており,浜田議員は,この中国による入札は菅政権の下,日本の外務省がお膳立てしたとも指摘されています。確かに,日本国内では新潟市内の市有地(何と5000坪!)や名古屋市内の国有地をいずれも中国総領事館が購入しようとして問題になり,一応今のところは反対運動もありペンディングになっておりますが,次から次に中国という国は一体何を目論んでいるのでしょうか。私自身も,評論家の櫻井よしこさんの講演に行った時に,反対の署名をしてきました。
外交関係に関するウィーン条約によれば,大使館を含む在外公館(総領事館,領事館を除く。)は,外交特権を有しており,その敷地は不可侵とされ,設置された国(日本)の官憲は同意なしに立ち入ることができません。日本に無数のミサイル照準を合わせているような国に対し,不必要に広大な土地を与えるべきではなく,せいぜい相当範囲の賃貸借で対応すべきです。
ルーピーとか言われた鳩山由紀夫という人は,「日本列島は日本人だけのものではない。」という迷言を吐かれました。や,やはりルーピーです(笑)。民主党政権というのは,国を守るという意識が全く希薄なのです。
それにマスコミ。皇居や国会議事堂からほど近い都心の一等地(港区南麻布4丁目)の約5677平方メートルの土地を,中国が60億円で落札した事実を報道したのでしょうか。それとも報道できない何らかの圧力がかかっているのでしょうか。マスコミの現状にも暗澹たる気持ちになります。
こんな政権が継続していけば,蚕が桑の葉を食べていくようにこの大切な日本の国土が次第に失われていきます。「蚕食」という言葉を国語辞典でひくと,その意味は「蚕が桑の葉を食うように、他の領域を片端からだんだんと侵していくこと」とあります(大辞泉)。
歩いていると少し汗ばんでしまう季節となりました。突然ですが,「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比著,新潮新書)という本は,とても良い本ですね。いやー,本当に良い本です。ひいおじいちゃん,ひいおばあちゃんから,乳幼児まで,全ての日本国民は必読なのではないでしょうか。この本には「愚かすぎる政権の酷すぎる内幕」というコピーの帯カバーが付けられています。
のど元過ぎれば熱さ忘れるといいますが,平成21年9月に民主党政権が成立してからの絶望的な状況を,この本は改めて克明に思い出させてくれます。最初の首相は誰でした?そうそう,鳩山由紀夫というとてつもなくルーピー(いかれている,愚かな,おかしい)人でしたね。この人は重要案件である米軍普天間飛行場問題について,自民党政権が苦労に苦労を重ねて同盟国(アメリカ)との間で結実させたロードマップ,すなわち2014年までに辺野古沖に移設するという合意,計画をぶちこわしてしまいました。社民党みたいな絶滅不危惧種(笑)との連立維持の方を,日米合意に優先させてしまいました。とんでもない判断です。平成21年末までには方針を決定すると言っておきながら,その年末には「年内までには決めない」ことを決めました(笑)。国の大切な案件を,翌年早々の名護市長選という一地方選挙の結果に委ねる愚を犯しました。鳩山というルーピーな人は,ようやく春になって沖縄を訪れ,その際には「学べば学ぶにつけて米軍海兵隊の抑止力に思い至った」などといった周りをあきれさせる趣旨の発言をしました。そして退陣し,次期衆議院議員選挙には出馬しないと言いながら,前言を翻して恬として恥じません。
話が長くなるのを今日は避けますが,政権交代のあった年の末に,天皇陛下の習近平とかいう人物とのご引見に際しての小沢一郎の傲岸不遜な言動は心底はらわたが煮えくりかえりました。菅という次の首相の体たらくはご承知のとおりです。昨年秋の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる屈辱的な外交がありました。パフォーマンスばかりを繰り返し,全く機能しない対策本部やチームなどを20以上も作り,一分一秒でも長く総理大臣でいたいだけの俗物です。傲岸不遜といえば,「赤い官房長官」仙谷由人の言動もまさに「法匪」の行いでした。
民主党なる政権は,本当に愚かで酷すぎるのです。安倍晋三元首相が表現したように,「史上まれにみる陰湿な左翼政権」なのだと思います。この「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比著,新潮新書)という本は,平成21年9月に民主党政権が成立してからの絶望的な状況を,改めて克明に思い出させてくれます。国民はそういった経過をたどったことを決して忘れてはいけないのです。異常の中に長く置かれると,それに慣れてしまってそれを概ね正常なものと錯覚してしまう傾向があり,とても怖いと思います。民主党政権は,この本の帯カバーに記載されたコピーどおり,「愚かすぎる政権」であり「酷すぎる内幕」がてんこ盛りだと思います。