暴風雨や炎熱地獄の日でない限り,私は自宅から事務所へも,そして事務所から名古屋の裁判所へも,徒歩で参ります。
それにしても先日,裁判所からの帰り道,もともと城のお堀であったと思われる場所に生い茂った草木の見事だったこと。名古屋の裁判所の住所である中区三の丸という名が示すように,あの界隈は昔はお堀だったと思われる場所があるのです。そこに生い茂った草木の景観の見事さには思わず立ち止まって見入るほどです。特に雨の日はその色の鮮やかさが際だちます。緑といっても正確には黄緑色で,正に若葉の色です。本当は少しばかり傘を差しながら立ち止まって眺めていたいのですが,通行人もあり(同業者も結構多いのです),少し小恥ずかしいのでゆっくり歩きながらの鑑賞でした。この日本にははっきりとした四季があり,季節の移り変わりを気づかせてくれる美しい自然があります。ありがたいことです。政治及び政治家(特に民主党など反日左翼政党)以外は本当に素晴らしい国です。
雀も好きです。鳥の中では一番好きなんじゃないでしょうか。愛くるしくてほっぺたにチュをしたくなるくらいです。あんな可愛い鳥もいません。特に朝,事務所に向かう途上で見る雀には癒されます。漂泊の俳人井上井月にも雀の句作があります。
「気配りの 親と知らるる 雀かな」
「乙鳥(つばくろ)も 雀も客よ 花の宿」
最初の句は特に微笑ましいですね。数匹の雀の群れがあり,何やらエサを一生懸命につついておりますが,その中でも周りに注意を払って子を守ろうとしているかのような一匹がいます。おそらくそれが親なのだろう・・・という句でしょう。二つ目の句は分かりやすいですね。漂泊を続けた井月は春の大自然を寝床に寝っ転がり,花を愛でていますが,そこに乙鳥(つばくろ)も雀も客として現れた,お互い仲間だなあという句でしょう(笑)。