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弁護士ブログ

2011/06/03

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 今日は梅雨の合間の上天気ですが,私の心の中はどんよりとした黒っぽい曇り空です。昨日の菅内閣不信任案の否決はひどかったですね。全くお話しになりませんし,「実際のところ、民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた、他のあらゆる政治形態を除けば、だが。」という,ウィンストン・チャーチルの言葉が至言と思えるほどです。

 

 不信任案に賛成と息巻いていた数十名に上るといわれていた民主党議員は,結局は次のように考えたのでしょう。

 

 すなわち,「仮に内閣不信任案が可決されたら,菅内閣は10日以内に総辞職するか,そうでなければ解散・総選挙に打って出なければならない。でも菅直人という権力欲と名誉欲の塊は,絶対に総辞職などはしない。これは間違いない。だとすると,解散・総選挙ということになってしまう。そうなると,政権交代以来の民主党の体たらくに愛想を尽かせている有権者は自分たちに票を入れてくれない。現有勢力の3分の1でも生き残れば御の字というような惨憺たる状況だ。やっぱり議員の身分を失いたくない。怖いなあ・・・。アレッ?何だかしらないが,鳩ポッポが『確認事項』なんていう訳の分からない曖昧なことをして,我々が振り上げた拳を一応は下ろす口実を作ってくれた。それじゃあ,党から除名されても困るから,否決に回ろう。これで議員の身分を失わなくて済む。ああ,ホッとした。」・・・てなもんでしょう。

 

 採決前に行われた民主党の代議士会では,「一応のメド」とは一体いつのことなのか極めて曖昧ですし,「確認事項」の中には辞職や辞任のじの字もなく,菅という俗物自身も確定的な時期を明言せず,「確認事項」の中には明記されていなかった福島第一原発の事故処理が一応の収束を見るまで,のような口吻までもらしていました。鳩ポッポは,震災復興基本法案と本年度2次補正予算編成のメドが立ったらという認識なのに,その認識と,言質を取らせない菅という人間の発言,認識との間には明らかに齟齬があります。ですから,その代議士会においては突っ込みどころ満載だったのに,不信任案に賛成と息巻いていた数十名に上るといわれていた民主党議員は,その点を質すこともせず,一応のメドが立った後の辞職をほのめかす発言を引き出したからなどという曖昧な理由で,今度は否決に回ってしまっています。

 

 結局は御身大事なのです。もう仕事があるから,今日はもうやめときます(怒)。

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