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弁護士ブログ

2011/07/25

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 新撰組の副長助勤で五番組組長であった武田観柳斎という人をご存じでしょうか。この人の出自は武家の子で,甲州流軍学を修め,またそこそこ教養もあったことから,新撰組では軍事方や文学師範も担当しておりました。さる7月23日は武田観柳斎の命日でした。ただ7月23日というのは新暦で,旧暦では慶応3年6月22日です。

 

 新撰組関係の書物を読んでおりますと,かわいそうにもこの人は「変節漢」などと評されております。確かに彼は,局長の近藤勇におべんちゃらなどを言っては媚び,その一方で目下の隊士をネチネチといじめたりして,人望がなかったという伝が残っております。最終的には彼は,既に御陵衛士として新撰組とは袂を分かっていた伊東甲子太郎(高台寺党)に接近しようとしたり,薩摩藩に接近しようとしたり,新撰組にとっては不穏な動きと見られる行動をとっていました。そういうことから,「変節漢」という不名誉な評され方をしているのでしょう。結局は新撰組から粛清されてしまいました。

 

 でも,世は戊辰戦争の直前のころです。戦争といえばもう鉄砲や大砲などの火器の時代で,刀や槍や騎馬で戦う時代ではなく,彼の修めた甲州流軍学はもはやあまり役には立たず,彼自身も新撰組の中では居場所がなくなっていたのでしょう。気の毒な気もします。

 

 さてさて,先日の産経新聞の朝刊では,「脱原発」にかかわる菅直人という希代の俗物の言説や態度について「変節」という表現がされておりました。無理もありません。彼は玄海原発についての安全宣言を事前に了承していたにもかかわらず,突如として「ストレステスト」を言い出し,二階に上げていた経済産業大臣の梯子を外し,記者会見した「脱原発」の構想はあくまでも個人的見解だとのたまい,20日の衆議院予算委員会では原発のベトナムへの輸出手続については進んでいると答弁し,その答弁内容と先日の「脱原発」記者会見の趣旨との矛盾を突かれると,今度は原発輸出については見直す時期に来ているなどと答弁したり・・・。日立製作所など国内の原発関連メーカーは戸惑い,アメリカのナイズ国務副長官も「(日本は今後)エネルギーをどうしていくのか。」と呆れられる始末です。

 

 また,トルコのエネルギー天然資源省の高官は,日本が受注を目指してきたトルコの原発建設計画をめぐり,7月末までに日本側から交渉継続の可否に関する回答がなければ交渉を打ち切り,他国との交渉を始めると明言しており,日本は未だに回答をしていないようです(7月24日の産経新聞朝刊)。

 

 菅という変節漢の,一貫性と節操のない無責任な言動で,日本の原子力政策への信用が日に日に失われていっています。

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