少し長くかかりましたが,ようやく「日本霊異記」を完読しました。日本の古典文学に接するには,私自身は小学館から出ている日本古典文学全集のシリーズがお気に入りです。まず真ん中にある原文を読み,個々の言葉の意味については上欄の注を読み,最後に下欄の現代語訳を読むという順序です。このシリーズは割と読みやすいと思います。
前にもこのブログでお話ししましたが,最近は特に年齢のせいなのか,日本の古典文学に対する興味が強くなってきました。古代や平安時代,鎌倉時代,近世の日本人の精神的営為,思想や風俗に思いをはせる訳です。結局それは日本人とは何かということについての興味でしょう。それに柳田國男の民俗学や,博覧強記でならした南方熊楠の世界にも興味があります。このたびの東日本大震災に対する被災者やその他の人々の冷静で,受容的で,力強い対応を見ていても,日本人とは何かということに思いを致すのです。
さて,昨夜はナゴヤドームで我が栄光の読売巨人軍のゲームを観てきました。非常に残念ながら2-3の敗戦でした。前日のゲームでは勝利しておりましたので,気分的には楽でしたが,負けは悔しいものです。どうも背番号6の坂本という選手は,ムラがあってだめですね(笑)。そしてやはり,ゲーム観戦後の打ち上げでは,罰ゲームのルールに従い,中日ファンの同業者の方々からプレゼントされた訳の分からない青色の帽子(正面に白地で中日ドラゴンズのマークの入ったカウボーイハットのようなもの)をかぶりながら,いつもの台湾ラーメンを食べる羽目になりました。他の客からは奇異な目で見られ,それなりに屈辱的です(笑)。
スポーツついでに言いますと,いま,中国の済南という所では女子サッカーのロンドンオリンピック最終予選が行われておりますが,中国という国は相変わらずアンフェアです。今回は日本,タイ,オーストラリア,韓国,北朝鮮,中国の6か国が出場し,各国とも5試合を消化するのですが,中国以外の国は,少なくとも3試合はまだ太陽の沈んでいない高気温で暑い時間帯での試合日程を組まれておりますが,中国だけは全てナイトゲームです(笑)。この事実は産経新聞があばいておりました(笑)。こういったゲーム時間帯の差は,選手の体力の消耗度,疲労度からすれば歴然としているでしょう。仮に日本が開催地であったとして,日本人のメンタリティーからすれば,決してそんなアンフェアなことはしないでしょう。そういうことは恥ずかしいことだと思うからです。
最後は,また日本人論に戻ってしまいました。でも今日も,割と短い文章におさめました(笑)。