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弁護士ブログ

2011/09/15

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 昨日は,ある地区の小中学校連合音楽会に行ってきました。私の所属しているロータリークラブは,この地区のこの連合音楽会を25年間にわたって協賛してきたそうです。そして昨日は,大きなステージでの晴れ舞台,小中学校の若い人たちの生の演奏を楽しんだのです。仕事の都合で一部しか鑑賞できませんでしたが,素晴らしい演奏でした。吹奏楽あり,合唱あり。

 

 それにしても音楽活動に参加している若い人たち(小中学生)は元気で,本当に楽しそうですね。目が生き生きとしています。やはり音楽というものの力を感じます。ロータリークラブは職業奉仕だけでなく社会奉仕をしているのですが,こういう若人の音楽会に協賛できることは本当に嬉しいことです。このステージに立っている人の中には将来音楽で身を立てる人もあるでしょうし,そうでなくても,こよなく音楽を愛し,生活の一部に音楽を取り込み,精神的に凹むような出来事があっても音楽に癒しを求めたり,音楽で元気を回復していけるような大人に成長することでしょう。

 

 話は少し変わりますが,この連合音楽会に参加した子供達は,その置かれている音楽環境には様々なものがあるでしょうが,概してその環境は恵まれているでしょう。音楽に対する関心,興味を持てば,満足のいくまで追求していくことができます。でも,あのバッハやヘンデルの幼少時代は必ずしもそうではなかったようです。バッハは9歳から10歳にかけて,相次いで父母を亡くし,一時期は長兄ヨハン・クリストフ・バッハのやっかいになっていたのですが,この兄は弟バッハの音楽的な急成長をどう感じたのか,バッハの懇願にもかかわらず,有名な作曲家の楽譜を見せてあげず,この楽譜を鍵のかかる戸棚に隠してしまったのです。何とかその楽譜を見ることができたバッハは,夜中に月の光で何か月もかけて苦労して写譜をしたのです。音楽に対する渇望です。

 

 一方,ヘンデルの方はというと,その父はヘンデルが法律家になることを強く希望していたため,ヘンデルが音楽に関心を示したり,没頭することを嫌い,家の中にあった楽器という楽器を全部屋根裏部屋に移動させ,ヘンデルが楽器演奏をすることを禁じました。でもヘンデルは,音楽に対する興味を抑えきれず,父に内緒でこっそりと屋根裏部屋に忍び込み,そこにあったチェンバロを弾いたのです。これも父に見つかり,父はチェンバロを家から無くしてしまいます。ヘンデルはそれでも友人の家のチャンバロを弾かせてもらっていたのです。やはり音楽に対する渇望です。

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