居間にはうちのカミさん以外には誰もいないはずなのに,居間から大きな笑い声が聞こえることがあります。誰かお客さんが来ているのであろうか,それとも娘のあかねちゃんが早く帰って来たんだろうか・・・,と私が自分の部屋から出て確認してみると,やはり居間にはカミさん以外にはいません。そうです,さきほどの大きな笑い声の主はカミさんでした。テレビの面白いシーンを見て,一人で笑っていたのでした(笑)。こういうことはよくあります。明るい,屈託のない方です(笑)。
カミさんの,そういった一人笑いに対しては,娘のあかねちゃんも少しばかり苦笑気味です。「原始、女性は実に太陽であった。」と平塚らいてう先生が表現されたように,そういった屈託のない大きな一人笑いのできるカミさんは,確かに我が家では太陽のような存在です。毎日,朝は午前6時より前にはちゃんと起床して,我が家の伝統的な和の朝食を作ってくれますし,マメに家事もこなしてくれます。休日などに私がぐうたら過ごしている部屋だって,私がちょっと外出している間に,すかさず掃除機をかけてくれたりしています。ありがたいことです。マメなのは彼女がねずみ年の生まれだからでしょうか。
ただ,最近うちのカミさんの行動で気になっていることがあります。おやつ時の際にはもちろん,そうでない時にも,やたらとお菓子を勧めてくれるのです。私の意思を確認するまでもなく,当然のようにコーヒーとともにお菓子を持ってきたり。「今川焼買ってきたけど,食べる?」,「豆大福だけど食べるよね?」,「・・・最中買ってきたけど・・・」などなど,そんな感じです。確かにありがたいとは思います。・・・でも,最近になってようやく私は悟りました。私がそれとなく覗いたり,調査してみると,そんな時は決まって彼女も同時に,静かに,静かに今川焼や豆大福や最中を食べているのです(笑)。しかも安心し切った表情で・・・(笑)。
要するに,共犯づくりなのです。甘い物を食べているのは自分だけではない,仮に見つかったとしても誰からも嫌みを言われずに安心してお菓子が食べられる,てなもんです。内輪の話で誠に相済みませんでした。