すみません,またバッハの話ですわ。どうしても好きなんだから,仕方ないわね・・・。
インヴェンションという2声の初歩的な対位法を駆使した曲集がありますが,自分でも弾くことのできるものが多くて,身近に感じます。インヴェンションという曲集には素晴らしい曲ばかりが集められておりますが,私が昔から特に好きなのは,13番目のイ短調の曲が素晴らしいと思います。・・・泣けてきますよ,本当に。昔何かの本で読んだことがあるんですが,ある音楽評論家か演奏家だったかはもう忘れましたが,その人はこのバッハの13番目のインヴェンションを聴いて感動し,音楽の道に進む決心をしたそうです。
それからっと・・,バッハのパルティータ第1番のプレリュード,これも本当に素晴らしい。・・・泣けてきますよ,本当に。特にグレン・グールドで聴いてみてごらんなさい。バッハっていう人は,どうしてこういう美しい曲想が浮かぶのでしょうか。この美しいメロディーが頭から離れません。癒されるのです。
それからっと・・,「主よ,人の望みの喜びよ」という曲をピアノで聴いてみたのですが,・・・泣けてきますよ,本当に。さっきから本当に,お前は感情失禁か!と言われるくらい泣いておりますね(笑)。それくらい美しいメロディーなのです。もともとこの曲は,バッハの教会カンタータ第147番の「心と口と行いと生活で」の中にある声楽曲なのですが,ピアノで聴くのもまた素晴らしいと思います。この「主よ,人の望みの喜びよ」のピアノ楽譜はいろいろなものが出ていますが,何と言ってもヘス編曲のものが最高でしょうね。マイラ・ヘスというイギリスの女流ピアニストが編曲したものが一等味わい深いと思うのです。
秋の夜長,CDで聴くのもいいでしょうし,私が挙げた以上の3曲,ユーチューブでもアップされておりますので,是非聴いてみてください。・・・泣けてきますよ,本当に。