先日,仕事で彦根まで出張に行ってまいりました。何と,彦根の裁判所は城のお堀の内側にあるんですね。さて,仕事を終えました。お堀の内側なんですもの,城を見ていかない手はなく,小学生の時以来数十年ぶりに彦根城内外を見物しました。城は勿論,市内も清々しい空気と落ち着いたたたずまい,本当によい街ですね。
彦根城のお堀の中には,幕末の大老井伊直弼の像がありました。開国を決意しこれを断行した井伊大老の深い悩みと覚悟はいかばかりであったろうかと思います。悩み,命をかけて決断したのです。それにひきかえ菅なる者は,尖閣諸島沖の中国漁船衝突問題で醜態をさらし,脳天気の鳩山から引き継いだ米軍普天間飛行場移設問題でも事が進捗しないものですから,「第三の開国」と称してTPP参加を軽率に口にしました。野田なる者も,効力面での条約の国内法に対する優越すら認識せず,ISD条項の意味すら知りませんでした。これらの者と井伊大老の悩み,勇気,決断,覚悟とは雲泥の差であり,比較するのも馬鹿げています。
ああ,いかんいかん,また政権批判になってしまった(笑)。私は仕事であちこちに行きます。別に彦根がそうという訳でもありませんが,中小都市のどの駅前の商店街にもシャッターが目立ったり,人通りも少なく,町全体に元気がないように感じます。寂しい限りです。もうこの日本は,16年間もデフレ経済を脱却できないままですし,超円高にも無為無策を決め込んでいます。
財務省や日銀の皆さんは,本当にお勉強ができ,学力も高く,偏差値の高い超一流大学の出身者ばかりだと思います。優秀ななずなのに,いまや日本経済の宿痾ともいうべきデフレ経済から脱却する,そして円高を回避させるべき有効な手立てを打てないでいます。どうしてなのか不思議でなりません。優秀なのでしょう?彼らは。日銀総裁の白川という人は,「ドラえもん」に出てくるのび太くんみたいな顔をしているだけで,財務省とタイアップして国のために何か抜本的で有効な手を打とうとする素振りは全くありません。マネタリーベースでは諸外国は増大しているのに,日本だけは旧態依然として低空飛行を続けています。本当にひとり旅の状態です(笑)。超円高になるのは当たり前です。こんなに超円高基調が続けば,海外での事業展開などを考えざるを得ず,日本の産業の空洞化,高度技術の移転(いくらブラックボックスがあるといっても),雇用の喪失に歯止めが利かなくなります。産経新聞の編集委員である田村秀男さんの経済記事は昔から好きで,すごく説得力があると思っているのですが,田村さんは昨日の産経新聞の朝刊で次のように述べております。
「主要国中央銀行のうち日銀だけがその後も、量的緩和をせずに、超円高デフレを招いてきた。まじめに国内生産を続ける企業は罪もないのに超円高で罰せられて赤字に苦しむ。デフレに伴う税収減のために財政収支はさらに悪化しているのに、政府は増税に次ぐ増税しか考えない。増税はさらに消費や投資を圧迫し、デフレを加速させる悪循環を引き起こす。政府と日銀がおカネに関わる政策の大転換に踏み切らないと、新年には以前にも増して巨大なツケを呼び込むことになるだろう。」
御意,おっしゃるとおり!確かに日本の消費税率の5%は,諸外国と比較しても格段に低く,現在のセーフティネットである社会保障の水準を維持するためには,税率を上げなければならないのは明らかです。でもその前にやることがあるだろう,ということなのです。とにかく,企業が元気になり,従業員が元気になり,商店街が元気になり,国が元気にならなければなりません。
今年も色々とありました。東日本大震災で被災された方々には何度お見舞いを申し上げても足りません。来年は「すべて世は事もなし」といきたいところです。
日本全国,約6194万人のこのブログ読者の皆さん(笑),今年も本当にお世話になりました。何とか私も家族ともども年を越すことができそうです。ありがとうございました。良いお年をお迎えください。そして来年は良い年になりますように。
さて,売国の極みである「河野談話」はどのような背景事情から出されたものなのでしょうか。これは河野という者が官房長官だった時の官房長官談ですが,その当時の官房副長官だった石原信雄氏は次のように述べております。
「調査した書類からは一切強制連行した証拠は見つからなかった。根拠となったのは、彼女(元慰安婦を名乗る者)らからの聞き取り調査と証言だけである。これは『強制連行がなかったとすると、韓国世論を押さえられない。賠償は請求権協定により、一切要求しないから、あったことにしてほしい』と依頼され、政治的に認めたものである」(杉本幹夫著,「『植民地朝鮮』の研究」展転社)
本当に浅はかです。外交上その場を凌ぐことができれば,日本国,私達の父祖や散華された方々をこんな形で貶めてもよいのでしょうか。宮沢喜一や河野洋平に共通していることは,いわゆる東京裁判史観に凝り固まり,特定アジア(中国,韓国,北朝鮮)に阿り,歴史を考察する上で垂直的な思考を欠いていることです。
宮沢内閣による卑屈な謝罪,「河野談話」は万死に値し,後の歴史に極めて大きな禍根を残すものです。平成19年7月にアメリカ下院で「慰安婦非難決議」が採択され,これを主導したのが反日的活動で有名,中国系からの資金的援助が取りざたされているマイク・ホンダという下院議員です。私はある日曜日の朝のテレビのニュース番組で,その当時このマイク・ホンダが出演しているのを見ました。その際,日本軍が「従軍慰安婦」を強制連行したとする根拠は何かと質問されたとき,マイク・ホンダは「それは明らかだ。何より日本政府が認め,謝罪しているではないか。」という趣旨のことを述べ,それ以外に根拠は示さなかったことをはっきりと覚えています。また,その非難決議前,評論家の櫻井よしこさんやすぎやまこういちさんらが,アメリカワシントン・ポスト紙上に,慰安婦募集に日本国や軍による強制はなかった旨の意見広告を出した際,欧米の反応は冷ややかなものでした。というのも,日本政府が一旦はこれを認め,謝罪しているのに,あとで覆すのは見苦しいというような雰囲気が支配したからです。
このようなことからも,この「河野談話」などの問題性は看過できず,後世に極めて大きな禍根を残すものなのです。しかしながら,民主党の前原なる者も,現首相の野田なる者も,「人道的見地から知恵を絞っていきたい。」などと述べ,この「河野談話」を前提として新たな基金か何かでも設けようとするかのような口吻をもらしています。バカにも休み休みなれ,と言いたい。そんなことをすればますます「河野談話」が定着してしまいます。一刻も早くこんな売国的な談話を撤回し,真実を公に表明すべき責任が日本国政府にはあると思います。
最後に,このいわゆる「従軍慰安婦」問題の本質,核心を見事についていると思われるものとして,小野田寛郎氏の「私が見た従軍慰安婦の正体」という論述があります。私は戦後生まれですから,戦争中のことは勿論知りません。でも,この小野田寛郎氏のこの問題に関する論述は極めて説得力があり,かつ,それが真実,実態だったのだろうと確信しております。インターネットをおやりになる方は,「小野田寛郎 慰安婦」とキーワードを入れて検索してみてください。そしてじっくりと読んでください。
日本という国は,そして日本国民は,日本という国と日本国民を貶めようとしている反日勢力に対し,いわゆる歴史力を磨いた上でもっと毅然と対応すべきでしょう。そしてそういう為政者を選ぶべきでしょう。そういう観点から選ばれた者こそ,選良というのでしょう。評論家の櫻井よしこさんは,「日本人は今,世界一、自分の国の歴史を知らない人たちになっている。自分の国の歴史を知らない人が、何で国民なのか。日本人の歴史を知らない人が、何で日本人なのか。フランスの哲学者が言いました。『歴史を知らない人間は人間ではない』と・・・。」と述べています。
名古屋にも雪が積もりました。いよいよ年末ですし,ここら辺りで冬の風物詩などをテーマに何か心温まるお話でもと思ったのですが,タイトルのテーマは何とか一気に完結しなければなりません。しばらくのお付き合いを・・・。
東京裁判史観で凝り固まった宮沢喜一という首相は,平成4年1月の訪韓直前,くだんのアカヒ,いや朝日新聞のデタラメ記事が出されたものですから,全くオタオタしてしまいました。この者は盧泰愚大統領との会談で何と,謝罪と反省を8回も繰り返したといいます。こんな新聞記事内容の真偽をロクに検証,調査もせずにですよ・・・。要するに,この者の極めて軽率かつ売国的な言動は,いわゆる「従軍慰安婦」問題について,日本国や軍が朝鮮人女性を挺身隊の名目で強制連行等したということを認めたに等しいのです。少なくとも韓国をはじめ,諸外国はそのように受け取ったことは間違いありません。その理由は後に触れます。
そして極めつけは,平成5年8月4日に公表されたいわゆる「河野談話」です。これは正に万死に値するものであり,我々の父祖や散華された方々の名誉を著しく毀損し,国益を損なう行為だったのです。実は,旧日本軍による強制連行を裏付ける資料は,日本政府による調査結果においても,また韓国政府による調査結果においても存在しないことが明らかになっております。この「河野談話」は,談話発表の直前にソウルで行われた,元慰安婦16人の密室での証言内容を基礎にして,旧日本軍による「強制連行」を事実上認めてしまったものなのです。しかも,この密室での証言については,その内容はもとより,元慰安婦の住所,氏名も公表されず,裏付け調査も許されなかったのです。どうしてあれだけの時間と人員をかけての日韓両政府による調査結果よりも,この密室での反対尋問も許されない「証言」の方を軽信しなければならないのでしょうか(「正論」2012年1月号の大師堂経慰氏の論文)。旧日本軍によって強制的に慰安婦にさせられたとして日本に損害賠償を求める訴訟が提起され,慰安婦と名乗り出た金学順らの韓国人女性,中国人女性が出現しましたが,彼女らの証言の信憑性には多くの疑問が呈せられていますし,訴訟も当然に敗訴しております。
当時は公娼制度があり,慰安所というものも存在し,軍がこれを管理したり,慰安婦の輸送に軍が関与したこともあるでしょう。しかし,慰安所というものは何も日本軍だけが設置,管理していたのではありません(ウィキペディア「慰安婦」の項を参照)。それに慰安婦は職業として成り立ち,兵隊さんの数倍の高給取りだったのですし,親などへの前渡し金の返済が済めば自由にやめることもできたのです。旧日本軍によって強制的に慰安婦にさせられたとして日本に損害賠償を求める訴訟を提起した彼女らの名誉を損なう言論は慎みたいのですが,確かにその境遇には不遇なものがあり,業者(女衒)と親とが人身売買まがいのことを行い,本当に不本意だった人も存在するでしょう。「強制された」と恨みの気持ちを有するのも無理はありません。しかしながら,仮に悪質な業者(女衒)がかつて存在し,その悪行があったとしても,これがすなわち日本という国,軍が「強制した」ものだと評価することはできないのです。
仮に旧日本軍が,売国的な文筆家たちが指摘する「慰安婦狩り」のようなことをやっていたとするなら,その当時に大問題になっていたに違いありません。しかしながら,吉田清治の「私の戦争犯罪」で展開された慰安婦狩りの事実が作り話であったことは既に明らかになっておりますし,現実に,平成4年1月の宮沢内閣による謝罪までの戦後47年間,韓国政府からも韓国国民からも慰安婦問題についての抗議などは一切なかったのです。繰り返しますが,旧日本軍による強制連行を裏付ける資料は,日本政府による調査結果においても,また韓国政府による調査結果においても存在しないことが明らかになっています。(怒りをもって続く)
さて次に,このいわゆる「従軍慰安婦」問題の売国的な拡大の一つのきっかけとなったのは,当時の宮沢喜一首相の訪韓直前である平成4年1月11日付けの朝刊で突如としてこの問題について報じた朝日新聞の売国的な記事です。この売国的な記事の骨子は2点あり,第1点目は「政府は、これまで慰安婦問題に関与していなかったと主張していたが、政府の関与を示す資料が発見された」ということ,第2点目は「太平洋戦争に入ると、主として朝鮮人女性を、(慰安婦にするために)挺身隊の名で強制連行した。その数は八万とも二十万ともいわれている」ということです。何なのでしょうか,この新聞は・・・。一体全体どんな客観的,正確な裏付けがあってこんな記事を書くのでしょうか。日本人として心からの怒りを覚えます。
第1点目の「資料」というのは,中央大学の吉見義明なる学者が発見したという昭和13年3月付けの,陸軍省副官から北支方面軍及び中支派遣軍参謀長に宛てた通牒案です。しかしこの内容というのは,「業者が慰安婦募集に関してトラブルを起こしたことがあったため、募集は適正に行うよう業者を指導せよ」というものであり,国や軍が強制連行に関与したことを裏付けるのとは全く逆の内容のものです。第2点目の「・・挺身隊の名で・・・婦女子を(慰安婦)として強制連行・・八万とも二十万とも」などといった記事の内容はもはや論外です。現に,韓国政府による調査報告書の中でも「勤労挺身隊は日本が太平洋戦争遂行により深刻な労働力不足を経験し、女性の人力までも韓国内或いは日本の軍需工場などに動員したもので、このような勤労挺身隊動員の趣旨は基本的に軍隊慰安婦の調達とは性格を異にする」と記述されているのです。
このアカヒ,いや朝日新聞は,さらに追い打ちをかけるようにその年の1月23日付けの夕刊の「コラム 『窓、論説委員室から』」において,昨日のこのブログでも触れた吉田清治なる者の客観的裏付けのない,また本人も創作にかかる部分が存在することを認めている「慰安婦狩り」の供述内容を鬼の首を取ったように報じているのです。この新聞は一体どこの国の新聞なのでしょうか。安倍晋三元首相はこの朝日新聞のことを「チョウニチシンブン」と仰っていたと思います(笑)。
このような朝日新聞の極めていい加減な記事の連発は,万死に値するあの宮沢内閣による謝罪とやはり万死に値する河野談話を呼び込む原因の一つとなります。本日のこのブログの内容は,今月発売された月刊誌「正論 1月号」の中の「慰安婦強制連行はなかった」というタイトルの大師堂経慰氏(元日本合成ゴム専務)の著述内容を大いに参考にさせていただきました。この方はこの問題を日本人として最期まで憂慮され,平成22年11月に他界されたのです。(怒りをもって続く)
さて,このいわゆる「従軍慰安婦」問題の売国的な拡大の一つのきっかけとなったのは,吉田清治という人間の文筆,講演活動です。この者は,昭和58年に「私の戦争犯罪」という本を上梓し,その本の中で日本軍が第二次大戦中に朝鮮人女性を強制連行して慰安婦にしたなどといったありもしない作り話を展開し,自ら韓国などに赴いては講演,謝罪をして回り,朝日や赤旗などの新聞紙上で「(自らの)戦争犯罪」についての「告白」を展開したのです。
ところが,平成元年8月14日,韓国済州島の地元紙「済州新聞」はその独自取材の結果をもとに,「(吉田清治の)『私の戦争犯罪』という本の内容は捏造である」と報じました。また,平成4年3月,秦郁彦という日本の歴史学者が自ら韓国済州島に出向き,吉田の「慰安婦狩りを行った」という証言についての現地調査をしたものの,その裏付けは全く取れなかったばかりか,当時を知る島民も「この島で人間狩りが起こったら大騒ぎになって誰でも知っているはずだが,そんな話は聞いたことすらない。」と述べているくらいです(笑)。
さらには,歴史学者秦郁彦さんは,現地調査に出向いた際には,済州新聞の記者であった許栄善女史からは「何が目的で、こんな作り話を書くのでしょうか。」と言われ,郷土史家の金泰玉氏は「私はこの本(吉田清治の『私の戦争犯罪』)の日本語版がでたときに入手して読んできたが、内容は全く事実でない。この本は日本人の悪徳ぶりを示す軽薄な商魂の産物と思われる。」と憤慨していたそうです(秦郁彦著「慰安婦と戦場の性」新潮選書233頁以下)。「日本人の悪徳ぶり」というくだりは極めて失礼な表現ですが,この吉田という者の著作が「軽薄な商魂の産物」という表現には賛同したいと思います。
極めつけは,この吉田清治という人は,平成8年5月29日付けの週刊新潮のインタビューにおいて,「本に真実を書いても何の利益もない。事実を隠し自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやるじゃないか。」と発言していることです。語るに落ちるとはこのことです。この者の「私の戦争犯罪」という本に書かれている内容,特に日本軍が朝鮮人女性の慰安婦狩りを行い,強制連行したなどといった内容は真実としての裏付けを全く欠いていることは明らかです。この者の文筆活動や講演,謝罪行脚は日本人の父祖や散華された方々の名誉を著しく毀損するものであり,看過できません。
冒頭で述べましたように,残念ながら,この吉田清治という人間の文筆,講演活動は,いわゆる「従軍慰安婦」問題の売国的な拡大の一つのきっかけとなってしまったのです。ウィキペディアの「吉田清治」の項を参考にしてください。(怒りをもって続く)
どうやら,韓国の大統領が日本までノコノコやって来て,いわゆる「従軍慰安婦」問題を再び提起して,「誠意を示してくれ!」とのたまったそうですね(笑)。最近,ソウルにある日本大使館前に元従軍慰安婦を象徴する少女象が違法に建てられたようですが,この韓国大統領は,もし日本が誠意を示さなければ,「第2,第3の象が建つ」とまでのたまったそうな(爆笑)。どうしようもありません・・・。まずはっきりと言っておきますが,韓国政府が,日本大使館前にこれみよがしにこんな象を建てることを事実上放任する行為は,外交関係に関するウィーン条約第22条第2項違反の疑いが強いのです。この条項には,「接受国は、侵入又は損壊に対し使節団の公館を保護するため及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する。」とあるのです。
まあ,いずれあのような像は撤去されるでしょうが,日本国首相は,このたびの韓国大統領の申し出を毅然として突っぱねる必要があります。そして一応は突っぱねたのでしょうが,私自身が本当に遺憾に思っているのは,日本政府はこのいわゆる「従軍慰安婦」問題についても,昭和40年に締結された日韓国交正常化に関する協定により全ての賠償問題は解決済みだという説明に終始していることです。もとよりそんな説明ではダメなんです。それだと,「従軍慰安婦」が世界史上に存在し,しかも問題として指摘されている強制連行,強要をあたかも日本政府ないし軍が行ったことを前提としてしまうことになりはしませんか。真実はそうではないのです。「慰安婦」はともかくとして,「従軍慰安婦」が世界史上に存在したことは全くありませんし,問題として指摘されている強制連行,強要を日本政府ないし軍が行った事実を裏付けるに足る証拠は存在しないのです。そのように説明した上で,韓国からのこのような不当な要求を拒絶すべきです。それを野田という人は,「人道的見地から知恵を出していきたい。」などと曖昧な発言をしています。彼は日本国の国益を背負っているという自覚が全くありません。それ以前にも同趣旨の発言をしていた前原という人も同様です。特に民主党にはこんな人しかいません。全く情けない限りです。
また,この問題の表現の仕方は,「従軍慰安婦問題」とすべきではなく,「いわゆる『従軍慰安婦』問題」とすべきなのです。特に,「いわゆる」と付けなければなりません。
まずは,用語の問題です。「従軍慰安婦」なる言葉は戦時中も,その後当分の間も全く存在しませんでした。これを言い出したのは,千田夏光という作家です。この者が1973年に「従軍慰安婦 正編」を上梓し,その本の中で「従軍慰安婦」なる言葉を使用したのが最初で,全くの造語なのです。戦時中は,従軍看護婦や従軍僧侶はおりましたし,それらの方々は軍属です。でも,「従軍慰安婦」などはおらず,慰安婦がいただけなのです。そして,「従軍慰安婦」なる造語をした千田夏光がその本の中で書いたこと,特に「従軍慰安婦」に関する記述には裏付けのない事実や矛盾が多いことはつとに指摘されております。ウィキペディアの「千田夏光」の項を参考にされたらいいと思います。(怒りをもって続く)
あー,とにかく忙しいんです。この忙しさでブログの更新頻度も低下しております。そんな中でも,韓国領海内で違法操業をしていた中国漁船の船長が,取り締まりに当たった韓国の海洋警察官を1人刺殺し,もう1人に傷害を負わせた事件には唖然としました。自ら違法なことをしておきながら人を殺すなどとは・・・。野生動物です。
このような中国漁船による領海侵犯,違法操業,取締官に対する攻撃は後を絶たないばかりか,エスカレートしており,中国当局も放任状態です。まともではありません。産経新聞によると,その背景には,中国の極めて深刻な環境汚染,とりわけ工場排水による中国沿海部の海洋汚染があり,極めて目の細かい網でやみくもに魚を捕るために稚魚まで少なくなって生態系を破壊しているので,中国漁民は法を犯してでも外に撃って出る訳です。それに,以前でしたら内陸部まで魚を運んだり冷蔵したりすることができず,内陸部では魚を食べたりはしていなかったようなのですが,最近では中国でも電気冷蔵庫が普及し,内陸部でも魚の消費があり,漁民としては儲けようとして乱獲,違法操業までするのです。
また,警察庁の調査によりますと,金融機関のインターネットバンキングで,今年の春以降に利用者の預金が不正に送金されてしまう被害が急増していますが,不正送金先として使用された235口座のうちの約9割に当たる214口座が中国人名義の口座だったそうです。この不正送金被害の手口は,パソコンにウィルスを忍び込ませて個人情報を盗んだり,いわゆる「フィッシング」などによるものだそうです。
さらに,これも産経新聞の記事に出ていたのですが,コンピューターセキュリティー会社のシマンティック(アメリカカリフォルニア州)の調査報告書によると,今年の7月から9月までの間に,日本企業1社を含む世界の企業全48社に対してサイバー攻撃が行われ,これに中国人が関与した可能性があると指摘されております。ついでに言いますと,カナダ政府も中国国内を発信元とする大規模なサイバー攻撃を受けたことが報道されており,日本の参議院へのサイバー攻撃の発端は,中国から送信されたメールで議員のパソコンがウィルスに感染したことだったと報道されておりますし,三菱重工業や日本の在外公館へのサイバー攻撃についても同様のことが指摘されております。
極めて由々しき事態だと痛感しますが,民主党政権は「党内融和」だけにご執心で,こういった諸問題に対しては何らの危機意識も持ち合わせていないようです。
源氏物語を最初に少し学んだのは,高校生の古文の授業の時でした。確か「若紫」の帖をやったことは覚えておりますが,学んだと言ってもほんの少しです。その後,大学生時代にはあんなに時間があったのに,食指が向きませんでした。私の浅はかな考えだったのかもしれませんが,主人公である光源氏に軽薄なプレイボーイのイメージが払拭できず,そんな世界には全く興味がないなと思っていたのです。大学生時代は,そんなものよりは三島由紀夫だと思っていたのです。
でも年齢を重ねる,いや馬齢を重ねるにしたがって,だんだんと日本の古典文学の価値がどれくらい素晴らしいものなのか,日本人に生まれながらそれを知らないままに死ぬのはもったいない,口惜しいという気がしてきたのです。最近でも,「日本霊異記」や「雨月物語」などを読みましたが,やはり源氏物語の世界は知っておくべきでしょうね。
知日家に限らず,外国人は源氏物語の存在を知る人が多いようです。外国語の翻訳も多いこともあり,源氏物語を読破した外国人も多く,源氏物語を研究対象にしている人も多いようです。源氏物語というのは一体全体どんな世界なのでしょうか。興味が湧いてきます。情念,嫉妬,諦観などの渦巻く世界なのでしょうかねぇ。
さて,問題は時間です。私だって世のため,人のために弁護士としての仕事に追われております。その現代語訳とはいえ,いきなり源氏物語の原典に当たるには勇気がいりますし,時間がありません。そこでふっと思い立ったのが,源氏物語の全ストーリーを網羅する分かりやすい漫画はないだろうかということでした。安易な方法で,邪道と言われるかもしれませんが,マンガから入ろうと思いました。
そこで知ったのが,「あさきゆめみし」(大和和紀著)というマンガです。これでいきましょう,取り敢えず・・・。マンガから入って行くのです,源氏物語という深い森の中に。まずは,「あさきゆめみし」(大和和紀著)の完全版の第1巻から第3巻までを買っちゃいました(笑)。
それにしても「あさきゆめみし」ですか,なかなかのタイトルですね。これは,いろは歌(いろはにほへと・・・)からきているようです。
「色は匂えど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔いもせず」
花は咲いてもすぐに散ってしまう。そんなはかない世の中にずっと同じ姿で居続けるものなどありはしない。人生という険しく困難な山道を今日もまた越えていくのかな。はかない一時の夢なんかは見たくないものだ。酔ってもいないのに・・・。
これがいろは歌の大意なのですか。古くから日本人の感性というものは素晴らしい。
新聞報道によりますと,日本政府は今年初め,在中国の日本公館に保護を求めた北朝鮮からの脱北者の扱いについて,「今後は公館外から公館に連れ込まない」という趣旨を記載した誓約書を中国政府に提出していたことが判明しました。民主党政権や外務省のこれまでの外交姿勢は,「弱腰外交」などと揶揄されてきましたが,尖閣諸島沖の中国漁船領海侵犯問題における売国的対応と同様,その「弱腰外交」の有様がこの報道でも裏付けられております。
民主党政権や外務省のこんな対応では,国の誇りも何もあったものではありません。要するに,人道的措置の継続,国の主権よりも,中国の圧力に屈することを選択したのですから,新聞報道のとおり日本の国際的信用の失墜は免れないでしょう。
それに最近の国会内での委員会答弁でも,民主党の売国的体質が如実に表れております。自由民主党の稲田朋美衆議院議員の質問に対し,玄葉という外務大臣は,韓国による竹島の不法占拠について「国際法上根拠のない形で実効支配が行われている」などと言うのみで,絶対に「不法占拠」という言葉を使いません。かつての岡田という外務大臣も,何度も指摘されたにもかかわらず,その答弁の際には意地になってでも「不法占拠」という言葉を使いませんでした。特定アジアの国々に阿っているとしか言いようがありません。外務省の面々だって,学校でのお勉強はできても,そしてエリート意識だけは超一流でも,日本国の国益などは眼中にないのです。自らのその後の栄転だけに関心があり,少なくとも自分の在任中に失点に結びつくようなことは避けようとする「事なかれ主義」の信奉者に成り下がっております。彼らに「ノブレス・オブリージュ」などといった言葉は全く通用しませんし,覚悟なんかしてません。杉原千畝さんや重光葵さんは草葉の陰で嘆いておられることでしょう。
先日,「重光葵-連合軍に最も恐れられた男」(福冨健一著,講談社)という本を読みました。次のような件がありました。
「重光は、『正論をもって強硬論をとなえ』『未だかつて弱腰で交渉したことはない』と断じている。しかも、交渉は『大処高所』から見たもの、『理路整然』としたものであって、『国家の大局に益するもの』でなくてはならないと述べる。この重光の外交姿勢は、終生変わらなかった。現在の日本外交に欠けているのが、重光のこの外交姿勢ではなかろうか。現在の日本外交の混迷は、『正論』よりも『波風を立てないこと』を優先し,『強硬論』でなく『媚態』を演じ、『国家の大局』よりも『弥縫策』に終始し、日本自身が北東アジアの不安定要因になっているのではなかろうか。」(同書196~197頁)
本当にその通りですよね。重光葵という人は,昭和7年(1932年)4月29日,上海で挙行された天長節祝賀会の際,朝鮮人による爆弾テロで右足を失いました。小雨のなか,祝辞の後に海軍軍楽隊の演奏で君が代斉唱が始まったのですが,その最中に水筒の形をした金属が二個投げ込まれたのです。重光葵は,国歌斉唱中に動くことは不敬であると思い,不動のまま君が代を歌い続けたのです。しかしその水筒形の金属はころころと台の上を転がり,耳をつんざく音で爆発し,重光はズボンから鮮血を流し,重傷を負ったのです。そして右足を失いました。しかしこの時,逃げなかったのは重光だけではなく,白川義則大将(死亡),野村吉三郎中将(片目失明),植田師団長も同様でした。当時の日本人には覚悟というものがあったのでしょう。
昨夜はお酒を飲まなかったこともあり,久しぶりに半身浴をやってみました。体が芯から温まったようで,本当にグッスリと眠ることができ,朝食の配ぜんの手伝いに間に合いませんでした。我が家では伝統的に,うちのカミさんが朝食を作ってくれ,私と娘のあかねちゃんが配ぜん等の全ての手伝いをするということになっております。あかねちゃんがこの手伝いに遅れると,私は思わず不機嫌な表情を出してしまいますが,今朝は私が寝過ごして配ぜんに間に合わなかったのです。でも娘のあかねちゃんはいつもと変わらない表情です。あかねちゃんの方が大人であり,人物です(笑)。
さて,12月8日(日本時間)は日本の真珠湾攻撃により大東亜戦争が勃発した日です。新聞紙上でも「日米開戦70年」などという文字が躍っております。この大東亜戦争に対する見方といいますか,史観というのは,遅れてきた帝国主義国である日本が悪逆の限りを尽くして暴走し,アメリカ等の連合国やアジア諸国に大損害を被らせたという「日本悪玉論」があります。これが東京裁判史観というやつで,今でもこの史観に頭を占領されている日本人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
今日も仕事というものがありますので,多くは語りませんが,4つの点についてだけ触れておきたいと思います。(1)第1は,「裏口からの参戦(Back To The War)」という言葉どおり,アメリカは何とか参戦をしたくて仕方がなく,日本に最初の一撃を加えさせる必要があったのです。淵源を辿れば「オレンジ・プラン」ということでしょう。(2)第2に,コミンテルン(共産主義国際組織)の暗躍を抜きにしては語れないということ,つまりその当時は各国にコミンテルンの工作員が政府中枢に入り込み(日本では尾崎秀実ら),とにかく戦争により国家を瓦解させそこに共産主義政権を樹立するという運動が活発だったのです。(3)第3に,戦後のいわゆる東京裁判というやつは,裁判所設置条例を含めて国際法上全く根拠がなく,刑事不遡及の原則は踏みにじられ,いわば「政治ショー」に過ぎなかったのです。まともな国際法学者ならば誰でも分かることで,オランダのレーリンク博士,インドのパール博士はそのことをつとに指摘しておりました。(4)第4に,中長期的にみたアジアの姿に触れざるを得ず,仮に日本という国がなかったとしたら,朝鮮も東南アジア諸国も未だに独立を果たしていなかったかもしれません。アジアの解放という世界史的意義があったことは明らかです。
前にもこのブログでお話ししたのですが,「日本人が知ってはならない歴史」,「続・日本人が知ってはならない歴史」,「日本人が知ってはならない歴史・戦後篇」(以上,いずれも若狭和朋著,朱烏社)の三部作はすごく参考になりますし,「真珠湾の真実-ルーズベルト欺瞞の日々」(ロバート・B・スティネット著,妹尾作太男訳,文藝春秋)なども大変参考になります。
最後に,タイ国の元首相であったククリックド・プラモードの言葉を引用しておきます。
「日本のおかげでアジアの諸国はすべて独立した。日本というお母さんは難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が米英と対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるのか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったためである。十二月八日は、我々にこの重大な思想を示してくれたお母さんが一身を賭して重大決意をされた日である。我々はこの日を忘れてはならない。」