昨日,自分の車で移動していましたら,ラジオから聞き覚えのあるメロディーが流れてきました。「ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)」でした。仕事の合間にこのような曲を聴きますと,癒されますね。本当に佳い曲です。アイルランド民謡には多くの有名な曲がありますが,私はこの「ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)」が一番好きです。これはもううろ覚えですし,ひょっとしたら勘違いかもしれませんが,19世紀の後半,イギリスで有権者の人気を二分した自由党のグラッドストンと保守党のディズレーリは政治家としては好敵手でした。そのライバル同士の二人が,肩を組んでこの「ロンドンデリーの歌」を歌ったのではなかったでしょうか。
音楽の話ついでといっては失礼ですが,バッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明さんが,バッハの音楽の普及に貢献した人に授与される「バッハ・メダル」を受賞されました。誠に素晴らしいことです。過去の受賞者にはグスタフ・レオンハルトやニコラウス・アーノンクールなど錚々たる巨匠が名を連ねています。東京でだったか,名古屋でだったか覚えておりませんが,私も鈴木雅明さん指揮でバッハ・コレギウム・ジャパンのバッハを聴かせてもらったことがありますが,その演奏を聴いて「真摯」という言葉が思い浮かびました。このたびの受賞は,これまでの地道で,真摯な活動とその音楽的な完成度の高さが評価されたのではないでしょうか。この6月には,鈴木雅明さん率いるバッハ・コレギウム・ジャパンが,あのバッハゆかりの聖トーマス教会で「マタイ受難曲」を演奏したそうです。この世界での日本人の活躍ぶりを知るにつけ,誇らしい気持ちになります。
娘のあかねちゃんは,今,大学でいろいろな科目の勉強をしておりますが,先日の晩,相変わらず晩酌をしてほろ酔いになっている私の横で,哲学の先生のことについて話してくれました。この哲学の先生は,フランスの哲学者アランの「定義集」を教材にして教えているそうですが,この先生は,音楽史上の最高傑作は何かという話題になった時(哲学の授業の時にどうしてこういう話題になったのかは不明),迷わずバッハの「マタイ受難曲」だと仰ったそうです。
・・・・・・・・素晴らしい。仰るとおりです。
いかにも小市民である私が,この週末にこだわっていたことが二つあります。一つ目は,日本の女子プロゴルフのツアーにおける外国人連続優勝を絶対に阻止すべきこと,二つ目は,わが栄光の巨人軍が対ヤクルト3連戦で勝ち越すべきこと,この二つです。
まず一つ目です。一体全体,どうなっちゃったんでしょうか。最近の国内の女子プロゴルフの世界における日本人選手の低迷は・・・。日本で行われているツアーであるにもかかわらず,ここ7戦は連続して外国人選手が優勝をかっさらっております(韓国人選手6名,中国人選手1名)。実力の世界なのだから仕方ないとはいえ,日本人として屈辱感を覚えますし,最近の私自身のスコアが悪いのも,こういうことが多分に影響しているのだと確信しております(爆笑)。・・・責任転嫁は民主党に任せておけばいいですね(笑)。
私もゴルフが好きですし,プロの選手のプレーを見ているといろいろと参考にもなりますので,最近ではよくテレビ中継を見ます。そして,何とか今週こそはという気持ちで女子日本人選手の優勝を心から祈念していたのです。やってくれました!名古屋市出身の服部真夕選手。最終ホールのパー5で2オンに成功し,7メートルの長い距離のパットを見事に沈め,イーグルをとってのド派手で見事な優勝でした。よくやったーっ!これで,小市民の私がこだわっていたことの一つが達成されました。
二つ目は,ジャイアンツです。今でも覚えているのです。開幕3連戦は対ヤクルトでした。ジャイアンツはいきなりヤクルトに2連敗し,1勝2敗で負け越してスタートしたことを。しかも東京ドームでです。この開幕ダッシュに失敗したジャイアンツは,その後も低迷を続け,一時は6勝13敗となりました。
セパ交流戦も終わり,この週末の3連戦の相手はヤクルトでした。セパ交流戦での成績は,巨人が優勝し,ヤクルトは最下位(12位)でしたから,この際ジャイアンツは勢いに乗ってヤクルトに借りを返しておくべきなのです。というのも,金曜日のナイトゲームの前の段階では,ジャイアンツはヤクルトに対し,2勝5敗1分けという情けない成績だったので,私のこの週末でのこだわりは,最低でもこの3連戦は「勝ち越し」というものでした。
結果は,1勝1敗1分けに終わりました。誠に残念です。このこだわり部分は達成されませんでした。悔し紛れに2つほど指摘させてもらいます。巨人の沢村投手は,若いながら堂々としており,ストレートの速いものでは150キロに達するものもあります。テンポも良いし,なかなかの投手だと思います。でも,ふっと思うのですが,彼はチームメイトの共感を得ているか,人の声に耳を傾けているか,と思ってしまうことがあるのです。うまく表現はできませんが,彼の場合,独り相撲をとっている嫌いはないかという疑問が払拭できないのです。次に,4番,サード,村田選手です。4番,サードといえば敬愛する長嶋茂雄選手ですが,長嶋さんと彼を比較するのは彼にはとても酷な話です。でも,村田選手に巨人の4番は無理なのではないかと思います。北京オリンピックの時も思ったのですが,ハートの弱さがあるのではないでしょうか。凡退に終わった後の彼の情けない表情を見ている方も情けなくなってしまいます。ヤクルトのバレンティン選手は18本もホームランを打っているのに,村田選手はわずか4本です。巨人の首脳陣としては彼を4番として迎えたのでしょうが,もうそれにこだわる必要はないと思います。今の4番は阿部慎之助でしょう(本塁打10本)。
サッカーの欧州選手権がいよいよ佳境に入り,決勝トーナメントが始まります。ワールドカップと欧州選手権は4年に1度ですが,開催年が2年ずれておりますから,世界のサッカーファンは,2年に1度は熱狂できる訳です。
ワールドカップと欧州選手権の出場国の世界ランキングの平均値を見てみますと,概して欧州選手権のそれの方が上位で,ある意味では欧州選手権の方がレベルが高いとも言われております。それにしても,どうですか・・・決勝トーナメントの組み合わせは!本当に豪華ですよ。チェコ対ポルトガル,スペイン対フランス,ドイツ対ギリシャ,イングランド対イタリア。凄いことになってますね。
ドイツ対ギリシャですか(笑)。ユーロ圏の経済強者と緊縮財政を余儀なくされているギリシャ。この「因縁」対決のパフォーマンスは,経済のとおりドイツがギリシャを凌駕するのでしょうか。でも,ギリシャという国は,2004年の欧州選手権で何と優勝しているのですよ。国内にはパナシナイコスとかオリンピアコスとかの実績ある名門クラブチームもあって,決して侮れないのです。
話題には事欠かず,対クロアチア戦で決勝トーナメント進出を決めたイングランドは,ルーニー選手が決勝点を挙げております。植毛した頭を使ったヘディングで(笑)。
欧州選手権で今も思い出しますのは,1996年の大会で,当時はまだ3歳に満たなかった娘のあかねちゃんと一緒に,室内でボールを蹴り合いながら熱狂したものです。この大会はドイツが優勝し,マティアス・ザマーが最優秀選手,あとはユルゲン・クリンスマンやローター・マテウスらが大活躍しておりました。ドイツのシンプルなユニフォームも含め,カッコ良かったのですよ。
熱狂しながらボールを蹴っていたあかねちゃんは,妙に脚力がついたのかしら,寝ているときも足の動きが良く,しょっちゅう私のお腹の上に足が乗っていました(笑)。何度夜中に起こされたことか。先日,彼女が言うには,大学の体育の授業でサッカーを選択し,ハットトリックを達成したそうです(笑)。学問の方もちゃんとやっているのでしょうか。
さてさて,今年の欧州選手権はどうなりますかね。私の予想では,ドイツかスペインといったところでしょう。
今,私自身,お仕事が相当に忙しいのです。年齢的なものが原因でしょうが,疲れが肉体面と精神面の両方にあります。できるだけ睡眠時間を確保したり,気の合った者同士で飲んだり,ゴルフをしたり,ヨハン・セバスティアン・バッハの音楽世界に浸ったりして,ストレスや疲れを解消するようにしております(笑)。
でも,先日あるテレビ番組を見て,つくづく自分も元気を出さなければと思いました。NHKのBSプレミアム放送の「新日本風土記」という番組で,6月17日(日)の午前5時から6時までの1時間,「東京下町 味わい春の旅」というタイトルの回の放送を見たのです。最近,朝の目覚めが早いもので・・・(笑)。
これはオムニバス形式の内容なのですが,そのうちの一つに,もう何十年も続けて千葉から電車で東京まで出て来て行商をしている蕨キクさんという87歳のおばあさんが紹介されておりました。千葉の自宅で野菜などを作り,またその他の惣菜などを作って,その体より大きくて重いのではないかとも思える荷物を背負って行商をするのです。何と,87歳ですよ!
その行商の品々の美味しそうなこと。蕨キクさんは,千葉から重い行商荷物を背負って,京成電鉄の八広駅(東京都墨田区)に到着し,まずはそこで首を長くして待っている馴染みのお客さんに売り(どのお客さんの表情を見ても,キクさんを心待ちにしている様子がうかがえます),その後は,知人に預けている割と小さなリヤカーを引いて,数十年来の下町の顧客先の所まで歩いて行商に行くのですよ。キクさんはもう腰が曲がってしまっているのですが,自分の体より大きいくらいの重い荷物を背負って,八広駅の急な階段を一歩一歩下りて来られる姿を見て,私は日曜日の早朝から感動し,そして勇気づけられました。自分も元気を出さなければと・・・。
キクさんはとても良い顔をされております。幾多の人生の苦難を乗り越えてこられた深い皺が刻まれております。私は,一時間でも二時間でも,キクさんが行商で売っていた草餅をお茶と一緒に食べながら,キクさんから人生についての示唆に富むお話しを聞かせてもらいたいと思いました。マスゴミ,いやマスコミにしょっちゅう出ているような無責任で軽薄なコメンテーターの話より数万倍は自分のためになるのではないかと思います。
NHKの作る政治的なものに関する番組や歴史的なものに関する番組には,本当に憤りを感じるような反日的な内容のものが多くあり,全く信用しておりませんが,この「新日本風土記」のような番組は大いに評価しております。「新日本風土記」という番組は,日本各地に残された美しい風土や祭り,暮らしや人々の営みを描く本格的な紀行ドキュメント番組です。また私は,時間的な余裕ができたら,柳田國男の民俗学や各地の風土記に接してみたいとも思っております。
社会保障・税一体改革関連法案をめぐる自民党らと民主党との修正協議の最終期限は,どうやら本日のようです。自民党と民主党との間では,概ねこの協議についての合意ができたとの報道もあり,自民党としては6月21日の会期終了までの間の採決を求めることになるのでしょう。
採決ということになりますと,消費増税に反対する民主党内の小沢一派や中間派はどう動くのでしょうか。採決に当たっては,党議拘束がかかるでしょうから,それでも反対する勢力は除名等を覚悟しなければなりませんし,一方,とても有能とは思えない場当たり的な野田首相サイドとしては,党の分裂リスクも覚悟しなければならないことになります(笑)。
今の日本に一番必要なのは,目先の消費増税よりも,まずはデフレ経済からの脱却,そして教育,外交・安全保障,憲法改正であることは間違いありませんし,あのどうしようもない谷垣という人を総裁にいただいている自民党には言いたいことは山ほどありますが,今日は民主党のことに絞ります。ただ,私も仕事がありますので,ほんの少しだけ。
前にもこのブログで述べたのですが,私は民主党という政党はもちろんのこと,この政党のあのロゴマークが大嫌いなのです。分かりますか?あの2つの赤い丸状のものがくっついたやつですよ。どうしてもあのマークを見ていると,我が愛すべき日の丸の赤い丸が引き裂かれそうになっているように思えてくるのです。つまり,民主党という政党の隠れた党是は,この愛すべき日本を引き裂くというか,分裂させるというか,国家としての弱体化を狙っているのではないかとさえ思えてくるのです。これが杞憂でないことは,民主党が政権をとった平成21年8月末の総選挙後,鳩山,菅,・・・もう名前を挙げるのさえ嫌な連中どもがこの国をどんな風にしてしまいましたか。国益を害し続けてきたとしか評価できないのです。
ただ,この消費増税をめぐって,民主党が分裂等してくれれば私としては望外の喜びです(笑)。ちょうどその分裂的な表象のロゴマークのように(爆笑)。国民の一人として不謹慎だとのそしりは免れないかもしれませんが,この1週間は楽しみなんです(笑)。ジャイアンツの活躍以上に。
民主党政権の樹立以来,国民の皆さんも,そのコアな民主党支持者以外は,本当に心底懲りたのではないでしょうか。いや,心底懲りなければなりません。人間,学習というものをしないと(笑)。もう二度と民主党政権,あるいはこれを中心とした政権を作るような愚かなことがあってはならないと思うのです。そのためには,「羮に懲りて膾を吹く」くらいでなければなりません。
にもかかわらず万が一,再び民主党政権,あるいはこれを中心とした政権を作るようなことがあったとしたら,もう今度こそこの愛すべき日本はダメになってしまいますし,日本国民は正に「地獄の門」の前に立たされることになるでしょう。
ダンテの「神曲」の地獄篇の第3歌はちょうどこの場面です。主人公のダンテがウェルギリウスに導かれ,「地獄の門」の前に立ちます。その「地獄の門」の頂には次のような銘文が刻まれております。
「汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ」
また雑感です。夏風邪というのは厄介ですね。うまく言えませんが,冬にひく風邪とは少し芸風が違っております(笑)。
それにしてもエドガーはいい選手だと思います。何となく好きなんですよ。エドガーというのは,我が栄光の読売巨人軍のエドガーのことです。何が良いのか・・・。これもうまく言えませんが,あのやる気満々の感じが私に期待と勇気を与えてくれるのです。あの風車のようにバットを回転させるスタイルと,静かな闘志を発散させている感じが良いのです。先日の対ロッテ戦は,0-4でリードされていたのですが,結果は8-4の逆転勝利でした。エドガーはこの試合の6回裏の攻撃で四球を選びます。相手投手は気圧されていた感じでした。その後,同僚のボウカーが慣れないバントを決めると,二塁に進塁したエドガーが元気よくボウカーに大きな拍手を送ります。ホントにやる気満々です。結局,エドガーが塁に出たことにより長野のホームランが2ランになり,だめを押します。エドガーは以前巨人でプレーしたことがあり,出戻りということになります。巨人の球団史上,助っ人外人が出戻ってプレーするのはエドガーが初めてです。頑張ってください。
同じエドガーでも,エドガー・スノーという人はいただけません(笑)。この人は戦前は「中国の赤い星」なんて本を書いて中国共産党や毛沢東を無批判に礼賛したり,「アジアの戦争」なんて本を書いて,捏造された事実を元に,日本を徹底的に政治的に批判しております。要するに中国共産党に籠絡され,プロパガンダのお先棒を担いでいたのですよ。戦後も,「今日の赤い中国」なんて本を書いて,大躍進による飢饉の発生を否定していたのです。最晩年にはようやく中国共産党の本質に気付いてそれまでの自分の著作活動を後悔し,無知を恥じています。でも一時的にではあれ,中国共産党のプロパガンダのお先棒を担ぎ,「日本軍は『銃を持った首狩り族』であり、日本人は中国人や朝鮮人より知的・肉体的に劣る存在」とも罵倒していたのですから,同じエドガーでも,こちらのエドガーはいただけないのです。
巨人のエドガー選手は,明日が誕生日のようです。もう34歳になるそうですが,どうやらあなたは日本の球界になじめているようです。巨人のために頑張ってね。
お仕事で大変忙しいのではありますが(笑),そんな中でも読みたい本はいっぱいありましてね。このたび,「日米衝突の根源 1858・・1908」(渡辺惣樹著,草思社)という本を読了しました。いやー,これは労作ですよ。内外の多くの文献,特にアメリカの文献を渉猟,分析した上での著作です。第二次世界大戦のうち,いわゆる太平洋戦争に至るまでの背景事情がすごくよく分かります。
「遅れてきた帝国主義」の日本は,戦前の軍部が暴走し,日本国民も思い上がった末にあのような悲惨な戦争を引き起こしたという史観,東京裁判史観(日本悪玉論)にどっぷり浸かったままの人がまだ極めて多いと思われるのですが,もうそろそろ覚醒すべきです。当時の日本を取り巻く外部の情勢がどうなっていたのかという,そういった観点からの考察も当然に必要でしょう。しかもそれは戦勝国からの押しつけの史観でもいけません。この本は,1858年の日米修好通商条約締結後から1908年の「白い艦隊」来航までの半世紀を,主にアメリカに照準をあてて詳論した文献ですが,これを読みますと,結局はアメリカという国も「遅れてきた帝国主義」の実行者であり,この国も,米西戦争,ハワイ併合,フィリピン領有など,北太平洋を「アメリカの湖」にしようと着々と進んでいたことが明らかです。最終的には日本との一戦も辞さないという方向に進んでいたのです。
そのあたりは,この本の「あとがき」で筆者(渡辺惣樹氏)は次のように述べており,大変参考になります。
「私はアメリカの為政者は、ハワイ併合とフィリピン領有で、日本との衝突が必ずあることを早い段階で覚悟していたのではなかろうかと推測しています。そう考えると、セオドア・ルーズベルトが展開した対日外交の本質が鮮明に見えてくる気がするのです。アメリカの軍事力が優位になるまでは何としてでも日本との和平を維持する。そして必ずや訪れるであろう日本との激突に備えて軍事力を着実に強化する。開戦となれば必勝を期す。ルーズベルト以降の大統領もそうした外交方針をとったと考えると、1909年以降に起こる多くの事件に合点がいくのです。あの戦争はアメリカにとってはあくまでも北太平洋の覇権を狙う『太平洋戦争』だったのです。」
結局,アメリカはその計画(オレンジ・プラン)を,くしくもセオドア・ルーズベルトの従弟であるフランクリン・ルーズベルトの時代に実行に移したのです。
是非お勧めなのは,この本に加えて,「真珠湾の真実-ルーズベルト欺瞞の日々」(ロバート・B・スティネット著,妹尾作太男訳,文藝春秋)を読まれることです。正に目から鱗というやつを体験できます。
私の娘はあかねちゃんというのですが,娘は大学の学業,部活,最近少し始めたアルバイトと,毎日忙しい生活を送っております。親の目から見ても,大変だなと思います。彼女も少し疲れているのでしょうか,最近,以前にも増してますます奇妙で変な夢を見るそうです。
以前にもこのブログで書きましたように,我が家では,毎朝食事の時に,お互いに直前の夜に見た夢の奇妙さを披露して自慢をする風習,慣習があります。その夢が奇妙であればあるほど家族間で高評価を受けるのです(笑)。最近では,娘のあかねちゃんの見る夢は,この奇妙さという観点からいうと図抜けています。よほど疲れているのでしょう(笑)。
先日彼女が見た夢というのは,極めて単純なのですが,父親の私としてはちょっと気になるものでした。その夢の単純な内容を説明しますと,夢の場面としてのその晩はうちのカミさんが外出中で,家の中は私とあかねちゃんだけ。ところが,玄関から不審者が突如として侵入し,あかねちゃんは勇敢にも玄関内で金属バットを手に応戦します。しかしどうにも戦況が不利になったため,あかねちゃんは父親である私の所に来てに助けを求め,「お父さん,包丁持ってきて!」と叫びます。しかし,私はというと,「はぁ?」とか言うだけで,食卓で相変わらずお酒を飲む手を休めず,そのままの状態で全く関心を示しません(笑)。あかねちゃんはとても失望し,再度果敢に応戦しにいきます・・・。ここで彼女は目が覚めたようです。
一体全体,何なのでしょうか,この夢は。ジークムント・フロイトの夢判断の手法は,現在は学界でどのような評価を受けているのかは知りませんが,フロイト博士にこの娘の夢判断をしてもらいたいものです。何が,そしてどんな精神状態が彼女をしてそのような夢を見させてしまうのか(笑)。娘が必死になって応戦し,危機的な状況にありながら,「はぁ?」とか言うだけで,食卓で相変わらずお酒を飲み続ける父親って一体・・・(笑)。彼女にとって,父親としての私は一体全体どんな存在になってしまっているのかしら?
そうかと思うと,それよりも少し前の彼女のみた夢は,大学の部活のグラウンド内で,私が背広を着たままで一緒になって部活動をしているという,まことに奇妙なものでした(笑)。
いずれにしても,気になります。もう少しすっきりさわやかな,後味の良い夢を見てくれないかと思います。
我が栄光の巨人軍,とうとうセ・リーグの首位に立ちました。・・・定位置です。しかもめでたい私の誕生日に(笑)。当然に我が家で祝杯を上げました。
お酒もほどほどにしておかないと・・・。ただ,このブログを読んでいただいている方々の中には,よほど私が酒飲みと思われている向きもあろうかと思いますが,実際には1週間に3日ほどは休肝日を設けているのですよ。ところで,これは以前にもこのブログで書いたかもしれませんが,お酒を飲んだ晩はよく眠れるかというと,体験的には必ずしもそうではなく,かえって夜中に目が覚めることもあり,睡眠の質が高まるとは思えません。むしろお酒を飲んでいない夜の方が睡眠の質が良いように思います。さる文献にもそんなことが書いてありました。
そうそう,数日前でしたか,その晩はお酒を飲んだので午前3時ころに目が覚めてしまいました。トイレに立った後,ちょっとテレビのスイッチを付けてみたら,政治家として私が最も嫌いな一人で,政治家として認めたくもない菅直人という人がテレビで報道されておりました。国会での東電福島原発事故調査委員会における参考人聴取を終えた数日後に,この人間はある講演会で「脱原発」を力説し,市民運動家上がりらしく,さかんにアジって(扇動して)おりました。唾棄すべき民主党政権のうちに,この人物は,あろうことか,そしてこともあろうに日本国の首相にまでなってしまいました(苦笑)。私が思うに,将来的には国民が選択すれば「脱原発」でよいのでしょうが,現在の為政者としての責任は,それを実現するまでの間の日本経済が問題なく維持,発展していけるように,国益を損なわないように,その電力確保等についての明確かつ実現可能なビジョンを打ち立て,これを実行していくことでしょう。この菅という人は,ただ「脱原発」をアジっているだけです。過去も,そして現在までも一貫して単なる市民運動家に過ぎないのです。とうてい為政者などと呼べる代物ではありません。
産経新聞の署名記事のうち,署名者として私が最も評価しているのは田村秀男(編集委員),阿比留瑠比(政治部記者)の両氏ですが,6月3日の産経新聞朝刊の阿比留氏の署名記事は大変面白かったのです。その記事の見出しは「危機に最も不適格な菅前首相」というものでした(笑)。5月28日の参考人聴取における菅という人の,まことに卑怯な(武士道の対極にあります),独善的な,見苦しい言い訳・弁解の数々は酷いものでした。この記事の中には,東日本大震災の直後から首相官邸に助言・提案を行っていた上原春男・元佐賀大学長のコメント内容が引用されております。そのコメントは「よくもまあ、日本国民もこんなばかな首相をいただいたものだ。私の知る限り、歴史上最低の首相じゃないですか。」というものです(笑)。快哉・・・快哉を叫ぶとはこのことです。危機にあってこそ冷静な対応を求められる一国の首相たる立場にありながら,この菅という人は,真摯な姿勢で提言を続ける上原氏との会話の中で,突然「なにいっ!」と激高して,日本語かどうかも聞き取れない言葉で延々とわめき散らしたといいます。この上原さんは,古くは福田赳夫氏から最近は安倍晋三氏まで,多くの首相からエネルギー政策全般について意見を求められてきた方ですが,菅という人にはあきれ果てたといいます(笑)。
この菅という人物は,福島第一原発事故の際,その必要もないのに現場に乗り込んで行ってかえって現場を混乱させ,有効な打開策実行の遅れの元凶となっていたにもかかわらず,件の参考人聴取において,「現場の考え方や見方を知る上で、顔と名前が一致したことは極めて大きなことだった」とのたまっています(爆笑)。「顔と名前の一致」ですって。・・・もう論外です。繰り返しますが,参考人聴取における菅という人のまことに卑怯な,独善的な,見苦しい言い訳・弁解,「記憶にない」の連発,責任転嫁の数々は酷いものでした。
この署名記事を書いた阿比留記者のさらにその前の産経新聞朝刊の記事も出色の出来で,ニーチェの言葉が見事に的確に引用されております。その引用されたニーチェの言葉というのは次のようなものでした。
「『それは私がしたことだ』と私の記憶は言う。『それを私がしたはずがない』・・・・と私の矜持は言い、しかも頑として譲らない。結局・・・・記憶が譲歩する」
先日の私のゴルフには,久しぶりに復活の兆しが見えました(笑)。ホントに久しぶりに安定していたのです。自分にしては最近にないスコアで大変満足です。仕事も勿論ですが,このゴルフというやつもますます精進したいと思っております。
土曜日の夜10時から大変良いテレビ番組を目にしました。NHKのBSプレミアム放送で「ザ・プロデューサー」というタイトルの番組で,これは「5人目のビートルズ」と呼ばれたイギリスの音楽プロデューサー,ジョージ・マーティンの半生と曲作りの舞台裏を紹介したものです。
私は大学時代には暇さえあればクラシック音楽とビートルズの曲を聴いていました。ビートルズの音楽活動にとって欠かせない人物といえば,マネージャーのブライアン・エプスタインと,この音楽プロデューサーのジョージ・マーティンです。ジョージ・マーティンはクラシック音楽の基礎を徹底的に学んだだけあって,ビートルズナンバーにもそのクラシカルなアレンジ,時にはバロック音楽風のものがちりばめられています。こういうのは私は昔から好きでした。
例えば,ビートルズのアルバム「リボルバー」の中には,「フォー・ノー・ワン」というポールの曲があるのですが,この中間部にフレンチホルンによるバロック音楽風の曲が流れるのです。これがとても良いのですよ。いかにもジョージ・マーティンらしい旋律と手法です。ちなみに,この「フォー・ノー・ワン」については,ジョン・レノンは生前,ポールが書いた曲の中ではこれが一番好きだと言っていたそうです。
それから例えば,ビートルズのアルバム「ラバー・ソウル」の中には,「イン・マイ・ライフ」というこれまた名曲があるのですが,やはりこの中間部にピアノによるバロック音楽風の曲が流れるのです。これがまたとても良いのですよ。これもいかにもジョージ・マーティンらしい旋律と手法です。
さらには,さきほど挙げたアルバム「リボルバー」の中には,「エリナー・リグビー」という有名な曲があるのですが,この曲全体に流れる弦楽器によるクラシカルなアレンジもいかにもジョージ・マーティンらしい。彼が気合いを入れていると思われるその他の曲,例えば「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の中で採用されたオーケストレーション技法も,クラシック音楽を学んだ彼ならではです・・・。
懐かしい1時間でした。ビートルズはいつ聴いてもいいですね。ただこの番組の最初と最後にはNHKが余計とも思われる編集を入れております。この番組の基になっているのはイギリスBBCで放送されたドキュメンタリー番組なのですが,最初と最後の編集は少し興ざめしました。その日の読売新聞の朝刊には「BS試写室」というタイトルの番組紹介欄があったのですが,その記事の中でも「1時間に収めるのがもったいないほど本編の密度が濃いだけに、最初と最後に、今が旬の俳優が登場してあれこれ語る部分が蛇足に思えた。」と指摘されており,残念ながら同感です(笑)。