いつの間にかもう蝉も鳴かなくなりましたし,朝晩の風が涼しくなりました。あと当分の間は日中はまだ暑い日が続くでしょうが,何とかこの夏も乗り切れそうです。本当にこの歳になりますと,夏という過酷な季節は,正に「乗り切る」という感じです。
さて,自由民主党の総裁選挙はどうなるんでしょうね。おそらく今度この党の総裁として選ばれる人が,総選挙後には日本国の首相になるのでしょうから,すごく気になります。今の総裁の谷垣禎一さんには悪いのですけれど,この人は日本国の首相という器ではありません。そんなこと言ったら,鳩山由紀夫,菅直人,野田佳彦はどうなるの?ということになりますが,こういった民主党の方々は論外なのです。民主党政権のこの3年間,愛するわが日本はそもそも「国家」と呼べるものではありませんでした。
ところで,先日,谷垣さんの出身派閥の古賀派の領袖である古賀誠という人が,谷垣さんとの約20分間の会談の際,総裁選での不支持を表明しました。この古賀誠という人は,かつて天下の悪法である人権擁護法案をごり押ししようとしたり,郵政民営化法案の議決の際には棄権して卑怯な振る舞いをしたり,戦没者遺族会の会長でありながら靖国神社のA級戦犯分祀論を展開したり,私は昔から嫌いな議員でした。でも今回,谷垣さん不支持を表明したのは結果として良かったと思っています。引導を渡した訳です。
引導を渡すという言葉は,もともとは僧が死者に引導を授けることを指しますが,要するに,相手の命がなくなることを分からせること,諦めるように最終的な宣告をすることを意味します。確かに,自由民主党の「顔」として谷垣さんではだめですし,きちんとした国家観や歴史認識を感じられず,一国の首相としてこうしたいのだという強い意志も感じられません。この3年間,国民に対するアピール力も不足していたという他ありません。次の総選挙は,自由民主党としては,たちあがれ日本などとともに,少しでも多くの議席を獲得して,日本をまともな国にしていかなければなりません。デフレ脱却と経済成長,外交と安全保障,教育改革など問題が山積しているからです。・・・・・だから,安倍晋三さんなどが政権の核にならなければならないのではないかと思っているのです。
さて,引導を渡すといえば,私としては,「今シーズンの」名古屋グランパスに引導を渡したい。「余計なお世話だ!」と言われそうですが,敢えて言いたい。前々節は川崎フロンターレに1-0,前節は柏レイソルに1-0でそれぞれ勝利こそしていますが,内容が悪すぎる。川崎フロンターレ戦はテレビでずっと観ていましたが,このチームは負けたいのか,少なくとも勝ちたくないのかというくらいの低いパフォーマンスでした。何といっても寄せが甘いのです。そしてボールをキープできません。相変わらず個人技頼みでラッキーな得点しかありません。山野さんという解説者も,関西弁の高い声で「寄せが甘いんですよ。」と連発していました(笑)。本当にその通りなんですよ。私も酔っぱらいながら何度も何度もその解説にうなづいていました。うなづきすぎてフラフラになってしまいました(笑)。
「今シーズンの」名古屋グランパスには引導を渡さざるを得ません。これだけのタレント,Jリーグ屈指とも言える人材を擁しながら,本当に惜しいことです。求む!優秀な監督。