髪が薄くなったな,と感じるきっかけはいろいろとありますが,昨日これを痛感したのは,雨粒が頭に一滴落ちてきた時でした。私がもっと若くて髪の毛がフサフサだった頃は,雨粒が一滴落ちてきたって,頭皮まで到達するかどうかという感じでしたし,頭皮まで到達したとしても,その雨粒が毛の根本に留まる時間が長かったのです。でも最近では,雨粒たった一滴でも,ほぼダイレクトに頭皮に到達しますし,頭皮に到達したその雨粒は瞬時に流れていってしまいます(笑)。その見事な勢いで流れ去る雨粒を頭皮に感じるたびに,これまた悲哀を感じます。
ところで,自由民主党の次期総裁選がそこそこ賑やかですね。恐らくですが,解散総選挙後には自由民主党が比較第一党になるでしょうから,同党の次期総裁は近々日本国の首相になると思われるので,非常に関心がありますし,また心配でもあるのです。はっきり言いましょう,石原伸晃という人だけは絶対に総裁になるべきではありません(笑)。5人の候補者のうち,総理総裁に相応しくないという点では石原伸晃(「ノビテル」とも言われています)という人は群を抜いております。抜群というやつです(笑)。
何しろ人間が軽すぎるし,軽いだけでなくその言動を見ているとセコ過ぎる感じがします。それに何よりも見識というものが感じられない。尖閣諸島には人が住んでいないから中国が攻めてくることはないと脳天気なことを言ったり,福島第一原発の「サティアン」と言ったり,あの万死に値する「河野談話」を「すごくよくできている」と評価したり・・・,最低です。この人だけは総理総裁には絶対に相応しくないし,これらに就任するようなことがあってはなりません。
その昔,昭和57年の自民党総裁選の際,田中派のある議員が「担ぐ御輿は軽くてパーがいい」と発言したことがスクープされましたが,一国の首相になるべき人は,絶対に軽かったりパーであってはならないのです。このような発言は,その後の自民党の凋落を暗示しています。政治をナメた発言だからです。一国の宰相たる者は,見識と,覚悟と,決断力がなければなりません。吹けば飛ぶような軽さであったり,パーではだめなのです。パーがサミットに出席したり外国の首脳と会ったりしても,パーではバカにされるだけです。パーがそれなりに評価されるのは,ゴルフだけです(笑)。では,軽い御輿のパーがダメであるといっても,それじゃあ,体重的に重い御輿のパー(の,の,野田首相)であればいいのかというと,それもダメなのです。
今回の自由民主党の総裁選挙を選ぶポイントは,①デフレ脱却による経済再生と景気回復,②憲法改正を含めた外交・安全保障の立て直し,③教育問題(国家百年の大計)だと思っております。こういった問題意識を強くもち,覚悟を決めて引っ張って行くことのできる総裁を選ぶべきでしょう。