安倍晋三元首相が,自由民主党の第25代総裁に選出されましたね。何よりです。この選択はあくまでも自由民主党とその党員によるものですが,この愛すべき日本国と日本国民のためには最善の選択だったと思います。私もこの総裁選の決選投票の模様を,インターネットのライブ中継で見ていたのですが,当選が決定した直後,安倍晋三の右隣に座っていた高市早苗議員が人知れず涙を流していたのを見ました。この高市議員は,外国資本から日本の水源地を守ろうと,粉骨砕身法案作成に努力したりなど,頑張っている議員です。保守の観点からは安倍晋三の価値観に近いものをもっているのでしょう。これは,「約束の日 安倍晋三試論」(小川榮太郎著,幻冬舎)という本からの孫引きですが,政治評論家の三宅久之氏は「今、日本をなんとかしたいという高い志を感じる政治家は、安倍元総理のほかに見あたりません。」とある雑誌で発言しています。私もそのとおりだと思います。
天下国家を論じ,実際に政務を司る政治家には,確たる国家観,歴史観,哲学がなければなりません。安倍晋三から耳にすることのできる経綸,歴史認識,そして実際にこれまでになし得たことなどからすれば,私が最も期待する政治家なのです。
そういう意味では,安倍晋三が再度自由民主党の総裁に選出されたということは,おそらくは次期総選挙で同党が比較第一党となるでしょうから,つまりは再度首相に就任するということであり,心から喜ぶべき事なのです。でも,それは分かっていながら,私自身はその一方ですごく不安で心配なのです。一言で言いますと,朝日新聞,テレビ朝日,TBSなどをはじめとする反日マスゴミ,いやマスコミによる本当に酷い攻撃に再び安倍晋三がさらされてしまうことを心配するからです。朝日新聞などは,実際には自民党総裁選の告示前から本当に酷い反安倍の記事を載せていたほどです。
今思い返してみても,安倍政権時代の反日左翼マスメディアの攻撃の酷かったこと・・・。安倍政権時代,マスコミは,「消えた年金問題」や「事務所費問題」などをこれでもか,これでもかと報道しました。閣僚の自殺者もでたほどです(松岡農相)。でも,これほどの惨状を呈している民主党政権ですが,この政権下で「消えた年金問題」や「事務所費問題」,あるいはこれに類似する問題が存在したとしても,安倍政権時代のように大々的に報道されたことはあったでしょうか。
朝日新聞は,「安倍たたき」を「社是」とするような(「約束の日 安倍晋三試論」(小川榮太郎著,3~4頁),歪んだ,そして本当に日本を貶めたい新聞です。中国のあの凄惨な「文化大革命」を中国共産党の意に添う形で報道し,他の新聞社が軒並み追放される中で,唯一北京に残ることを許されたのが朝日新聞です。このようなことからしてもこの新聞社がどんな報道姿勢なのかは推して知るべきでしょう。人民日報の日本版と考えてよろしい。本多勝一らに乗っかったいわゆる「南京大虐殺問題」の大々的キャンペーン,いわゆる「従軍慰安婦問題」の大々的キャンペーンなどなど,この新聞社はこの日本という国が嫌いで嫌いで仕方ないのでしょう。
そして,志ある有為な政治家が反日マスコミや不埒な官僚からつぶされないように,との問題意識をもった本が最近結構出ています。前に挙げた「約束の日 安倍晋三試論」もそうですし,「真冬の向日葵」(三橋貴明・さかき漣著,海竜社)などもそうです。ともあれ,再び待望の安倍晋三政権が誕生した暁には,朝日新聞などをはじめとする反日マスコミやいい加減なテレビコメンテーターらによる攻撃などを,有権者や視聴者が額面通り受け取らないようなキャンペーンも必要なのではないでしょうか(笑)。産経新聞,頑張ってね。
このような反日マスゴミからの本当に理不尽で酷い攻撃に再びさらされる危険を顧みず,安倍晋三は再び立ち上がりました。捨て石になる覚悟を決めたのでしょう。祖父の岸信介元首相は,命の危険を顧みず,自らの信ずるところに従って,そして「声なき声」の存在を確信して,一つの政治目標を達成しました。こういった心意気なのでしょうね。そして,「かくすれば かくなるものと知りながら 已むに已まれぬ 大和魂」,「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置(とどめおか)まし 大和魂」(吉田松陰)の心境なのでしょう。