今では,「体育の日」は年によって10月8日になったり,10月11日になったりしますが,昔は10月10日と決まっていましたよね。「体育の日」というのは不動の日でした。
その昔の「体育の日」,つまり10月10日で思い出すのは,中学時代からの親友であったF君のことです。10月10日は確かF君の誕生日だったと思います。今でもそういう記憶は残っているのです。私の誕生日が6月6日ですから,「お互いぞろ目だね・・。」と言い合っていました。楽しい思い出もいっぱいあります。成績は私の方が良かったけど,人間的な幅の広さや包容力は彼でした。ケンカもしましたけど,すぐに仲直りしてしまうのです。
そのF君は,残念ながら今から4年前に亡くなりました。余りにも早過ぎる死でした。本当に残念です。ご遺族の前で思わず号泣してしまったことは,以前にもこのブログでお話ししたとおりです。本当にいい奴だったのですよ。彼のことは忘れることができません。
学校を出てからは,たまに会ったりもしていたのですが,お互いに仕事も忙しく,遠慮し合っていたのでしょうね。今にして思えば,もっともっと一緒に楽しく飲んでおけばよかったと思います。お互い,年賀状などで「今度一緒に飲みたいね。」などとコメントはするものの,彼が亡くなる約10年ほどの間は,会って一緒に飲むこともほとんどなかったのです。私自身はいつでも誘って飲むことができるといった気楽な気分でいたのですが・・・。本当に悔やまれます。
ご遺族の話では,ことあるごとに家族には私のことを話題に出してくれていたようです。こんなにいい親友がいたのだと。本当にありがたい話です。そのことを仏壇の前で聞かされて,またまた涙が流れてしまいました。お互いに心の親友と思い合っていたのに,どこかで遠慮などがあったのかもしれません。毎年10月10日になると,F君のことを懐かしく思い出すのですよ。合掌。