中国が,無法にも大切な我が国の領海や領空を侵犯するという事態が発生していますし,中国戦や中国機が接続海域や防空識別圏に入るということが常態化しています。このことによって自衛隊は頻繁な緊急発進(スクランブル)を余儀なくされていますし,先日には中国機が米軍機を執拗に追尾するという事態も発生しています。
中国は東シナ海だけでなく,南シナ海においても近隣諸国(ベトナム,フィリピンなど)とトラブルを起こし,国際法上も全く理由のない領土,領海に関する主張をごり押ししております。南シナ海で中国の主張する領海といったら,喉ちんこのような形状であり,明らかに無理があります(笑)。
今朝の新聞報道でも,中国は宇宙空間における軍事活動の拡大を意図し,2007年と2010年の二度にわたって低軌道の気象衛星破壊実験を行い,1万個以上の宇宙ゴミを出して国際社会の批判を浴びました。
一体全体この国は,何を目指しているのでしょうか。
こんな威勢のいい話の一方で,実は国内では大小合わせて年間20万件ほどの暴動が発生しているという情報もあり,昨日の朝刊でも,春節(旧正月)を目前に控え,農民工(出稼ぎ労働者)の賃金未払いを理由に中国各地で抗議活動が頻発していると報道されていました。一部の富豪(中国共産党員を含む)以外は,決して民は幸せではないのです。セーフティーネットらしきものもありません。
また中国の大気汚染はもはや殺人的で,北京の大気1立方メートル中に「PM2.5」という微粒子の含まれる値が900マイクログラムに達し,世界保健機関(WTO)の指針値の36倍になっているという新聞報道がありました。「PM2.5」というのは,人の髪の毛の直径の約40分の1で,肺の奥,さらには血管の中にまで入り込んでぜんそく,気管支炎,肺がんや心臓疾患を発生・悪化させ,死亡リスクを高めると言われています。北京大学の2012年の研究では,北京,上海,広州,西安でこの「PM2.5」を原因として年間8000人が死亡しているとされ,世界銀行などの2007年の研究では,「PM10」を中心とする大気汚染により年間35万人ないし40万人が死亡していると推計されています。
中国国家海洋局が先日発表した資料によると,海に流入する全国の37本の河川のうち,29本は身体に直接接してはいけない河川とされ,この29本のうち18本の河川は農業灌漑に使用できなくなっているとのことです。中国の河川や近海の汚染はすごいことになっています。
中国では,BBCやNHKなどのニュース番組で,共産党や政府にとって不都合な情報が流れると,突如として画面が真っ暗になるそうです(爆笑)。また,「南方周末」の社説書き換え事件なども氷山の一角です。ネットでも特定のキーワードでは検索できなくなっており,政府批判の記事は検閲によってあっという間に削除されてしまいます。表現の自由を徹底的に押さえつけなくては政府や共産党がもたない状況になっているのでしょう。
張り子の虎というのは,虎の形をした首の動く張り子のおもちゃのことをいいますが,これが転じて,虚勢を張る人,見かけ倒しの人のことも意味します。中国は,張り子の虎なのだと思っております。