東日本大震災から今日でちょうど2年が経ちます。2年前のこの日,私は京都におりまして,夕方のニュースで初めてこの震災の事実を知りました。あれからもう2年が経ちますか・・・。震災・津浪の被害の実情や被災された方々のお気持ちは,やはり当事者でなければ分からないでしょう。私は午後2時46分から黙祷を捧げ,ただただ,亡くなられた方々のご冥福と,被災された方々の気持ちが癒えていくことをお祈りするばかりです。そして,ようやく日本も明るい兆しが見えてきましたし,ちゃんとした政府ができましたので,その主導の下で地域の復興がスピードアップすることを期待しております。
昨晩はBS放送で長嶋茂雄さんの素晴らしさを伝える2時間番組を見て,感動しました。長嶋さんの優しさ,精神的なたくましさを改めて感じました。「練習はうそをつかない。」,「リハビリはうそをつかない。」という長嶋さんの言葉は自己の体験からにじみ出た真実の言葉でしょう。番組を見ていて涙が出てきました。その長嶋さんは,右手が不自由になってしまったため,慣れない左手で色紙に一生懸命に「がんばれ 宮古 長嶋茂雄」というメッセージを書いて宮古市に贈られたのです。それが宮古市役所に飾られたばかりでなく,そのコピーが宮古市内の商店などのいたる所に貼られ,市民の復興に向けての心の支えになっているとのことでした。
東日本大震災の際には,諸外国からとても多くの義捐金が日本に送られました。本当にありがたいことです。南洋の島国モルディブからも,経済的には決して余裕がある訳ではないのに4600万円もの義捐金が贈られましたし,お金のない人たちも地場産業のツナ缶の現物を69万個も贈ってくれたのです。そして,金額の多寡ではないとはいいながら,世界で一番多額の義捐金を贈ってくれたのが台湾です。その額は200億円超です。
当時の民主党政権は,誠に非礼にも,東日本大震災一周年式典で,台湾政府代表者を来賓席でなく一般席に案内し,献花についても指名献花から外し,一般参加者扱いにしたのです。誠に非礼です。日本人として恥ずかしい限りです。さすがに安倍晋三政権はそんなことはいたしません。東日本大震災二周年追悼式では,台湾政府代表者を来賓席へ,そして指名献花へとその接遇を真っ当なものにしました。
台湾といえば,WBCの日本との試合は大変良い試合をしましたね。着実に台湾チームも力をつけておりますし,試合後の台湾チーム監督のコメントも「尊敬する日本」なんて表現もあり,少し嬉しくなりました。そして何よりも,台湾選手の民度の高さといいますか,スポーツマンシップというものを感じました。彼らは東京ドームでの日本との試合終了後,マウンド周辺で円を作り,帽子をとって観客に向かって深々と一礼をしたのです。素晴らしいと思います。