わが栄光の読売巨人軍,最近ちょっとおかしいですね。打撃面でも投手力の面でも,「ああ,強いな。」とは思えなくなってきています。昨夜も缶チューハイを飲みながら,我が家で巨人対楽天戦をテレビで見ていたのですが,1-2になった直後にチャンネルを変えてしまいました。逆転するような気配がなかったからです。
投手の澤村拓一選手の投球は,相変わらずですね。昨日テレビで見ていてつくづく思ったのは,「独り相撲」が多いということです。いつもそのように感じております。守っている野手はイヤになるだろうなと心配してしまいます。5,6回で100球を超えることはザラで,ボールとストライクの区別がはっきりしていて,誰も振らないだろうなというようなボールもあり,暴投(ワイルドピッチ)も多い。失敗を恐れてはいけないものの,彼の場合は同じ失敗を繰り返す傾向があり,これはいけません。
でもまあ,我が栄光の読売巨人軍のユニフォームを着ている以上は,ファンの一人として応援していきます。次こそはぜひ頑張って欲しいものです。
失敗という言葉で思い出しましたが,先日の読売新聞の「編集手帳」の記事は大変面白かったです。あのホンダの創始者本田宗一郎さんの幼い頃の失敗談でした。私の小学校時代の頃もそうでしたが,通信簿というのは各学期終了ごとに生徒に渡され,親にちゃんと見せ,親にハンコを押してもらった上で学校に提出することになっておりました。ところが,手先が器用で,成績の悪い通信簿の内容を親に知られたくなかった本田少年は,あろうことか親のハンコを自作(偽造)して通信簿に押してしまったのです(笑)。その成功談を聞いた級友が「おれにも彫って!」と次々に本田少年にせがんだ。
得意になって級友のハンコ作りを引き受けたのはいいけれど,後で先生に呼ばれてド叱られた。「本田」という左右対称の姓ばかりではないことに,うかつにも気付かず,文字が左右逆のハンコで「偽造」が発覚したというのです(爆笑)。これは本田宗一郎さんの親友であったソニー創業者井深大さんが「わが友本田宗一郎」(ごま書房)に書き留めているエピソードです。
本田宗一郎さんの名言(箴言)は多く存在しますが,そのうちの失敗に関する名言をいくつか紹介しましょう。
「私の最大の光栄は、一度も失敗しないことではなく、倒れるごとに起きるところにある。」
「日本人は、失敗ということを恐れすぎるようである。どだい、失敗を恐れて何もしないなんていう人間は、最低なのである。」
「私の現在が成功というなら、私の過去はみんな、失敗が土台作りしていることにある。仕事は全部失敗の連続である。」