日本のものづくりの素晴らしさ,凄さはつい先日のこのブログでも書いたとおりですが,中東の民族衣装も「日本製」が大人気で,日本製品は世界中で信用されております。
産経新聞の記事によると,サウジアラビアやドバイなど中東諸国の男性が全身にまとう真っ白な民族衣装に「カンドゥーラ」がありますが,この衣装の生地「トーブ」のほとんどが実は日本製で,その高い品質は他国製品を完全に圧倒しています。
現在のところ中東諸国で消費されている日本製トーブは約40~45%程度ですが,このうち高級品とされる消費量のほぼ100%が日本製です。このうち約7割のトップシェアが東洋紡,その後をシキボウなどが追っているようです。韓国製やインドネシア製に比べて日本製は価格で2倍ほどするにもかかわらず,この状況です。何でこんなに日本製が評価されるのでしょうか。
日本製トーブは合繊を使いつつも,柔らかな風合いを実現しているのが日本製の特徴で,ハリを保ちながら適度なドレーブ性があり,美しいシルエットを作ることができる。白一色ながら,国や流行によって微妙に異なる色調を出せる表現力,安定した品質を保つ技術力も日本製が圧倒的な支持を得る理由だそうです。
しかし,例によってパクリをお家芸とする国による日本ブランド製品のコピーも出回っています。韓国など他国企業の日本製コピー商品です。本当は「TOYOBO」なのに「TOBOYO」だったり(笑),本当は「Shikibo」なのに「Shekibo」だったり(爆笑)・・・。全く笑い事ではありませんが,いくら韓国企業などが日本製をコピーしたとしても,全く相手にされず,「品質を確かめれば一目瞭然。現地では本物とコピー品が混同されることはない」そうです。韓国の製菓会社が日本の「かっぱえびせん」や「ポッキー」や「きのこの山」などをパクっている事実は有名な話です。
ものづくりというのは丹精込めて,職人としての誠実さをもって,職業倫理に基づいて正々堂々と行うべきで,卑怯なマネをしても結局は見破られてしまうのです。韓国の現代自動車とその傘下の起亜自動車は2010年から2012年に販売したモデルの多くの燃費性能を水増し表示していたとして顧客に訴訟を提起されていました。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事では,現代自動車らはこのたび原告団との和解に合意したとのことで総額約2億1000万ドル(約219億円)の支払を余儀なくされるようです(ただし,原告団の受領の仕方によっては【一括払いか分割払いかなど】,金額に変動あり。)。
日本でも最近食品偽装の問題が頻繁に報道されていましたが,「嘘」はいけません。