いよいよ東京都知事選挙ですか。この話題は新聞紙上や週刊誌上をずいぶんと賑わしておりますね(笑)。
出馬表明した細川護煕という方は出自と毛並みの良さは申し分ないのでしょうが,わずか9か月で総理大臣の職を辞し,未だに当時のスキャンダルについての明確な釈明がないままですし,なにしろ既に「陶芸家」として半ば隠遁状態にあった訳ですから,東京都知事という地方自治体トップのトップである行政統括者がつとまるのでしょうか。それに背後の支持者があの「シングル・イシュー」の申し子,小泉純一郎さんですからね(笑)。この二人はどうしてももう一度スポットライトを浴びたいのでしょう。でも,「脱原発」一本槍といっても,そして東京都は東京電力の株主ではあっても,そもそもエネルギー政策は安倍首相や菅官房長官が言うとおり,重要な国の政策なのでしょう。いくら東京都知事が「シングル・イシュー」的に声高に叫んでもねえ(笑)。今日の朝刊の週刊誌広告のうち,週刊文春の最新号では小泉さんのことを”原発ゼロ愉快犯”と称しておりました(爆笑)。
桝添さんですか・・・(笑)。この方も,あまり多くのことは語れませんが,私は好きではありません。その理由は様々ありますが,今日は二つだけ挙げますと,この方が「新党改革」なるものを旗揚げした時の記者会見で,卓上の日の丸の小旗を「これ,邪魔だよね。」と言って撤去させるという「暴挙」に及びました。日の丸を邪険に扱う人間はそれだけでダメです。二つめは,この方は永住外国人地方参政権付与に極めて積極的です。やはりダメです。
それにしても,猪瀬スキャンダルがにっちもさっちもいかなくなった時,すかさず日本維新の会を離党し,議員まで辞職して東京都知事を虎視眈々と狙っていた東国原英夫という方は,結局は澎湃と湧き上がる声が回りから上がらず,「そら寝」が奏功しませんでしたね(笑)。宇治拾遺物語の「児(ちご)のそら寝」のようですが,彼の場合は,もはや「えい(はい)」と声を発する機会さえ失してしまいました。
宇治拾遺物語の「児(ちご)のそら寝」の分かりやすい現代語訳を「50歳からの古文学習」というサイトから見付けましたので,これを借用して以下にご紹介いたします。
「今となっては昔のことですが,比叡山延暦寺に子供がいた。お坊さん達が,夜の暇なときに『さあ,ぼたもちを作ろー。』と言うのを,この子供は,期待して聞いた。そうかといって,すっかり出来上がるのを待って,寝ないでいるのは,具合が悪いであろうと思って,部屋の片隅によって,寝ているふりをして,出来上がるのを待っていたところを,もうつくりあげた様子で,お坊さん達は騒ぎあっていた。子供は,きっと起こしてくれるだろうと待っていると,あるお坊さんが『もしもし,目をさましてください』と言うのを,嬉しいとは思うけれど,ただいちどで,返事をするのも待っていたのかと思われると困ると思って,もう一度呼ばれてから返事をしようと,我慢してねていると,『おい,もう起こし申しあげるな。幼い人は眠ってしまわれた。』という声が出たので,困ったことだと思って,もう一度起こしてくれよと思いながら寝て聞いていると,むしゃむしゃと盛んに食べる音がしたので,どうしようもなくて,ずっと後になって『はい。』と返事をしたので,お坊さん達は笑いが止まらなかった。」