人間というものは,男女を問わず,洋の東西を問わず,常に若々しくありたいなとの願望があると思います。私もそうです。それに求めたい「若々しさ」というのは肉体面だけでなく,精神面でもそうです。
私の母は昭和6年生まれですから,この3月で83歳になります。母はよく人から若いと言われておりますが,確かに私の目から見ても同年代の人との比較では若く見えると思いますね。母は先日名古屋を出発し,新幹線に乗って私の妹が住む広島へ約1か月間遊びに行くことになりました。元気なものです。広島で「広島焼」でも食べて来るのでしょうか(笑)。
これは私が尊敬する三好達さん(海軍兵学校出身の元最高裁判所長官)の受け売りの受け売りですが(「日本の息吹」という月刊誌に書いてありました),三好達さんは若々しさや「常若(とこわか))」ということに関して,「海老(えび)」のことを仰っていました。人間学の泰斗安岡正篤先生のお話の中に,「なぜ,おめでたい席の料理に海老を用いるか」という話があります。安岡先生のお話によりますと,「海老は,堅い殻を被っているが,生きている限りは,際限なく成長する。殻が堅くなると,殻を脱ぐ。脱いでまた軟らかくなる。これを繰り返して生きている。つまり生きている限りは,いつでも殻を脱いで固まらない。老いず,常に若さを持ち続ける。海老は若さを保つシンボルで,そういう意味でおめでたい席に海老を用いる。」ということです。安岡先生はこのように述べて,人は「常に脱皮して若さを保ち続けること」が大切だと説かれたのです。
受け売りの受け売りですが,私もまだまだ老け込むことなく,母のように若々しくありたいと思っておりますが,それならばお酒もほどほどにしなければなりませんでしょう(笑)。分かっちゃいるけど・・・取り敢えず休肝日は週に2日はもうけたいと存じます。