また日本国中が大雪に見舞われていますね。名古屋に限って言えば,今年二度目の大雪です。東海道新幹線や在来線でも運休や遅れが出ているようです。影響を受けた方々はお気の毒です。
実は昨日は東京出張でした。一日ずれていたら私もダイヤの乱れの影響をまともに受けるところでした。昨日はお昼頃に東京駅に到着したのですから,当然のように,ごく当たり前のように,そして夢遊病者のように八重洲中央地下の旭川ラーメン「番外地」で塩バターコーンラーメンを食べました。少し行列ができていて待たされたのですが,食券を売ってくれるいつものご婦人は割と綺麗な方で感じが良く,ラーメンも美味しかったので,ここで列に並ぶことは特に苦になりません。
昨日の東京家庭裁判所でのお仕事は遺産分割調停の事件でしたが,その日の話し合いは思いの外早く終了し,次回の調停期日を決めて同裁判所を後にしました。普段ならば必ずどこかに寄り道をしていくのですが,この日は特に寒く,また私の懐具合も極寒状態で(笑),お小遣いも僅少でしたので,しぶしぶ帰途につくことになりました。新幹線の中でチーズかまぼこを肴にエビスビールをいただく程度のささやかな贅沢をしただけです(笑)。
さて,大阪市長の橋下徹氏は「出直し選挙」をするつもりですね。しかし大義がなく税金の無駄遣いと言わざるを得ません。「大阪都構想」のための区割り案の確定が進捗しないから「民意を問う」と言ったって,そもそも議会の議員構成が変わらなければ結論も変わらないでしょう。もともと彼が求める民意というのは「ふわっとした民意」であって,熟慮に熟慮を重ねた賢明な民意などではなく,少し前に言われた「B層」的な民意,あるいは「大衆の反逆」でオルテガが述べたところの「大衆」の民意なのでしょう。実は橋下という人に求められているのは,大阪市長として任期途中でその職務をほっぽりだすことではなくて,与えられた任期を全うし(大阪市が抱える問題は「都構想」だけではないはずです),市長としての日々の職務遂行に加え,彼が標榜する「大阪都構想」の実現に向けての粘り強い交渉,説得だろうと思います。
もっとも,二重行政の排除などを目的とする「大阪都構想」ですが,私は少なくとも「都」という名称には反対です。「都」というのは皇居が存在し,天皇陛下が御座(おわ)します場所を意味する以上,東京都だけなのです。
先日の読売新聞の「編集手帳」の次の記事には感心しました。本当にうまいことを言うものです。
「〈「ふ」を「と」へと橋下棋士が秘策練り〉。歩(府)が〝と(都)金〟に成る妙手は、いまだ見つからない。」