名古屋グランパスは大変厳しい状況になりましたね。深刻です。土曜日のサガン鳥栖戦は,ホームであったにもかかわらず2-3で敗北し,これで5連敗です。J2降格という話は,強ち冗談でも何でもありません。残念ながらその可能性,危険性は十分にあるでしょう。
確かにケガ人が続出していることもありますが,守備(ディフェンス)が破綻しているのです。今シーズンJ2からJ1に昇格したばかりの徳島ヴォルティスはまだ1勝も挙げられずに最下位となっており,その失点数はJ1で一番多いのですが,その次に失点が多いのが何と名古屋グランパスなのです。
今シーズンが始まる前,私はこのブログでこんなにDF(ディフェンダー)を次から次に退団させてしまっても大丈夫なのかと危惧する記事を書きました。田中,増川,阿部などを次々に退団させてしまったのです。結果的には,アルビレックス新潟から獲得した本来はFWの矢野貴章をサイドバックで起用しなければならないという呆れた状況です。フロントの責任はとても大きいでしょう。
守備が破綻しているため,攻撃のビルドアップができません。あるサイトで,ある読者から対鳥栖戦の戦評コメントとして「ボールを奪ってから自分たちのやりたい事がはっきりしていた鳥栖と,やりたい攻撃の形が見えない名古屋」という書き込みを目にしましたが,全くそのとおりです。
本当にJ2降格ということになるのでしょうか。考えてみれば,ジュビロ磐田だって今はJ2で戦っています。ガンバ大阪やサンフレッチェ広島,浦和レッズだってJ2降格の憂き目を見たことがありました。名古屋グランパスだって,このままでは現実味を帯びた話になってしまいます。
今日は,法テラス(日本司法支援センター)という所で3時間ほど法律相談の担当をしてきました。その法テラスが入っているビルの前の歩道には,長い距離にわたって名古屋グランパスの旗が街頭に飾られています。どうやらこの辺りは,「グランパスサポートタウン」のエリアだったようです。でも,その旗は幾分寂しそうにはためいていました。