2014年サッカーW杯ブラジル大会も無事に終了しましたね。ドイツが優勝しました。知人の間で,出場32か国中どの国が優勝するかという賭けに参加しておりまして,ドイツに賭けた私は満足です(笑)。
いくら精神力が強靱で,肉体的にも屈強な男達も,高温多湿の気候,長期間にわたる遠征,長距離移動,連戦,体調管理の難しさなど,心身に相当こたえるようです。さすがのドイツ代表も決勝戦の対アルゼンチン戦ではバテ気味でした。明らかにパフォーマンスが落ちていました。それでもちゃんと勝ち切るというところがさすがです。
それにしても全世界にはいろいろな名門クラブチームが存在しますが,ドイツブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンというクラブの現在は凄いですね。このたびW杯で優勝したドイツ代表のうち,このクラブに在籍している選手が7人もいます。決勝戦で決勝点を挙げたゲッツェ(FW),そして得点王を争ったミュラー(FW),クロース(MF),ジュヴァインシュタイガー(MF),ラーム(MF),ボアテング(DF),そしてあの超人的なセーブを魅せまくったノイアー(GK)です。それに加えてこのクラブチームには,あのオランダ代表のロッベンやスイス代表のシャキリもいるのです。いやー,すごいわ・・・。
さて,一足先に宴のあとを迎えた日本代表と日本サッカー協会ですが,スポーツ新聞を賑わしているのは次期代表監督の人選のことです。もう「確定」みたいな書かれ方をしているのが元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレです。体格的(特に身長)には日本人とそれほど代わらないメキシコ代表をかつてW杯16強まで押し上げた実績もあり,その他スペインリーグでもエスパニョールの監督を経験した方だそうです。
私はこのアギーレという人をよく知りませんが,次のロシア大会まで割と長い期間日本代表を預けるのですから,もう少しじっくりと検討してもよいのではないかと思いますし,日本サッカー協会自体,今回の不甲斐ない結果の要因が何だったのかという点について,総括が有効になされたと言えるのでしょうか。まずはそれからではないでしょうか。日本サッカー協会の原という人が中心になって人選や交渉に当たってるようですが,顔で判断してはいけませんが(笑),2つのインテリジェンス,すなわちインテリジェンス(知性)とインテリジェンス(情報収集,諜報)の2つの面で本当に備わっていらっしゃるのかなと思います。まだアギーレという人に決まった訳ではありませんし,スポーツ紙が書いていることにどこまで信憑性があるのかは疑問ですが,紙上では相当に高額な報酬をふっかけられたとか,自分の二男をコーチとして入閣させるよう求められたとか,少し違和感のある記事にも接します。
「アギーレ」と聞いて,私がまだ若い頃,ヴェルナー・ヘルツォーク監督の「アギーレ/神の怒り」というとてつもなく印象的な映画を観たことを思い出しました。アギーレ役の名優クラウス・キンスキーの鬼気迫る演技・・・。ジャングルの中の息詰まる行軍,仲間割れと粛清,・・・結局は悲劇的な結末を迎えるストーリーだったような・・。変なことを言ってすみません(笑)。サッカー協会による真摯な総括を経たとは言えないまま,次期代表監督の人選があまりにも早く内定しつつある状況に一抹の不安を覚えただけです。もちろん私も日本人であり,日本代表を応援していますから,「アギーレ新監督」に決定したら是非とも日本代表を強くして欲しいと思いますし,監督として結果を出して欲しいと思っております。