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弁護士ブログ

2014/08/26

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 今,私の自宅にある様々なジャンルの本は,機会があればもう一度読みたいと思える本のみです。既に読み終え,あるいは読んでいる途中で,「もうこの本を読むことはないだろう。」と思った本は,本棚ではなく,古紙回収のために積み上がった新聞の上に置いてしまうのです。

 

 そうしていると,うちのカミさんは何も言わずにそれらの本(私が「もうこの本を読むことはないだろう。」と思い,捨てようとした本)を,納戸にしまい込み,しかるべき時にまとめて本屋さんに売りに行き,得たお金でその日の夕食の食材をスーパーに買いに行くのです(笑)。当然本の保存状態が良いので(私は本は割とキレイに読みます),結構な値段で売れることがあるのです。

 

 ついつい新しい本を読みたがる傾向があるのですが,私は「平成経済20年史」(紺谷典子著,幻冬舎新書)という本は自宅の本棚にある本の中でも特に「もう一度読んでみたい」と思っていました。この週末に改めて読み返してみますと,名著だと思います。その裏表紙には次のように書かれています。

 

「バブルの破裂から始まった平成は世界金融の破綻で20年目の幕を下ろす。が、日本の崩壊は、世界の所為(せい)ではない。バブル後、経済は何度か回復の兆しを見せたが、立ち上がろうとするたび叩きのめされ、なお長期にわたって低迷している。では一体、誰が日本を傷つけたのか?それは財務省、日銀、アメリカ金融で、決定付けたのが小泉改革だった-。この20年間を振り返って、わが国が墜落に至った最悪の歴史と、そのたった1つの原因を丁寧に解き明かし、日本復活へ一縷の望みをつなぐ稀有な書。」

 

 私はこの本を読み直した後,再び3度目の読み直しをしたいと思ったくらいで,それほどその内容は腑に落ちたのです。バブル経済を生じさせた原因,そのバブル経済を確信犯的にハードランディングさせた日銀の罪,国民をミスリードすべく意図的に作出された情報を絶えず流し続け,政治家やマスコミの裏で糸を引いて増税,公共事業削減,社会保障費削減などを次々に実行した財務省,あたかもアメリカや外資のポチとして「改革」の名の下に売国的な政策を実行した小泉改革・竹中プランなどなどが極めて説得的に記されております。あの「小泉改革」や「構造改革」など,その「改革」の中身とその結果は一体何だったのか,その背景にはどのような事情があったのか,目から鱗が落ちる思いもします。

 

 相変わらず竹中平蔵なる人物はマスコミからチヤホヤされ,「民間議員」として政商のように行動していますが,あの頃,つまり小泉政権時代,この者は経済財政担当大臣(その後金融担当大臣も兼務)として「竹中プラン」を強引に推進し,「税効果会計」のルールを一方的に変更して日本の4大メガバンクを追い詰め,結果的には外資が有利な条件で株式の一部を取得,転売して大もうけをしましたし,りそな銀行の2兆円の公的資金注入に関してはインサイダー取引の疑惑もあります。あたかも小泉,竹中といった面々は,日本という国を「ぶっ壊す」ために中枢に食い込んだコミンテルンであるかのようです(笑)。

 

「この20年、日本経済は傷み続けた、と思う。少なくとも『日本経済の回復』ではなかった。一時的な回復局面はなんどかあった。だが、立ち上がろうとしては叩きのめされ、また立ち上がろうとしては叩きのめされ、一体いくたび、それを繰り返したことだろう。叩いたのは日銀であり、財務省であり、米国金融であった。彼らは自身の利益のために、日本経済を犠牲にしたのである。」
「この20年は、改革幻想にとらわれた20年でもあった。改革を裏で主導してきたのは、財務省である。『改革』と言われてきたものの多くが、財政支出の削減でしかなかったことを見ても、それは明らかだ。小泉改革の『官から民へ』は行政責任の放棄であり、『中央からから地方へ』移行されたのは財政負担だけだった。『郵政民営化』は、保険市場への参入をめざす米国政府の要望である。小泉首相の持論と一致したのは、米国にとっては幸運でも、国民にとっては不運だった。」(本書402~403頁)

 

 平成が始まってから,現在のアベノミクスが始動する前までの日本経済の病理を通覧するには好適な書物だと思います。ただ,著者の紺谷典子さんのことですが,最近マスコミは彼女を干していませんか?少し気になります。

 

 日曜日の東京ドームでの対中日戦,2-3でせっかく追い上げムードだったのに,中継ぎの久保投手,なんぼなんでも3連続押し出し四球はダメですわ(笑)。突如として試合そのものがぶっ壊れました。テレビを見ていて愕然としました。全然ストライクが入らないんですもの。その時,ふと,「このピッチャーはひょっとしてコミンテルンではないか?」と思ってしまいました(笑)。

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