昨日は三島から名古屋まで新幹線で移動したのですが,座席のリクライニングのことで少し感心した出来事がありました。
ひかり号の到着を待つ乗客の列の中に,30才そこそこの夫婦連れと思われるカップルが並んでおりました。奥さんとおぼしきその人は割と長身でスラッとしていて,美人でした。その夫婦とおぼしき人たちは偶然私たちの座席のすぐ前に座ったのですが,座ってほどなくしてその美人の女性が,後方の私たちの方を振り返り笑顔で会釈して,座席の背もたれを後ろに倒しますという合図をされたのです。とても感じの良い対応,マナーでした。何気ない所作でしたが,エレガントでちょっとしたその気遣いに改めて感心した次第です。
中には着席するなり,ガッと背もたれを最大限に後ろに倒す人もおりまして,急に圧迫感を覚え,眼前には脂ぎったツルツルの禿頭が突如として現れるという経験がよくあります。そんな時には思わずはハエたたきでパシッとやりたくなる衝動に駆られたりします(笑)。
リクライニングといえば,アメリカの航空会社(ユナイテッド航空)の国内便で,リクライニングを巡って乗客同士のけんかが加熱し,そのけんかの当事者2人が途中の空港で降ろされる羽目になったそうです。
ニュージャージー州ニューアークからコロラド州デンバーに向かっていた便の機内で,女性乗客が座席のリクライニングができないと訴えて客室乗務員を呼びました。乗務員は後ろに座っていた男性乗客にニー・ディフェンダーを外すように求めたが,男性はこれを拒否したため,立腹した女性乗客が後部座席のその男性乗客の顔に水をぶっかけたそうです。ニー・ディフェンダーというのは,前の座席が後方に倒れて膝が圧迫されたりしないようにする装置(膝を保護するために,強制的にリクライニングの自由を奪う結果となる)そうで,これを後ろの座席の乗客に付けられてしまうと前の座席のリクライニングができなくなってしまいます。
こんな事件を耳にするたびに,お互いに何かちょっとした気遣いができないのかなと思います。ギスギスしたものを感じます。
ちょっとした気遣いと言えば,先日のゴルフの最中にキャディーさんがちょっとした気遣いをしてくれました。アイアンのミスショットが続いた時,何気なく,そして私のプライドを傷つけることなく,ショットの前のボールの位置の問題点を教えてくれたのです。そのアドバイスは確かに正鵠を射ていました。クラブ軌道が最下点を通過する前にフェイスがボールを叩いていたのです。ボールを,広げた両足の間の中心線より少し左寄りに置きましたら,たちまち良いショットとなりました。