平日でしたけど,ゴルフを楽しみました。お盆はそこそこ,そして黙々と仕事をしましたので,私にとっては少し遅くなったお盆休みということなのです。先日の三島,沼津行きも含めて・・・。
それにしてもキャディーさんという仕事は大変ですね。今日はこの9月から独り立ちする予定という若手のキャディーさんが先輩キャディーさんと一緒に私たちに付いてくれました。でも,まだ経験が浅いせいか,残りの距離を正確に言えなかったり,グリーン上でラインに関するアドバイスを求められてもなかなか答えられなかったり,その他の要領がいまいちだったり・・・。先輩に厳しく指導されていました。しかし,改めて思いますけど,キャディーという仕事は大変です。ボールの行方を正確に追い,クラブを管理し,各プレーヤーごとにその状況に応じて適切なクラブを事前に用意してあげたり,残り距離やラインについての適切な情報を提供したり,などなど。何事も経験ですから,何とか頑張って欲しいと思います。
ゴルフの話題ついでに,昨日のブログのタイトルは「ちょっとした気遣い」でしたが,今年の全米プロゴルフ選手権(4大メジャー大会の一つ)では,マキロイと熾烈な優勝争いをしていたミケルソンとファウラーの気遣いが話題になりましたね。
豪雨による中断が響いて,最終組のマキロイがスタートしたのは何と午後4時19分でした。後続に2打リードしたマキロイが17番を終えた頃には夕闇に包まれ,日没サスペンデッドかと思われました。プロゴルファーといえども,調子は日替わりですから,もしサスペンデッドになって翌月曜日の再開となれば,たった1ホールのことであっても流れが変わってしまうかもしれません。
そこで,一つ前の組でプレーし,熾烈な優勝争いを繰り広げていたミケルソンとファウラーは,18番のティーショットを打ち終えた後,自分たちが第2打を打つ前に,最終組のマキロイにティーショットを打たせるという配慮を示したのです。そのホールのティーショットさえ打っておけばホールアウトが許されるからです(日没サスペンデッドを避けることができます。)。
それでも刻一刻と夕闇が深まっていきます。さて,マキロイと熾烈な優勝争いをしていた前の組のミケルソンとファウラーはどうしたか。ファウラーはイーグルパット,ミケルソンは第3打目のアプローチを残しながら,わざわざプレーを止めてグリーンを空け,まだ視界のあるうちに最終組のマキロイに第2打を打たせるという配慮もしたのです。
プロだったら誰もが手にしたいメジャータイトルです。結果的にはマキロイが全英オープンに続いて全米プロゴルフ選手権も制覇し,ミケルソンは1打差の2位,ファウラーは2打差の3位タイの成績を収めました。心温まるシーンですね。私は特に,フィル・ミケルソンのプレー態度の素晴らしさにいつも感心しています。決して激したり,あろうことか道具に当たったりなど絶対にしません。人格がにじみ出るようなプレースタイルなのです。
優勝者のマキロイの試合後のコメントは次のようなものでした。
「彼らの品位や人格をよく表していた行動だった。2人のすばらしいスポーツマンシップに感謝したくて、優勝スピーチで何回も(感謝の言葉を)繰り返したんだ。」