髪の寝ぐせが直りにくくて閉口しております。町を歩いていてもすごく恥ずかしい。弁護士として会心の法律相談ができたとしても,寝ぐせの存在が説得力を無くしてしまいます(笑)。寝ぐせ直しに効果的なグッズが何かありませんかねえ。
本日の本題は寝ぐせではありません(笑)。バッハの教会カンタータです。
岡崎出張の際に車の中でバッハの教会カンタータを聴きました。第51番の教会カンタータは「もろびと、歓呼して神を迎えよ」という標題が付けられております。これまた本当に佳い曲なのであります。素晴らしい。
ただ,改めてビックリいたしましたのは,終曲のハレルヤ(歌詞が「ハレルヤ」のみです。)を歌いこなすのはとてつもなく難度が高いだろうということです。作曲家の江端伸昭さんの解説によれば,これはバッハの教会カンタータとしては異例(唯一)の大規模な独唱アレルヤで,協奏的フーガの形を取り,冒頭曲と同じようにトランペットとの華やかな競演が繰り広げられるという曲なのです。
この曲はソプラノ独唱なのですが,テンポが速く,音も小刻みで飛躍もあり,息継ぎがとても難しいのです。このカンタータの冒頭曲もそうでしょうが,この終曲もとてつもなく難度が高いということは聴いていて素人でも分かります。バッハさん,さすがにそれは辛いですわ(笑)。とても佳い曲ですけど・・・。
既出の江端さんは「これはまさしく、成人ソプラノ歌手のコロラトゥーラを念頭に置いて書かれた曲である。後にライプツィヒの通常の礼拝でこのカンタータが演奏された時、独唱を担当したボーイソプラノは、このアレルヤをどの程度歌いこなせたのだろうか。」と心配されております(笑)。
バッハは聖歌隊にも厳しい技術を要求していましたからね。そう心配されるのも無理はありません。なお,コロラトゥーラとは,クラシック音楽の歌曲やオペラにおいて,速いフレーズの中に装飾を施し,華やかにしている音節のことで,トリルが多用されるものを指します。難度が高いのでありますよ。いくら能力の高いボーイソプラノでも相当に辛いでしょう。
くどいようですが,でも佳い曲です。