グーグルの検索画面を出してみましたら,上村松園という素晴らしい日本画家の「序の舞」という作品の画像が出ていました。これって,確か日本の切手にもなっていましたね。
本当につくづく思いますのは,日本の切手は素晴らしいということです。切手収集マニアが世に厳然と存在し,切手の買い取り業者もいて,古く懐かしい切手の売り買いも成立している状況には十分に頷けます。仏像や遺跡,建造物,源氏物語絵巻などの国宝,浮世絵,国立・国定公園などの風景,鳥や植物などなど,日本の切手は見ていて飽きることがありません。
私の少年時代も,子どもながらに日本の切手の素晴らしさを感じておりました。ただ,家庭がそれほど裕福ではなくお小遣いにも限度がありましたから,本格的な切手収集には至らず,切手収集帳が確か1,2冊あった程度です。源頼朝像の切手などを持っていたのは覚えております。見返り美人や月に雁などの高額品には手も出ませんでした。
先のグーグルの検索画面を見ていて思い出したのは,私が少年時代に発刊されていた少年マガジンや少年サンデーの中にあった青少年向けの通販の宣伝広告のことです。本当に懐かしい。「ゆうびんで手軽に楽しいお買い物!」などといったキャッチフレーズで,確か購入したい商品名と住所,氏名,それに代金相当額の郵便切手を同封して申し込むのです。そうすると,10日くらいで希望の商品が届くのです。小学校で授業を受けていても,商品が届くのが待ち遠しくて仕方ありませんでした(笑)。
今でも業者名として覚えているのは,確か「マノック商会」だったか「マノック産業」とかいう名です。私はここに申し込んで,何とかスコープとかいった商品名の望遠鏡のようなものや,顕微鏡なども購入した記憶です。またこのように,青少年向けの通販(切手で購入する形)の広告を出していたのは他にも数社あった記憶です。たいていは,こういった業者の広告では収集用の切手も販売していましたから,切手買い取りや販売も営業していたのでしょうね。というのも,広告(カタログ)の上部には,決まって切手の画像もあったからです。
懐かしい・・・。これも遠い昔の記憶です。