聞くところによると,来年のNHK大河ドラマは真田幸村を主人公,題材としたものだそうですね。実は私は少年の頃から真田幸村という武将がとても好きで,書店を何店舗も歩き回って真田幸村の本を買い求めるという少年ファンだったのです。
私がそうなったのは,間違いなく昭和43年の秋から約1年間にわたって放映されていたTBS系の「真田幸村」というドラマの影響でした。これは間違いありません。毎週月曜日の午後8時から8時56分まで,確かナショナルの提供でやってました。当時,ナショナルの「嵯峨」という高級テレビの宣伝をしてましたもの。もう毎週月曜日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
配役はそれこそ豪華そのものでしたよ。真田幸村は中村錦之介(萬屋錦之介),父親の真田昌幸は中村竹弥,徳川家康は中村勘三郎(17代目),豊臣秀吉は東野英治郎,淀君が淡島千景,石田三成が神山繁,大谷刑部が志村喬,猿飛佐助が松山英太郎,霧隠才蔵が日下武史,そして徳川方の服部半蔵が天本英世,そして大政所が東山千栄子・・・・とまあ,錚々たるメンバーでした。
なにしろ少年でしたから,判官贔屓といいますか,悲劇的に描かれている方の肩を持ちたくなり,関ヶ原の合戦でも何とか西軍が勝たないかなあーと詮無いことを考えておりました(笑)。まだ9歳かそこらだったのですが,このドラマには熱中しておりましたね。
それにこのテーマ音楽の素晴らしいこと。林光という作曲家の曲なんですが,聴く者をワクワクさせる,血湧き肉躍る,元気になる颯爽とした名曲だったと思います。今でもそのメロディーがはっきりと頭に残っております。この林光さんは数年前に亡くなりましたが,特に戦国時代のドラマの曲を作らせたら天下一品ですね。NHK大河トラマ「国盗り物語」のテーマ音楽もこの人です。私が9歳の頃に熱中したTBS系の「真田幸村」(確か「ナショナル劇場」という番組枠)というドラマのテーマ音楽は,「真田幸村 TBS」とキーワードを入れて検索すると,ユーチューブにアップされていますので,聴くことができますし,当時の豪華キャストの画像を見ることもできます。
あれは凄いドラマだったなあ。もう一回見てみたいなあ。何とかならないかなあ。