何だか知りませんが,最近の世論調査では,安倍内閣の支持率と不支持率とが逆転したようですね。その理由として巷間言われているのが,集団的自衛権行使に関する憲法解釈の変更と安全保障関連法案の内容ないし審議方法等が国民に受けなかったということです。
もしもそうだとすると,「げにも移ろいやすきは世論かな」ですよ,まったく・・・。確かに安倍内閣の推進する政策には一部問題があり,私でもとても賛成できないものがありますが,この内閣は近来稀に見るほど良い仕事をしていると確信しています。このたびの集団的自衛権行使に関する憲法解釈の変更と,安全保障関連法案のどこがいけないというのでしょうか。これを成し遂げうるのは安倍内閣しかありません。
それにしても,民主党の議員なんかの対応を見ていると,「徴兵制復活」だなどとバカなことを言っています。国民の皆様はあの悪夢のようだった民主党政権時代をもう忘れてしまったのでしょうか(笑)。株価は8000円程度,円高は放置されまくって一時は1ドル78円くらいまで行ってしまったのではないでしょうか。そしてデフレ経済の状況も放置されまくり,民主党は労働者の味方のはずだったのに,労働者の実質賃金はなかなか上がりませんでした。対中国をはじめ,その外交は屈辱の連続でした。私はあの悪夢のような3年3か月の民主党政権時代について,産経新聞記者の阿比留瑠比さんが「・・・この3年間,まるで異民族に支配されたかのような・・・」と表現した表現力に涙を流して感動したものです(爆笑)。
本当に,世論というのは移ろいやすいものなのですね。安全保障の面では,かなりの割合の国民は平和ボケしてしまっているのでしょうか。GHQが押しつけた日本国憲法を墨守してさえいれば未来永劫にわたって平和が維持されると思っているのでしょうか。有事に対する備えをしないことの方がむしろ不道徳だと思います。それに戦争に至らないようにするために抑止力というものがあるのです。
前にもこのブログで書いたことがあるのですが,GHQが押しつけた日本国憲法を墨守してさえいれば未来永劫にわたって平和が維持されると思っている人に対しては,哲学者で京都大学名誉教授であった田中美知太郎さんが述べた次のような至言を改めてご紹介しましょう。
「・・・平和というものは、われわれが平和の歌を歌っていれば、それで守られるというようなものではない。いわゆる平和憲法だけで平和が保証されるなら、ついでに台風の襲来も、憲法で禁止しておいた方がよかったかも知れない。・・・」