女優の川島なお美さんが亡くなりました。享年54歳ですからそれはあまりにも早すぎます。ほんとうに心からご冥福をお祈りいたします。
今朝の産経新聞の記事にも川島なお美さんのことが触れられていました。夫の鎧塚俊彦さんの喪主のあいさつによれば,川島さんは体にできた胆管がんの腫瘍を「戒めくん」と命名。昨年1月に手術を受ける前日には「女優としてもっと可能性を広げ、もっともっと川島なお美を熟成させる。そのための今後の人生の糧になる試練を与えてくれた神様、戒めくん、ありがとう。私はまだ生きます」と書き残していたそうです。川島さんは自分の生業(なりわい)というものに対してほんとうに真摯に向き合っていたのだと思います。
私はもちろん川島なお美さんとは全く面識はありませんが,そのお父様の川島一夫さんとは11,2年ほど前にゴルフで1,2度ご一緒させていただいたことがありました。お父様の川島一夫さんは,私が裁判所に新規採用になった頃にはもう名古屋高等裁判所の事務局次長をされていたと思います。その後は簡易裁判所判事に任官されました。裁判所の職員としては大先輩です。
川島一夫さんは本当に気さくな人で,ゴルフで一緒に回る同伴者によく気配りもされる優しい人です。それに確か,あるホールで2打目をショットし終わった後,少し上りのフェアウェイを一緒に歩いていた時,晩秋のことでもあり川島さんは少し鼻水が出ていました。川島さんは「洟垂らしながらゴルフしとっちゃいかんわなァ」などと言って自虐的な笑いを誘っておられたのを今でも覚えております。飾り気のない方です。今年4月には90歳を迎えられたとのこと,ほんとうに何よりです。
さて,人の命と,たかだかジャイアンツの今シーズンとを同列に論じるのは誠に不謹慎ですが,ジャイアンツの今シーズンはもう終わりを迎えたと思います。CS(クライマックスシリーズ)など期待もできません。セ・リーグはヤクルトが14年ぶりにセ・リーグの覇者となりました。産経新聞のスポーツ欄もほんとうに気の利いた見出しを付けるもので,「ツバメ劇的 乱セ統一」ですと(笑)。それくらい今シーズンのセ・リーグはどこが優勝してもおかしくない混戦であり,正に「乱世」でした。
ただいずれにしても,今年の巨人は史上最弱の打線で,優勝に値しないほどの打線の弱さです。私は昨日もうつろな表情でテレビ中継を観ておりましたが,クリーンナップの打率の低さは目を覆うばかりです。あるイニングの表示では3番坂本0.268,4番阿部0.245,5番長野0.244ですもの・・・(笑)。優勝などは夢のまた夢です。それに,本塁打数を見てビックリ。優勝したヤクルトの山田が37本,畠山が26本であるのに対し,巨人の阿部が15本,長野が14本,坂本が12本なのです。これじゃ話になりません。クロマティか誰かもう一度呼んできたらいいのに(笑)。