秋雨です。春雨もそうですけど,私は雨はそんなに嫌いではありません。雨だと何かホッとする感じもします。雨ですと,闘争的な気分が少し和らいで,精神的にもしっとりしてくるのですよ。
自律神経は交感神経と副交感神経とのバランスで成り立っていますが,雨の時は闘争的な交感神経優位の状態から,リラックスした副交感神経優位の状態になっているのではないでしょうか。少なくとも私はそう感じます。そんな観点からの研究結果,実験結果はないのでしょうか(笑)。
先日,栗ご飯をいただきました。栗の季節です。俳句の世界では栗は晩秋の季語だそうです。栗と言えば,いつも思いつくのが井上井月の次の句です。
「落栗の 座を定むるや 窪溜り」
本当に佳い句だと思います。接した時,すぐに頭にその情景が自然に浮かぶような句が秀句なのでしょうね。木から栗がぽとんと落ち,ころころ転がりながら最後は土の少し窪んだ場所に落ち着いて止まる光景です。ただこの句は,井上井月にとっては境涯句でもありそうです。井月の出自は定かではないところもありますが,越後の長岡藩の出ではないかと言われています。全国を放浪し,30代後半に長野の伊那谷に来て,残り約30年間の余生をそこで送ったのです。栗がその窪だまりに落ちついたように・・・。その井上井月の作品をとりわけ高く評価していたのが,かの芥川龍之介です。
ところで,私はもう2年前になりますが,上田秋成の「雨月物語」を読んでいたく感動しました。改めて日本文学の素晴らしさを感じたものです。その上田秋成には「春雨物語」という作品もあります。これもいつか読んでみたいと思っておりましたが,最近「春雨物語」(上田秋成,井上泰至訳註,角川ソフィア文庫)を手に入れました。この本は原文だけでなく,現代語訳も付いています。予定では2週間後くらいには読み始めることができそうです(笑)。
上田秋成の作品としては,その「春雨物語」よりは「雨月物語」の方が有名だと思いますが,さきほどの本の解説によれば,大正期には芥川龍之介,谷崎潤一郎,佐藤春夫によって,秋成小説の価値について鼎談が行われ(「あさましや漫筆」),それによれば「雨月物語」をまねることはできても,「春雨物語」はとても及ばないという,「雨月物語」以上の評価がこの作品集(春雨物語)になされたそうです。
予定を早めて一刻も早く読みたくなりました。
以前から思っているのですが,テレビ東京の番組というのは特色がありますね。大食い選手権のようなバカな企画もありますが,概して好感の持てる番組が多いと思います。
昨日ボンヤリとテレビを見ていましたら,そのテレビ東京の番組で「Youは何しに日本へ?」というバラエティーがやっていました。これは前にも何度も見たことがありますが,結構面白いのです。
一言で言うと,愛国心をくすぐられる番組だと思います。空港に到着した外国人にインタビューし,その人に日本へ来た目的などを尋ね,場合によってはその外国人に密着取材するのです。
この番組を観ていると,どの外国人も日本という国や伝統,文化に興味を持ってくれていることがアリアリと分かります。どこぞの国の人たちの「爆買い」とは対照的なのです(笑)。この番組の昨日の回などは,福島県の会津鉄道を利用しているフランス人女性に密着取材していました。何とこのフランス人女性,来日は7回目だというのです。それほど日本が好きなのですよ。そして笑ってしまったのが,この女性,あの萬屋錦之介が主演していた「子連れ狼」シリーズ全79回を10回繰り返して観たという猛者です。萬屋錦之介の「子連れ狼」を全部で790回観た計算です(笑)。このフランス人女性,日本の時代劇が特に好きなんだそうです。そして日本の美しい自然や美味しい日本食も・・・。
こういう外国人なら大歓迎です。つまり,日本という国の人,自然,,伝統,文化に関心と好意を寄せてくれる人たちは有り難いと思いますし,我々日本人としては当たり前の風景や人のやり取りの光景(礼儀正しさや誠実さ)でも,外国人にとってはとても新鮮に映るのでしょうね。
誠に残念でしたね。「世界野球WBSCプレミア12」という野球の世界大会の準決勝で,わが日本代表が韓国に逆転負けを喫しました。我が家では,うちのカミさんも,そして娘も,もちろん私も,一家を挙げて(笑)日本の勝利を信じ,願っておりました。
決勝トーナメント前の予選段階で,大谷投手が圧巻の投球をした対韓国戦は,5-0というスコアでまさに完勝というべき内容でした。昨日もこの大谷投手が快刀乱麻そして力強い投球で韓国打線を翻弄しておりました。3-0でリードしていましたから私も気分良く晩酌をし,家族も気分が高揚しているようでした。9回表の韓国の最終的な攻撃前に私は日本の勝利を信じて疑わず,お風呂に入りました。
入浴を終えた段階では勿論上機嫌です(笑)。と,ところが・・・,カミさんと娘があたかもお通夜に臨んでいるような暗い表情をしているではありませんか。そうです,3-4と逆転されてしまっていたのです。私は急に酔いが覚めてしまいました(笑)。
「勝つ事ばかり知りて 負くる事を知らざれば 害その身に至る」
これは東照公遺訓,そうです,あの徳川家康の言葉です。勝つ経験しかしておらず,負ける恐怖を知らなければ,あるいは忘れていれば,油断が生まれて大きな事態になってしまうという教訓です。
たしかに,日本代表の今大会はこれまで全勝でした。「勝つ事ばかり知りて 負くる事を知らざ」る状態でした。どこかに油断というものがなかったか。そういえば,テレビ中継を観ていて,取れるときに点を取っておかなければと思わせるシーンがいくつかありましたね。また,これは当然のことながら,ランナーをためてしまってはダメですね。
まあ,もう終わったことです。これを教訓にすれば良いし,日本代表は本当によくやったと思います。
蛇足ですが,横綱白鵬の「猫だまし」は見ていて余り好感は持てませんでした(笑)。「猫だまし」というのは,立ち会い直前に相手力士の眼前で両手で「パチン」と叩いて目をつぶらせ(怯ませ)て,優位な態勢を得るという戦法です。横綱が採用する戦法とは思えないのです。「パチン」ですからね(笑)。先日BS放送で柏鵬時代(横綱柏戸や横綱大鵬)の特集が組まれていましたが,当時の大相撲は映像的にも,そして作法的にも美しかったと心から思います。
みなさん,「ビスコ」というお菓子を知っていますか?
私は幼少の頃からビスコを知っていましたし,よく食べていました(笑)。現在のビスコはクリームが白色なのですが,私が幼少の頃は確かピンク色のクリームだったのではないかと記憶しています。いつものように記憶違いかもしれませんが(笑)。
そのビスコというお菓子を久しぶりに我が家で見ました。どうやらうちの娘が友達から貰ってきたようです。思わず一口食べてしまったのですが,やはり美味しい。味もさることながら,私の目を引いたのはこのビスコというお菓子の箱の裏側です。とても可愛い白色と黒色の熊のぬいぐるみの写真です。本当に可愛いのですよ(笑)。しかも,その白と黒の熊さんは,言葉を発しているのです。セリフがあるのです。何と書いてあったかというと・・・
「ひとりじゃないよ!」,「キミのことちゃんとみてるから!」,「がんばれ!」,「きっとだいじょうぶ♥」
何とも癒やされる瞬間でした。グリコのサイトの中のビスコの箇所を見てみますと,「裏面企画 ハッピービスコ」と書いてあります。そして,ビスコを食べた小さいお友だちに暖かく優しい激励,慰めの言葉が箱の裏面に記載されているのです。しかもこの言葉を白と黒の可愛い熊さんが投げかけるのです。癒やされます。そしてこれを見た小学生などはやはり癒やされるでしょう。この言葉の企画は全部で10種類ほどあるようです。他に例えば・・・
「自信持っていこう♥」,「大きな気持ちで前へ進もう♥」,「きみはきっとだいじょうぶ♥」
「毎日がたからもの♥」,「いちにちいちにちが忘れられない思い出なんだ♥」,「きょうだってスペシャル♥」
「笑って笑って♥」,「きみの笑顔がみたいから♥」,「笑顔がいちばんにあうよ♥」
「君はスペシャル♥」,「君は世界にひとりだけのとってもスペシャルな存在なんだ♥」,「気楽にいこ~」
・・・とまあ,こういう優しく暖かいことばを可愛い熊のぬいぐるみがビスコの箱の裏面で投げかけてくれるのです(笑)。今からコンビニに行って,ビスコを買ってみたら?癒やされますよ。
それにしても,グリコというのはこういう企画を見ても分かるように,そして昔からグリコのおまけがあったように,子供に優しい会社だなと思います。私はグリコの宣伝マンでも何でもありませんが,率直にそう思います。
いま,「世界野球WBSCプレミア12」という野球の世界大会が行われています。野球人口はサッカー人口に比べてかなり少ないものの,この大会は現在の野球の国際大会では最高峰の戦いでしょうね。わが日本代表,頑張っております。昨日の対メキシコ戦はハラハラしましたが,何とか勝利しました。同じ勝利でも対メキシコ戦は辛勝と表現すべきでしょう。
それにひきかえ,大谷投手が圧巻の投球をした対韓国戦は,5-0というスコアでまさに完勝というべき内容でした。私も非常にうれしい(笑)。韓国という国は,何かにつけて日本を敵視し,仇をなし,世界中で日本に対する嫌がらせをしているので好感が持てません。特にスポーツの世界になれば,韓国という国,チームは,「日本にだけは絶対負けるな!」という意気込みで来ますので,私も一視聴者として「日本よ,とにかく頑張ってくれ!」と思わず力が入ってしまいます(笑)。
さて,安倍晋三首相の外交は本当に良くやっているなと思います。大いに評価できます。実はこの安倍首相,そして日本政府は,11月2日にソウルで行われた日韓首脳会談でも「完勝」していることをご存じでしょうか。
韓国の朴大統領は,同時期に行われた中国の李克強首相との中韓首脳会談では,盛大な晩餐会を開いて中国の要人をもてなしました。ところが,この朴大統領は,日韓首脳会談に当たり,安倍晋三首相に昼食すら出さず,その扱いについては中国を厚遇し,日本を冷遇しました。とても顕著な違いです。
これは産経新聞系のあるサイトに掲載されていた記事だからとても信憑性が高いと思うのですが,実は韓国側は,外交当局者同士の事前折衝で,朴大統領主催の昼食会などを交換条件に,慰安婦問題での「譲歩」を迫って来たそうです。当然,日本側はこれを拒み,安倍首相は周囲に「昼飯なんかで国益を削るわけにはいかない」と苦笑していたそうです(私は爆笑)。本当にそのとおりです。たかが昼飯なんかで国益を損なう行動なんかとる訳ないだろう!(笑)。野球だけでなく,この点でも日本は韓国に完勝したのです。あの悪夢のような,そしてあたかも「異民族に支配されていたかのような」民主党政権,野田佳彦首相は,2011年10月には日本にとっては全くメリットのない日韓通貨スワップ協定の枠を700億ドル(約5兆4000億円)に拡大することを当時の李明博大統領と合意しました。ところがその翌年の8月10日にはこの李という大統領は竹島に不法上陸しているのです(笑)。
一国の宰相たる者,安倍首相のように国益と国の誇りというものを体現しなければならないのです。日韓首脳会談の際,昼飯も出されないという冷遇を受けても,安倍晋三という首相は翌日には何事もなかったかのように,モーニングを着て,秋の叙勲で今上陛下に賞状等をお渡しする役を粛々とこなしておりました。とても格好良いと思いました。
・・・・・私的な面でいろいろとありましてね。ブログを更新することができませんでした。いかにお調子者,剽軽者の私でも,筆が進まなかったのです。でも,ようやく落ち着きました。
考えてみれば,たかだか10日程度中断しただけです(笑)。月に10回は更新するという偉業とも言うべき記録は今回途切れてしまいましたが,全国6193万人の読者のためにも(笑),ブログを再開することにいたします。
さて,我が栄光の読売巨人軍は,今シーズンはどうしようもありませんでしたが,一方,サッカーの名古屋グランパスも鳴かず飛ばずです。土曜日(11月7日)には,顧問先からのお誘いもあり,豊田スタジアムで名古屋グランパス対ヴァンフォーレ甲府の試合を観戦しました。メインスタンドの少しばかり良い席で観戦させていただき,本当にありがたいことです。
昔はよく瑞穂陸上競技場などへグランパスの試合を観戦しに行ったのですが,最近のグランパスの試合ぶりにはほとほと愛想が尽きかけておりました。足が遠のいていたのです。土曜日の試合も,前半12分には集中力を欠く守備で早くも失点です。不用意なパスミスが発端でした。ああ,久しぶりに来たのに今日もゲンナリだなあと思いました。
何とか前半で2点を取り,2-1で前半を折り返しましたが,グランパスの選手は全般的に相手選手へのチェック(プレス)が甘い,相手選手に好きにプレーさせているなと痛感しました。後半はどうだったか・・・。この点については何とか改善していました。チェック(プレス)を厳しくして,相手選手に好きにプレーさせず,積極的にボールを取りに行く姿勢が現れ,良くなったのです。結果は4-2で勝利しました。
でも,攻撃の形ができていた,そして明確に意図が読み取れる,さらに言えば選手間での共通理解(約束事)が確立していたのは,ヴァンフォーレ甲府の方でした。名古屋グランパスにはこれが欠けている。また特徴的なのは,失点の多さです。守備に課題があります。これは数字にも表れており,名古屋は順位としては全18チーム中10位にいますが,失点の多さは18チーム中の2位なのです(笑)。
素人に何が分かるか,とのお叱りをいただきそうですが,今日は私は言いたいことを言わせてもらいます(笑)。・・・攻撃もダメだ!本来はDFである闘莉王がFWをやっている現実・・・。確かに彼はまだまだボール扱いは上手いですが,本来はFWではなく,点取り屋ではありません。名古屋にはゴーラーが欲しい,そしてドリブラーが欲しいと思います。そして現在のような遅攻ではなく速攻ができるような,相手DFを恐れさせるような組織的な攻撃,選手間の共通理解(約束事)が欲しい。次期監督には小倉隆史氏が内定しているようですが,彼がS級コーチライセンスを取得したのが3年前であり,まだコーチ等の経験は浅いと言わざるを得ません。監督としては未知数でしょうね。
現在は名古屋グランパスから日本代表に送り出している選手は一人もいませんし,一時期のようなJリーグ屈指の選手層とは言えないのが現状です。フロントの役割は非常に重要だと思います。選手の補強,そしてあのアーセン・ヴェンゲルを監督として招聘したような眼力など,現在の名古屋グランパスのフロントのやる気が試されていると思います。