誠に残念でしたね。「世界野球WBSCプレミア12」という野球の世界大会の準決勝で,わが日本代表が韓国に逆転負けを喫しました。我が家では,うちのカミさんも,そして娘も,もちろん私も,一家を挙げて(笑)日本の勝利を信じ,願っておりました。
決勝トーナメント前の予選段階で,大谷投手が圧巻の投球をした対韓国戦は,5-0というスコアでまさに完勝というべき内容でした。昨日もこの大谷投手が快刀乱麻そして力強い投球で韓国打線を翻弄しておりました。3-0でリードしていましたから私も気分良く晩酌をし,家族も気分が高揚しているようでした。9回表の韓国の最終的な攻撃前に私は日本の勝利を信じて疑わず,お風呂に入りました。
入浴を終えた段階では勿論上機嫌です(笑)。と,ところが・・・,カミさんと娘があたかもお通夜に臨んでいるような暗い表情をしているではありませんか。そうです,3-4と逆転されてしまっていたのです。私は急に酔いが覚めてしまいました(笑)。
「勝つ事ばかり知りて 負くる事を知らざれば 害その身に至る」
これは東照公遺訓,そうです,あの徳川家康の言葉です。勝つ経験しかしておらず,負ける恐怖を知らなければ,あるいは忘れていれば,油断が生まれて大きな事態になってしまうという教訓です。
たしかに,日本代表の今大会はこれまで全勝でした。「勝つ事ばかり知りて 負くる事を知らざ」る状態でした。どこかに油断というものがなかったか。そういえば,テレビ中継を観ていて,取れるときに点を取っておかなければと思わせるシーンがいくつかありましたね。また,これは当然のことながら,ランナーをためてしまってはダメですね。
まあ,もう終わったことです。これを教訓にすれば良いし,日本代表は本当によくやったと思います。
蛇足ですが,横綱白鵬の「猫だまし」は見ていて余り好感は持てませんでした(笑)。「猫だまし」というのは,立ち会い直前に相手力士の眼前で両手で「パチン」と叩いて目をつぶらせ(怯ませ)て,優位な態勢を得るという戦法です。横綱が採用する戦法とは思えないのです。「パチン」ですからね(笑)。先日BS放送で柏鵬時代(横綱柏戸や横綱大鵬)の特集が組まれていましたが,当時の大相撲は映像的にも,そして作法的にも美しかったと心から思います。